メンテナンスに表れる姿勢と想い。

    プロフェッショナルの精神と愛着が宿る。


メンテナンスとは、整備や修理、手入れのことです。
世の中にはいろいろな仕事がありますが、道具を使う職は多いかとおもいます。
そういった人たちで一流といわれるのは、道具を大事にしている人です。
道具の性能が常に発揮されることが、仕事の質を左右することを知っているからです。


刃物であれば、使っていると切った物の成分や摩耗で錆びたり欠けたりして本来の切れ味が落ちます。
錆びたり欠けた刃物では、まともに切れず効率や加工物の出来が悪くなります。
だから、使い終わったら刃研ぎをして切れ味を保ちます。

乗り物であれば異常がないか定期的に点検したり、整備して未然に事故を防ぎます。
ブレーキの効きは安全上とても重要な項目のひとつですし、パンクしたタイヤではまともに走行できません。
オイルが汚れて古くなれば、エンジンに悪影響を与えます。

僕は車とかに興味がないのですが、それでも洗車したり、掃除したり、ワイパーを冬用にしてみたりなど手を掛けると、不思議と愛着がわいてきます。
自転車とかも同じで、簡単なパンク修理とか空気入れするだけでも、愛車のような感覚を持ちます。

音楽家であれば自分の使う楽器の状態をとても気にします。
弛んだ弦では、楽器本来の音は鳴りません。
湿度に弱いこともあります。
手を怪我しないようにも注意するでしょう。
歌手であれば、喉が乾燥しないように湿度を保ちます。
無理をして本番前に潰さないように気を遣うはずです。

そして、どんな仕事でも趣味でも生活の基礎は身心の健康──コンディションにあります。
病気や怪我をすれば、あらゆる活動に支障を来します。
そうならないように予防して、早く治すように努めます。


道具を、自身の身心をメンテナンスすることが、良いパフォーマンスに繋がります。
そして、対象への愛情を感じることにもなるとおもうのです。


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