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依存症患者としての起業家?

ベイビー、私は中毒です!起業家の情熱を起業家の中毒に変える喜びと痛みの経路: ドーパミンの重要な役割
The prevalence and co-occurrence of psychiatric conditions among entrepreneurs and their families

報酬系という仕組みが脳の中にある。

これは好きなものを追いかけて手に入れるための脳の仕組みで、ヒトを活発にさせて、頭もキレキレにするようなそんな仕組みでもある。

この報酬系をキリキリ回すのはドーパミンと呼ばれる神経伝達物質なのだけど、今回取り上げる論文は、起業家はドーパミンの代謝に起因する嗜癖を抱えているのではないかということを論じたもの。

実証的な研究論文ではないものの、いくつかの傍証から(起業家は一般人と比べてドーパミンの代謝の仕組みが異なる、など)、起業家が仕事に熱心なのはある種の依存症で、

どんどんどんどん高いリスクを背負っていくのも、ギャンブル依存症や薬物依存症などで使用量がどんどん増えていくのと一緒ではないかと。

一度テンションを上げてドーパミンレベルを上げると、その後リバウンド的にドーパミンレベルが低下するので、それを避けようとしてまた事業に没頭するのではないかと。


自他のあれこれを考えても、たしかにそういう側面はあるのかなーと思う。

Q: この論文の中で出てきたドーパミン・ファスティングとの概念が気になる。テンションを上げることを避けるような生活で、体の再調整を計るもの?

明日目を通す論文:
不適応または誤解?行動中毒への潜在的な介入としてのドーパミン断食
Maladaptive or misunderstood? Dopamine fasting as a potential intervention for behavioral addiction

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