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性と民族と進歩主義と帝国主義


 アイヌ民族には女児の顔にイレズミをするという風習があった。7,8歳から始めたそうだ。(2,3歳からという説もある)


 この風習には、江戸幕府も明治政府も禁令を出した。 明治政府は同化政策をとってアイヌの民族文化はほぼ壊滅。 いま、この風習が問題になることはない。
 いまでもアイヌにこの風習がのこってたら日本のフェミさんたちなんて言うんだろーね。 これを禁止するのは少数民族の文化の弾圧だー!て意見もとうぜんあるんだけど。
 昭和10年ころ。朝鮮では女の殺人者が異様におおかった。以下、平岡正明「官能武装論」より。  
 
 当時の統計では、男100に対し女88人、日帝大国では11、同じ植民地の台湾では3。朝鮮では多すぎる。調べてみると夫殺しが主だ。夫を殺した女の年齢は17歳が多く、全体の40パーセントだ。なぜなのか?本夫制度のためだ。朝鮮では若くして嫁がされる売買婚的な婚姻制度があって、妻は幼少のころから一種の家内奴隷化され、夫とは年齢が離れすぎ ているために性交渉が無く、やがて17歳になるにおよんで性のめざめとともに夫を殺す、という”実証”である。  こういう野蛮な国柄であるから、皇国が教化するために朝鮮を支配していることは正しく、本夫殺しなどという悲劇を回避するために、日本が朝鮮の家族制度を破壊し創氏改名させたことは正しかった、という理屈が植民地医学の喉元から先まで出かかっている。
 まったく逆なのだ。(中略)本夫制度は朝鮮民族の内部から解体される時期だったが、日本が朝鮮の家族制度の解体を強制したために、逆に民族的な反発心から、放っておいても消滅する本夫制度を墨守したというのが事実である。

 いま起き④で言及した、文字を排斥しようとしたネグリチュード運動なんかが同じパターン。よくある話だ。

 いまイランの女性差別がどーのって話題になってるけど・・・もともと1979年のイラン革命ってのがかなり当時の言論界を混乱させてたんだよね。
 1970年代のイランはこんなかんじでした。

 それまでイランは「中東でいちばんCIAが好き勝手にできる国」だった。革命でこの体制は倒れた。 反アメリカ帝国主義の革命だったわけだけど・・・ じゃあ左翼的で進歩的だったかというと、そう単純じゃない。なんせイスラム原理主義が主導した。
 まあ日本の明治維新も「王政復古」てイデオロギーで近代化した。イランじゃイスラム原理主義が旗印になった。性道徳なんかは一気に保守化した。 でも女性の地位が下がったわけじゃない。 国内でも揉めながら世俗化が進んでる。

悪名高かった道徳警察も「廃止された」て情報もあるんだけどね・・・

 むかしキリスト教の宣教師は帝国主義の先兵だった。 ある国、民族に対してムチャな布教をやる。フェティッシュ・バーニングといって、現地の宗教の偶像を燃やしたりする。おこった現地人が宣教師を殺す。 「宣教師を殺すとは野蛮人めー」とかいって軍隊を派遣する。
 このキリスト教がジンケンとかミンシュとかならいいんでしょーかね。 人権真理教ってカルトが侵略戦争あおるってことはないのかな。

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