花の扱い方に出る人間性

花は生き物。
言葉として聞けば「そりゃそうでしょ」って当たり前のように捉えるだろうけど、実際に「じゃあその生き物を生き物としてどう扱ってるか?」
実はここにその人が持つ人間性が顔を出す。


花はその種類によって、茎が太い花もあれば細い花もある。
茎が硬い花もあれば柔らかい花もある。
茎が水腐れしやすい花もあればそうでない花もある。
花弁がポロポロ落ちる花もあれば最後まで落ちない花もある。
香りが強い花もあればそうでない花もある。

それを十把一絡げのごとく「花」としてパターン認識して扱う人間は、残念ながら優しくないし美意識に欠けるし心が貧しい。

「あ〜この人って、人に対する接し方も、きっとそうなんだろうな」って思ってしまう。


もし、そのような人が自分の周りにいたらどうだろう?距離置きたくなるのは当然。でも距離を置きたくても置けない環境(わかりやすいのが会社の上司)だったら、無念・・。としか言いようがない。なぜなら、人は変えられないから。自分がその環境においてどう変わるか?それしかできない。人によってはその環境からexitつまり逃亡するだろうけど、それもアリだと思っている。自分の人生における最も貴重な資産である時間を、そんなことのために使う必要はない。しかも、そういう人が増えれば増えるほど残念な人が生き残れなくなるし、会社側も今以上に「なんとかしなきゃ」になるから、結果として社会が上向く。=前向きな逃亡なのだ。


業界に関わる人も例外ではない

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花のプロである花屋さん。花屋さんであれば当然花の扱い方は分かっている。と思いたいところだが、その実そうではないケースもある。。。

「えっ?」と思うかもしれないが、それは、

「花の扱いに慣れてしまう」

というケース。
当然花屋さんも最初は素人。そこから毎日毎日修行を重ねて今に至るわけだが、その過程の中で「ま、これくらいは大丈夫」が発生して扱い方が雑になっていくケースもある。また、生き物を扱っている意識が薄れていき、人間の傲慢さが顔を出し、まるで「モノ」のように扱ってしまう人もいる。。

そのような花屋さんは結果として繁盛しない。その在り方が至る所に出てしまうから。表面だけ取り繕ってもすぐバレる。

やっぱり素晴らしい花屋さんは「花に対する敬意・感謝」が必ずある。だから例えば花束を束ねる時も「ギュッ」と握って体温が伝わってしまわないように、優しく持つ。とか、人が通る動線に花があるとぶつかって花擦れを起こして茶色く変色を起こしてしまうから整理整頓を徹底しているとか。

花は生き物である

これを改めて理解してもらいたい。単に「装飾品」のような位置付けとして捉えるのではなく、生き物を大切に扱う在り方を養うためにも花を皆さんの生活空間の中に取り入れてほしい。

論理的な説明は不要

アンケート分析_アイキャッチ-1

と、このような話をビジネスの場でするとだいたい言われるのが、
「じゃ、花を飾るとどういう効果があるの?その根拠となるデータは?費用対効果はどこで測ればいいの?スタッフに説明する際にわかりやすい資料は?」
と、論理的かつ理性的・分析的な話をされることばかり。当然ビジネスなのでそれは理解できるんだけど、「花ってそもそもその説明できるのか?」って最近感じています。つまるところ「相手にとって一番効果がある根拠」を示せないと「それだったら別に花じゃなくていいじゃん」になってしまう。

正解のコモディティ化

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最近好きな言葉です。
「論理的・理性的・分析的」大事なのはわかる。わかるし確かにそうなんだけど、その先にあるのって「みんな一緒」じゃないっすか?
どういうことかっていうと、ある問題に対して論理的かつ分析的な説明をすればするほど、その理論は他で立証されているから理論やデータとして成立しているわけであって、それを採用するということは「コモディティ化=つまりみんな一緒」に向かって突き進むということになる。

「それでいいんですか?それが戦略ですか?」と。


花って、その類いのものではないと思っています。

きれいだな
かわいいな

素直にそう思える存在です。
その花が職場にあることで、忙しなく働いている1日の中でもホッとして、心を落ち着かせてくれる存在になってくれると思っています。

またその色彩も豊かです。そこからインスピレーションを受けて自分の美意識を磨くことにも繋がるでしょう。それが結果としてビジネスの中に落とし込まれれば、仕事のクオリティも上がります。

花業界(私も含め)として課題なのが、そのビジネスへの落とし込みかな。
千利休は「侘び寂びの精神を茶室や茶器に落とし込んだ」わけなので、花を通じて何を伝えようとしているのか?明確にしなきゃなって最近本を読んでいて痛感させられました。

余談

御多分に洩れず「鬼滅の刃」にハマっています。
その中でカナヲが使う呼吸といえば、そう「花の呼吸」。

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師匠である胡蝶しのぶが使う「蟲の呼吸」ではなく「花の呼吸」の使い手です。で、その花の呼吸は「水の呼吸」の派生です。水の呼吸といえば炭治郎や鱗滝さんや冨岡義勇が使う呼吸です。

で、水の呼吸は炎・雷・岩・風と並んで基本の呼吸と言われています。

「何が言いたいの?」


水といえば、その水を注ぐ道具って???
そう、如雨露(ジョウロ)です!

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というわけで、花の原点ともいうべき水。それを扱う道具である如雨露。JOUROは花業界に水(情報・サービス)を注ぐ道具(会社)となるべく創業しました。

まさかまさか、鬼滅の刃からもその歴史が紐解かれる日が来るとは笑


それでは皆さま、バラ色の日々を🌹

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