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ココロ(13)

 Qとのセックスでは子供はできないが、Qと話し合い、子供をつくることに合意を得た。
 そのためという名目でセックスをする。
 心らしきものをもつまでは、私のイメージした通りに動いてくれた。
 心らしきものをもってからは、私がリードするようになった。
 つとめてソフトに、ゆっくりと進めた。
 Qは、無意識にある百回の人生のなかで、数え切れないほど、セックスをしてきた。
 Qは、理想のセックスを無意識で知っている。
 セックスで重要なのは、愛情だと知っている。
 快楽も必要だが、先に愛情があるべきである。
 私は変わった。
 Qに心をつくろうとした結果、人間として成長した。
 それは、快楽よりも大きな満足だった。

 翌日、子供について、Qと話し合った。
 Qから、あなたと私の性格の割合をどうするのか訊かれた。
 私は、七割をQ、私を三割にしてほしいと言った。
 容姿は、九割がQ。
 頭は、同じレベル。
 強さ、賢さ、やさしさは、偏差値七十。
 Qは、受け入れてくれた。

 子供の心について、どうするのか、話し合った。
 Qから、自分と同じようにしてほしいと要望があった。
 私は、受け入れた。
 ただし、ランダムな要素に、子供が暴力に会う要素は排除した。
 人間関係のストレスは排除しなかった。

 子供は、何歳からにするか、話し合った。
 一番、かわいい、言葉を覚える寸前の二歳とした。

 男か女か。
 Qの要望で男になった。

 数日後、子供ができた。
 見ているだけで、楽しい。
 この喜びは、言葉にできない。

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