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旅路で集めた小さな軌跡

ざわざわする。

この地で思いを巡らせられるのは、
これが最後だと思うと。

旅の軌跡を頭のなかで辿らせながら思う。

何が待ってるか分からない未来に飛び込んだ。

だからこそ素敵な経験と巡り会えた。
だからこそ充実感に満ちて、今ここにいる。

明日が来て、日常に戻ってしまえば、
この時間がなかったことになるのではと不安は尽きないけれど。

この時間が意味をなくすことなんて、あるはずない。
だって、こんなに今、満たされているから。

これからも、何度も何度も
こうやって峠を越えて、
振り返る時が来るんだろな。

“未知なる癒えぬ痛みが待つとも、
ひとひらの淡い奇跡を見たい”

これから山の入り口で臆した時の自分に贈りたい。
直感がそう告げるなら、必ず奇跡は起こせると。

うん、前を向ける。
進みたい。

何が起こるか分からないワクワクをくれる
この冒険を止めるのは、まだ何十年も先の話。

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