Pfizer社の文書には、COVID-19ワクチンの危険性が明らかにされている記述等ありません。

ソーシャルメディアの投稿やオンライン記事で、Pfizer-BioNTech社の共同開発によるCOVID-19ワクチンの安全性と有効性について、不正確な主張が相次ぎ、時には製薬会社からの機密文書のリークによるものだとしています。しかし、医療規制当局や独立した専門家は、FDAによって公式に発表されたこのデータは、このワクチンの危険性や有効性を示すものではないとしています。

"Pfizer knew their vaccine would kill"は、2022年5月にInstagramFacebookの投稿で写真として共有されたThe Light紙の記事の見出しです。この記事は、Pfizer社の文書が、COVID-19ワクチンを「服用した直接的な結果として、驚くべき速さで発生した数千の副作用」を明らかにしていると主張しています。

2022年5月12日に取得されたインスタグラムの投稿のスクリーンショット

【小ネタ】

『大豆の粉の人』のフォロワーが嬉々としてこんなの貼っています。やっぱり、 #あたおか の傍には #あたおか しか来ないんですねえw。


同様の誤解を招く主張は、ハッシュタグ #pfizerdocuments で共有され、ソーシャルメディア上で多言語で拡散しています。AFPは、フランス語スペイン語ドイツ語ポルトガル語オランダ語セルビア語でこれらを論破しています。

AFPは以下、文書の出所と不正確な主張について検証しています。

Pfizer文書

ソーシャルメディアでは、「Pfizer文書」という言葉は、通常、米国FDAが徐々に公開しているデータについて言及しています。

Public Health and Medical Professionals for Transparency(PHMPT)というグループは、2021年8月にFDAに情報公開法(FOIA)を申請し、Pfizer-BioNTech社製のCOVID-19ワクチンを承認するために使われた全てのデータにアクセス出来るようにしました。

当初、FDAは毎月500ページを公開すると言っていましたが、約330,000ページがFOIAの要求に該当するため、PHMPTはこの速度では遅すぎると考えています。2022年1月、テキサス州の裁判官は、FDAは1月31日までに「12,000ページ以上」、その後3月1日以前から「30日ごとに55,000ページ」の割合で文書を公開すべきとの判決を下しました

2022年1月6日のPHMPT vs. FDA事案の判決文のスクリーンショット

5月12日現在、PHMPTは238セットのドキュメントをダウンロード出来るようにしています。

世界中で50億人以上がCOVID-19ワクチンの接種を受けたと推定されています。

WHOを含む保健当局は、この注射の安全性を監視しており、多くの独立した科学者は、文書の各公開に基づいて誤解を招く主張がなされても、このデータが接種の利点が危険を上回ることを示していると主張しています。


➡PHMPTのTopページを見ますと、賛同者一覧となっています。まともな方もいらっしゃるようですが、 #クズ を自浄する仕組みをお持ちではない団体のようです。以下ざっと見て見つけた #クズ を列挙しますねwww。

  • Byram W. Bridle

  • Ryan Cole

  • Tess Lawrie

  • Peter McCullough

  • Bonnie Mallard

  • Vladimir Zelenko


副作用のリスト

複数のソーシャルメディアへの投稿は、Pfizer社からの文書に危険な副作用のリストが確認されたと主張しています。

「Pfizer社がワクチン消費者に致命的な副作用の文書を投下した。」というFacebook上の投稿があります。

「Pfizer社の副作用リスト公開?冗談じゃない!」という別の主張もあります。

2022年5月12日に取得された2つのFacebook投稿のスクリーンショット

しかし、ブルゴーニュ地方ファーマコビジランスセンターのAurélie Grandvuillemin副所長はAFPにこう語ってくれました:「これは決してPfizer-BioNTech社製ワクチンから報告された副作用のリストではありません。」
時間的にワクチン接種の後というだけで、ワクチンが原因か否かの分析がされたものではないということです。

2021年11月からPHMPTのウェブサイトで公開されているこのリストには、「特別に関心のある有害事象」が詳細に記載されています。これらは、過去のワクチンとの関連性などの理由から、特別なモニタリングの対象としなければならない症状です。因果関係が証明されていない、ワクチン接種後に報告された症状も含まれています。

カナダでは、心筋炎(心筋の炎症)、心膜炎(心臓の周りの粘膜の炎症)を監視しています。ワクチンを推奨しており、「Pfizer-BioNTech社製のコミルナティ・COVID-19ワクチン接種後の心筋炎/心膜炎の報告数は、30歳未満の男女の一般集団において予想される数よりも多く、主に2回目の接種後である。」と発表しています。

しかし、カナダのゲルフ大学分子心臓学教授のGlen Pyle氏と米国のオレゴン健康科学大学小児心臓学准教授のJennifer Huang氏は、2022年1月のThe Conversationに、「COVID-19ワクチン接種後に心筋炎が生じた場合、大多数は軽度ですぐに治る」と書いています。SARS-CoV-2感染による心臓障害のリスクの方が大きいということです。

AFPは、このリストに関するフランス語ドイツ語セルビア語オランダ語の主張も論破しています。

1200人の死者

「Pfizer社のデータダンプにより、1200人以上がCOVID-19ワクチン服用後1ヶ月以内に死亡したことが明らかになった。」と主張しています(2022年5月8日付のオンライン記事)。

2022年5月12日に取得されたオンライン記事のスクリーンショット

この記事は、AFPが2021年12月に英語フランス語で論破した主張を繰り返しています。新たに発表されたデータではなく、有害事象に関する主張の背後にある同じ文書から情報を引き出しています。

Pfizer社の広報担当者Dervila Keane氏はAFPに対し、死亡者数1,223人という数字は、数カ国の保健当局を含む情報源からの報告を反映しており、原因についての検証は行なっていないと述べました。具体的な死因は示されておらず、死者にはがんや心疾患など「様々な病気」を持つ人が含まれている可能性があるということです。

FDAの広報担当者Alison Hunt氏も、ワクチンが原因かどうか不明でも、ワクチン接種後に死亡した場合は医療従事者は報告しなければならないと述べています。

「FDAとCDCのレビューでは、報告された死亡の大部分はワクチンに直接起因するものではないと判断しています」と彼女は言い、COVID-19ワクチン接種後の死亡の報告は「稀」であると付け加えています。

12パーセントの有効性

「Pfizer社の次の資料が出ましたので、結論から申し上げます。義務化された #ファイザーワクチン は95%の効果ではなく、12%の効果しかなかった...但し、約1週間だけ。その後、効果は1%未満に低下する」と2022年5月5日のツイートで主張しています。

2022年5月12日に取得されたツイートのスクリーンショット

ワクチンの有効性に関する同様の主張は、英語フランス語のソーシャルメディア上で見受けられます。

Pfizer社は2020年11月の臨床試験の終了時に、同社のCOVID-19ワクチンは初回投与後28日目から95%の効果があったと報告しました

Pfizer社は、このワクチンを接種した18,198人を追跡調査し、2回目の接種から1週間後にCovid-19の陽性反応が出たのは8人でした。これは、プラセボ群18,325人の中で162人が陽性と判定されたことと比較しての話です。

ワクチンの効果が12%しかなかったという多くの主張は、実証されていないCOVID-19治療を宣伝し、公衆衛生当局を批判してきたウェブサイトTrial Site Newsに執筆している独立系の英国人ジャーナリスト、Sonia Elijahが2022年4月3日に発表したSubstackの記事にたどることが出来ます。

Elijahはブログ記事の中で、2020年12月から公開されているPfizer社がFDAと共有したデータの42ページ目の数字で、本当のワクチン効果を算出すべきだと主張しています。それによりますと、「研究集団全体において、疑われるが未確認のCOVID-19の総症例3,410件のうち、ワクチン群で1,594件、プラセボ群で1,816件発生」とあります。

しかし、研究者は、これらの人々はPCR検査でCOVID-19症例が確認されなかったので、このデータを使って全体のワクチン効果を計算するのは間違っていると言っています。

Pfizer社が公開した臨床試験プロトコルでは、参加者が発熱、咳、息切れ、喉の痛み、味覚・嗅覚の喪失などの特定の症状を経験したら、PCR検査の予約を取るよう指示されたことを明らかにしています。

ペンシルバニア大学ペレルマン医学部の生物統計学部長であるJeffrey Morris氏は、3,410人の「疑わしいが未確認」の症例は、「リストに記載されているあらゆる症状で、勿論COVID-19感染症だけでなく多くの原因から来る可能性があります」と自身のウェブサイトで説明しています。

彼は以下のように述べています:「明らかにSARS-CoV-2ワクチンは、あらゆる原因による咳、発熱、悪寒、咽頭痛、筋肉痛、息切れ、嘔吐などを全て防ぐことを意図したものではないので、ワクチンの有効性を計算する目的で、そのような一般的な症状の報告を全てCOVID-19感染者として含めることは馬鹿げています。」

研究により、重症化に対する強い予防効果が確認されています。欧州医薬品庁は2022年1月、オミクロンの変種が発生した際にも、ワクチンが重症化や入院を防ぎ続けたという予備的な結果を報告しました


にぶら下けている一連の #DQN 自称ジャーナリストのお話を既にしましたが主原因はあいつです。


妊娠中・授乳中の女性

「『ワクチンは妊婦に安全だ』ということを忘れないで下さいというPfizer社が捨てた書類を紹介しよう、50000ページだ。これで、なぜ彼らが50年以上もこれを隠しておきたかったのかが分かった」とする2022年5月4日のツイートがあります。

投稿にはワクチンガイダンスの画像があり、下線で強調されています。「COVID-19 mRNAワクチンBNT126b2は妊娠中には推奨されません。」

2022年5月9日に取得されたツイートのスクリーンショット

以前のファクトチェックで説明しましたように、この文書はFDAが発表したものではありません。2020年12月に英国の医療従事者向けに発表されたワクチンガイダンスです。

英国の医薬品・医療製品規制庁(MHRA)の広報担当者は、この文書の出所を確認し、現在のワクチンガイダンスを反映したものではないことを明らかにしました。

インペリアル・カレッジ・ロンドンのVictoria Male講師(生殖免疫学)は2022年5月10日、AFPに対して次のように述べました:「妊娠中の人は臨床試験に含まれていなかったため、英国のワクチン展開の最初の数週間は、妊婦には提供されなかったのです。しかしながら、2021年1月1日からは、COVID-19が早産や死産など妊娠中の重篤な疾患を引き起こす可能性があることを認識し、リスクの高い妊婦にも接種を拡大しました。」

英国米国フランスカナダの保健当局は、妊娠中の人にCOVID-19ワクチンを推奨しています。

ウイルスの感染について

「新しい研究とPfizer社の機密文書により、COVID-19ワクチンの 『ワクチン・シェディング』は危険な結果をもたらし、現在も発生していることが証明された。」 という、不正確な健康情報を流してきた歴史を持つウェブサイトThe Exposéの2022年5月10日付記事の見出しがあります。

そこでは以下のように主張しています:「Pfizer社の機密文書によれば、COVID-19を注射された人と皮膚と皮膚の接触や同じ空気を吸うことによって、mRNA注射への曝露が完全に可能であることが既に確認されていた 」

2022年5月13日に取得されたFacebook投稿のスクリーンショット

この主張は、AFPが以前報じたように #大嘘 です。

CDCはウェブサイトで、ModernaとPfizer-BioNTechの注射は 「COVID-19の原因となる生きたウイルスを含まないmRNAワクチンなので、誰かにCOVID-19を与えることなんて出来ませんよ」と説明しています。

mRNAワクチンの仕組みは以下の通り:

↑著作権の兼ね合いで、上記の指示のように『YouTubeで見る』をクリックして下さい。決して怪しいことがあるわけではありません(^o^)。

カナダのヨーク大学の微生物学者であるDasantila Golemi-Kotra氏も、ワクチン接種者が他の人に感染しないことを確認しています。

「ワクチンを接種しても、スパイク・プロテインは排出されません」と彼女は言いました。

コロナウイルスの大流行に関するAFPファクトチェックの全記録は、こちらでご覧頂けます。



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