小説の魅力
小説は作者の敷いたレールの上を読者が辿る。
物語の世界に入ることをバスに乗り込むと捉えると面白い。
作者はバスガイドで案内役だ。乗客(読者)に何かに注目して欲しい時、ご覧くださいと注意を促す。反対に見られたくない、気付いて欲しくないことには注意を向けさせないようにもできる。
だが、だからと言ってそれに従うだけでは面白くない。否、バスガイドは何も物事を隠蔽しようとしているわけではないし、むしろ乗客を楽しませようとしている。バスガイドの解説、道筋を辿るのも悪くない。
ただ、バスガイドの促した内容は何かを隠すための話術の一つだと分かるともっと面白い。
お読みいただきありがとうございました。