IQ行列(誰か風刺画描いてw)

地球を偵察にきた2人組 スカウターでIQを測っている

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すると、100人ほどがほぼ一列になって歩いている集団がいる。宝探しのような雰囲気もあるし遠足のようでもある。 

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「どうだ?地球の連中のIQは?」 


後ろと前の両端が少なくて真ん中に人が集まっている。真ん中のほうはワイワイガチャガチャしている。中央は「100」くらいらしい。

真ん中より少し後ろ側ではガヤガヤと品性のない声で、子供や猿のケンカっぽいものがずっと続いている。100近辺の人がたまに混じったりケンカを止めようとしている。IQスカウターを覗くと「90」と出ている。

それより後ろの「80」近辺では なんだか全員ぽーっとしていて、ぼんやり前についていくのが一杯いっぱいの様子だ。しゃべる人も少ない。

一番人気がある?というかみんなの耳目を集めているのは真ん中より前のほうの連中だ。全体でいうと前から10番目くらいだろうか。盛んに何かを演説していてお金やものをたくさん受け取っているようだ。スカウターは「120」を表示している。基本的に後方に興味があって、ばれないように前をチラッと確認して進路を確認しているようだ。

「110」のあたりは子分のように「120」に纏わりついていてご機嫌取りをしている。反対を向いたときに「100」の方向の人間には態度がでかい。

少し集団から離れた後ろのほうに「70」が何人かいて、視線も良く定まらないようだが、置いて行かれそうになるたびに前から人が仰々しく助けに来る。そのときさまざまな呼び名で呼ばれているようだ。

離れた前のほうには「130」が数人いる。ここは割と落ち着いていてたまに前と後ろの人の間をいったりきたりしながら、穏やかに前に進んでいる。「90」近辺の喧騒もあまり聞こえないらしい。

もう少し前には「140」がいて、後ろが道を間違いそうになると叫んでいる。その声は「110」くらいまではギリギリ聞こえているようだ。少し楽しそうなところをみると、後ろの連中に間違いとその理由を指摘するのが生きがいらしい。道が複雑なときは絞り込めても正解までは分からないらしく、なんだかんだ最後は結局前についていくようだ。

「150」はあまり後ろをみていない。考え事をして歩いているようにみえるが、たまに前の男を見てふんふん納得している。気が向いたときなのか、道しるべのような目印を道に落とすときもある。たまーに後ろを見るときは残酷さが混じったかわいそうなものを見る顔をして距離を確認している。

列の先頭で迷いなく進んでいる男は「160」。彼はどこに何があるか知っているらしい。いつも行く先々でお宝のようなものをゲットしながら進んでいる。彼はなぜだか道を間違えず、そもそも分かれ道が分かれ道に見えないらしい。後ろの人が迷った話が聞こえてきても全く興味もなさそうだ。


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