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【中古】Excelsior 980

実はエキセルシァーにもフリーベース仕様の機種があったりします。
右手はピアノ式鍵盤、左手側はスタンダードベースとフリーベースが両方付いているアコーディオンです。

【中古】Excelsior 980

45鍵(E〜C) ダブルチャンバー装置付き
スタンダードベース:127音 
フリーベース:58音(E~C#)

HMMMLリード
スイッチ鍵盤部14(マスタースイッチ付) ベース部7
マイク付き 15.6kg

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アコーディオンにつけられる機能をこれでもか!と搭載した全部乗せな一台。ここまでくるともはやオルガンに近い音色になります。

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一般的なアコーディオンは、持ち運びができることや簡易的に伴奏が付けられることがメリットとされておりますが、フリーベースのアコーディオンは逆に音域の広さによって自由に音を選択して表現できる楽器と言えます。サイズは大きいですが低音の心地よさや音選びの自由さを考えると納得の重量感です。どちらかというと弾くことよりも運ぶことの方が大変かと思われます。

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さらにこちらはマイク付きということで・・・さらに重い。使いこなすためには体力も気力も要しますが、パワーのある方にはかなりのお値打ち価格かと思われます!嗚呼、もっと身長と肩幅があればなぁ・・・楽しいだろうなぁ~。

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スタンウェイなどの高級ピアノの白鍵に使われている象牙をイメージした鍵盤を採用。筋が入ってて少し黄ばんだ色味です。色あせたのではなく最初からこういう仕様なんですね。

発売当時のチラシ

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昭和58年発行のアコーディオンジャーナル掲載のチラシです。当時の価格でも1,350,000円したんですね・・・。


フリーベースとは

一般的なアコーディオンの左手ベース部は、ベースボタン(単音)とコードボタン(和音)に分かれており、ルート音ごとに規則的に並んでいます。スタンダードベースの音域は1オクターブしか出せません。

それに対してフリーべ―スというのは全ての音が単音でボタンが配列されていて、4オクターブ以上の音が出せます。一般的なアコーディオンは、ベースボタンとコードボタンの組み合わせにより簡易的に伴奏が付けられることがメリットとされておりますが、フリーベースの場合は逆に音域の広さによって自由に音を選択して表現できるところに魅力がある楽器です。

杉山卓さんの試奏動画

ボタン式アコーディオンをご存知の方はピンとくるかも知れません。このフリーベース3列の並びは、ボタン式アコーディオンの右手鍵盤を左右対称にして並べた配列になります。これをMinor 3rdシステムと呼んでおりまして、最も一般的なフリーベースの配列となっています。(ほかにもクインとシステムやBシステムなど多数存在はします)

  

フリーベースアコーディオンについては自分なりに研究を進めていきたいと思っています。

では、また!

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