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1月20日(2004年) 我が家の完成

選手が最も長い時間を過ごす場所。それは、自宅や寮を除くと練習場である大原サッカー場であろう。そこに、本格的な新クラブハウスが完成した。チームにとって、新しい「我が家」が出来たことになる。

チーム結成当初は練習場は大原ではなかった。大原に移ってからも、クラブハウスはあっても、そう呼ぶには「?」というものだったようだ。契約濃厚と言われたエルマンデルが、大原の練習場を見るなり「私にもプライドがある」と言って即帰国し、破談になったという話も聞いた(名古屋だったら決まっていた、という報道を見て腹を立てた記憶もある)。おそらく旧クラブハウスを見ての事だったのだろう。ギドやバイン、バジール・ボリらは受け入れてくれたのに、と思ったものである。

完成した新クラブハウスは、それはそれは立派なものだったが、旧クラブハウス時代に何回も大原に行った身としては、以前の建物の景色にも愛着があった。新クラブハウスの完成を喜びつつも、どこか寂しさも感じる1日だった。


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