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旅行業界ってどんな業界?旅行業界の概要を解説します!

 皆さんはじめまして!新通観光プロモーション戦略室の飯田です。今回初めてnoteの記事を書くので緊張していますが、なんとか頑張って書こうと思いますので、よろしくお願いします!

 さて、私たちの記事を読まれる方の中には、特定の地域や街を盛り上げたい、人を呼びたいと考えている人も多いのではないでしょうか?そんな悩みを解決するのも旅行会社の役割なんですよ!ツアーを販売することがメインというイメージの強い旅行会社が地域の盛り上げも行っていることはあまり知られていないのではないでしょうか。

 旅行業務はもちろん、旅行を通じて観光、地域振興など幅広い業務を取り扱っている旅行会社ですが、それぞれの会社で取り扱う旅行の種類が決められています。

 そこで今回の記事では旅行会社が属する旅行業界について解説します!これを読めば旅行業界とはどんな業界なのか、どんな旅行会社がどんな業務が得意なのか、自分の抱える問題を解決してくれる旅行会社はどこなのかが見えてくるのではと思います!ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

また、こちらの記事でも旅行会社の仕組みについて解説しているのでよかったらみてください!

➀旅行業って何をするの?

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 旅行会社が行う事業を旅行業と言いますが、具体的に何をするのでしょうか?それは、旅行業法という法律で定められていて、「旅行業とは、報酬を得て、一定の行為を行う事業(旅行業法第1章第2条第1項~第9項)をいう。」となっています。これだけ聞いてもなんだかよくわかりませんね。。「一定の行為」って具体的にどんなことなのでしょうか?それは以下の3つのことを指しています。

(1)基本的旅行業務

 移動のための交通手段と宿泊手配の業務があたります。新幹線や飛行機、ホテルの手配ですね。
 個人の旅行であれば必要な移動手段やホテルを必要な分だけ予約しますが、旅行会社は広い範囲の期間でたくさんの座席やホテルの部屋を仕入れます。一度に大量に仕入れることで、1つ当たりの単価を安く抑えることができる(IT運賃といいます)ため、安いツアーを販売することができるんですね!

(2)付随的旅行業務

 移動・宿泊以外に旅行の一環としてのレストラン利用、観光施設への入場、渡航手続きや添乗員の手配業務があたります。普段は入れない場所もツアーだから特別に入れる場所や、ツアー特別メニューを提供してくれるレストランもありますよ!こうした特別な体験ができるのも、旅行会社が交渉してくれたからこそなんですね☆

(3)相談業務

 旅行日程の作成、旅行費用の見積り等の旅行の相談に応じる業務があたります。電車やホテルなど、旅行に必要な商品を販売している会社はすべてこの旅行業法の決まりに沿った業務をしています。

②旅行契約の区分について

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 次に旅行会社がどんな商品を取り扱っているのかを説明します。

(1)募集型企画旅行

 旅行会社が旅行の行程などを事前に計画し、旅行に行きたい人を募集する形です。食事や、移動手段、ホテルが含まれているいわゆるパッケージツアーがこれに該当しており、皆さんがイメージする旅行商品のほとんどがこれにあたると思います。
 よく新聞広告にも掲載されており、私たちの会社ではこの募集型企画旅行の広告も作っています。
 

(2)受注型企画旅行

 受注を受けてから企画して行程を決めるオーダーメイドの商品になります。例えば、団体旅行や修学旅行がこれにあたります。自分たちが学生時代に行った修学旅行も旅行業者が学校からの依頼を受けて作っていたんでしょうね。

(3)手配旅行

 旅行をしたい人の要望に合わせて鉄道やバスといった交通サービス、ホテルなどの宿泊サービスを旅行をしたい人の代わりに旅行会社が手配するものになります。飛行機のチケットやホテルの単品手配がこれにあたります。

③旅行会社の種別

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 旅行会社には取り扱う業務の範囲によって5つの区分があります。旅行契約の区分と旅行の行先の組合せによって、必要な旅行業登録の種別が決まります。下の表に種別によりできる業務の範囲をまとめました。

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(1)第1種旅行業者

 国内・海外の募集型企画旅行、受注型企画旅行、手配旅行、他社募集型企画旅行代売など全ての旅行契約を取扱える業者です。大手の旅行会社のほとんどは第1種旅行業者になります。
 遠く離れた海外の地のツアーを販売するための現地とのつながりの強さや、国内の王道観光地だけでなく秘境と呼ばれるような場所に行くツアーなど、多種多様なツアーを生み出す姿はさすがだなと思います。

(2)第2種旅行業者

海外の募集型企画旅行以外の全ての旅行契約を取り扱える業者です。

(3)第3種旅行業者

自社で募集型企画旅行を行うことはできない業者です。ただし、特定の条件を満たせば募集型企画旅行の企画が可能です。

(4)地域限定旅行業者

 いわゆる「着地型旅行」の商品を提供する業者です。特定の地域に詳しい人たちが、地域に特化した旅行商品を販売していているので、旅行先の現地ツアーに組み込まれることがあります。
 近年では地域の観光資源を効果的に使いながら地域の魅力をもっとたくさんの人に知ってもらうため、観光協会をはじめDMOやDMCが中心となって着地型旅行の造成に取り組んでいます。地域に観光客が来てもらうよう施策をする場合、自治体をはじめ、DMOやDMC、観光協会、地域事業社と一緒になって施策を進める場合が多く、そうすることで地域をより深掘りすることができ、地域活性化に近づけることができます。弊社もDMOと一緒に観光客誘致事業に携わった実績がありますので、今後note上で事例紹介ができたらと思います。
 

(5)旅行業者代理業者

他社の旅行商品を他社のために代理して販売する旅行業者です。

④旅行会社の種類

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(1)総合旅行会社

国内・海外問わず世界各地を取り扱い範囲としており、募集型企画旅行、受注型企画旅行、手配旅行すべてに応じています。

(2)専門旅行会社

「クルーズ専門」や「イタリア専門」というように、特定のエリアや特定の商材を使った旅行商品を販売している会社です。

(3)OTA(Online Travel Agent(オンライン・トラベル・エージェント)

 実店舗を持たず、インターネット上だけで商品販売を行う旅行会社です。添乗員付きツアーなどパッケージツアーをメインに実店舗で販売する総合旅行会社に対し、OTAはスマホなどから簡単に予約できることなどから、若い世代の個人旅行を中心に近年販売数を伸ばしています。
 また、OTAにも様々な種類があり、国内ホテルの予約販売を行っている楽天トラベルやじゃらん、世界中の飛行機とホテルを予約できるエクスペディア、ホテルや観光地の口コミサイトトリップアドバイザーなど、販売するものや扱う範囲が異なります。
 一般的にOTAと言われているものも業態によって様々です。機会があればOTAについても詳しくご紹介できればと思っています!

さいごに

ざっと旅行業界について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?一口に旅行会社といっても業務内容によって様々な種類があります。私も今の会社に入るまで旅行会社にこんなに種類があることは知らず、驚きました・・!

今回の解説を読まれた方が少しでも旅行業界について知識を深めていただき、ご自身(地域)の抱える悩みや、それを解決するための事業のパートナーとしての旅行会社を選ぶ際に役立てていただけたら幸いです。

次回の記事もお楽しみに!

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