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#4 アル厨

酒を手にした人間が道行くヒトにはどのように映るのだろう。

学生の頃に地元でもよく目にした、駅のホームでワンカップに口を付けているオッサンの仲間入りをしてしまうのだろうか。

就職して間もない頃お世話になった先輩が、スーパードライの6缶パックが冷蔵庫に1つしかないと不安で胸が騒わつくと言っていたのをふと思い出した。
また、その場にいた別の先輩は駅のホームでまさにワンカップを啜っているシーンをクライアント先のキーマンに目撃されてはネタにされていた。
当時はそう話す彼らを冷ややかな目で眺めていたが、今になって思えば皆日々のストレスを酒を飲むことで消化させているようにも思える。
こんな心地の良いものだったのかと思えばなおとのことだ。

ガキの頃、「お父さん達大人が好きなビールはこんな味」だとか、「水だ」と促されて焼酎に口を付けた時の、よくこんなものを好んで飲むなと思った僕もようやく当時の彼らと同じステージに足を掛けようとしているのかも知れない。

お酒は偉大だ。
こんな僕でも人様に迷惑を掛けないようにリラックスさせてくれる。


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