父さん、僕プロ野球選手になりたい!
「お父さん、僕ってプロ野球選手になれるかな?」
ーなれるよ。プロでもメジャーでも、なんでも。
「どうやったらなれるの?部活に入ればいい?」
ー部活もあるしクラブもあるかな。両方見て気に入ったほうを選べばいいよ。大きくなったら甲子園で注目されてスカウトされたほうがいいから、高校は甲子園に出れるところがいいかな。
「わかった!じゃあそうする!」
ーでもね、どこに入ったからって必ずなれるってわけじゃない。それの他に、普段どんな練習をするかで決まるんだからね。
「練習?どんなのをやればいいの?」
ーどんなのっていうのは決まってないよ。その時々で変わるしね。
「部活とかの練習じゃダメなの?」
ー部活でみんなで同じ練習をしてるときも、実はみんな別々の練習をしてるんだよ
「え?どういう意味?」
ー正確には、みんな別々の階段を上ってるってイメージだな。
「階段?」
ーそう、野球がうまくなるにも、いろんな階段がある。ほとんどの人はね、みんなが同じ練習をするから、同じ階段を上っていると思ってる。高校球児の上に甲子園球児がいて、その上にNPB、その上にメジャー、みたいなイメージでね。だからなれなかった人は才能が無かったっていう。
だけど、実は見えない階段が10個も20個もあって、階段を選び間違えると、せっかく努力してゴールしてもプロにいけない階段もいっぱいあるんだよ。プロになれなかった人は、ほとんど間違った階段を上ってしまった人なんだ。
「え?やだ。ちゃんとした階段がいい!」
ーだよね~。どうしていろんな階段、プロにいけない階段があると思う?
「わかんない。。」
ーフフフ、ちょっと難しいけどね、人間ってのは「プロにいきたい!」ってみんなが言葉で言ってるけど実は、心の奥ではそうではないって人がたくさんいるんだよ。
「そうなの!?」
ーそうなんだ。自分の心が分からなくなっている人っていっぱいいるんだよ。「プロになりたい」って口では言っていながら、実は今日無事に過ごせればいいとか、仲間と上手くやれればいいとか、楽できればいいとか、辛いから効果があると思い込んでいるとか、俺はどうせ無理と思ってるとか、真実は違うものなんだ。
そのまま流されていくと、いつの間にか間違った階段を選んでしまうんだ。そうなっちゃうといくら努力しても絶対にプロになれなくなってしまう。
「怖ー!」
ー怖いでしょ?そしてね、社会とか先生とか、野球を教えるコーチとか、そういう人たちも、実は間違った階段を無意識に教えようとしている人が多いんだよ。
「最悪じゃん!なんでそんなことする人がいるの?」
ーその人たちも自分の心が分からなくなったかわいそうな人なんだ。かわいそうだから道連れにしたくなるんだよ。お前もそういうことあるでしょ?笑
「うん。。ボンバーマンのミソボンみたいなのでしょ?」
ーそうw自分が死んじゃって暇だから、道連れにしたくて必死に邪魔するでしょ?w 隠れミソボンが世の中にはいっぱいいてね、自分がゴールできなかった階段と同じようなのを上らせて仲間に引きずりこもうとするんだ。
「う~ん、、じゃどうやれば、まともなのがわかるの?」
ー一番いいのはね、自分の中にいる先生に教えてもらうことだね。誰の中にも神様がいるから、その神様に聞けば一番上にでもどこでも行ける。
「神様か~、、あっでもミソボンたちに神様いなかったの?」
ーもちろんいたよ。いたけど神様はズルを何回もすると、「私のこと信じてないんだ?ならズルして生きれば?」ってヘソ曲げてどっかいっちゃうんだwちょっと子供っぽいけど、ズルをしようとするってことは確かにそういうことだからね。神様がいなくなると階段が分からなくなって誰かに騙されちゃう。ズルをすればするほど、同じようなずるい人のとこに行っちゃう。
「そゆことか~」
ーまあ、自分の神様は気まぐれだし、なんとなくしか教えてくれないから、たまに頼りにならないときもある。そのときは、神様がちゃんとまだいそうな人に教えてもらうといいよ。ずるくない人。そうすると、その人の神様が代わりにその人を使って教えてくれる可能性が高い。
「キープだね!神様にもキープってあるんだ!」
ーどこで覚えたw失礼な発言してると神様いなくなるぞ? ま、神様が味方になってる人は、ちゃんとした階段を教えてくれるって覚えておけな。