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【ドイツ語】はっきり言えない日本人が重宝するドイツ語の口癖・勝手に3選

 こんばんは。

 今回は、日本語母語話者が知らず知らずのうちに使ってしまっているであろう、ドイツ語の口癖を紹介いたします。

(僕の独断と偏見で選んでおりますのでご容赦ください!)

 「vielleicht」(フィライヒト:もしかして)

 これは本当に僕含め多くの日本人がよく使う単語だと思います。語調を和らげたいとき、はっきり言うのを避けるときによくvielleichtを使います。

Stefan macht eine Party in seiner WG. Kommst du mit?  
  -Das hört sich doch gut an. Aber ich muss vielleicht zu Hause bleiben, die Hausaufgaben sind noch nicht fertig. 
シュテファンがWGでパーティーするんだけど、一緒に行かない?
― 良いね。だけど家にいないといけないかも。宿題まだ終わってないから。

「vielleicht」の実現可能性はどれくらいなのでしょうか?「viel leicht(とても軽い)」なので、きっと可能性は低いのでしょうが、ネイティブによっては5分5分かそれ以下くらいという意見もあるようです。

🍀積極的な意味のvielleicht🍀 
 なお、vielleichtは感嘆文(「!」)で使われると意味が全く変わって、「本当に、全く」という強調の副詞になります。

 Dein neues Kleid ist vielleicht schön! 
 君の新しいドレス、ほんと綺麗だね!

 注意すべきは、強調する意味で使うときは、vielleichtという単語を強調して発音しない、ということです。vielleichtを強く発音してしまうと、
 君の新しいドレス、もしかしたら綺麗かもしれないね
 という意味になりかねないので注意です。

「eigentlich」(アイゲントリッヒ:そもそも)

 eigentlichもよく使う言葉です。その割には、あまり意味がはっきりしないのですが、日本人の頭の中にある、「そもそも、一体全体、実は、本当のところを言うと」あたりの表現のレパートリーと合致する単語です。

 ちょっと言いづらいことを釈明したいとき、イラっとして相手を問いただしたいとき、そもそもの疑問を抱いてしまったときなどに使えます。

  Eigentlich darf man hier nicht parken. (実はここ、駐車禁止なんですよ)
  Was willst du eigentlich von mir? (だから一体何をしろって?)
  Ist das eigentlich sinnvoll? (これってそもそもやる意味あるの?)

 ドイツ語文法でPartikelと呼ばれるカテゴリーに該当するeigentlichは、「ね」「よ」「かな」など色んな語尾を使って文意のチューニングをしている日本人にとって結構馴染みやすい表現だと思います。

 ちなみに、僕が昔テレビで観たドラマで、以下のセリフがあったのですが、eigentlichの意味をよく表していてとても印象的でした。

(女の子)Papa, was meinen wir eigentlich, wenn wir "eigentlich" sagen?
(お父さん、eigentlichって言うときって、そもそもどんな意味なの?)
(父親)Eigentlich nichts. 
(別に特に何もないかな)

 「zur Sicherheit」(ツア・ジッヒャーハイト:一応、念のため)

 これも日本人がドイツ人よりよく使う単語だと思います。英語の「just in case」に当たる表現ですが、「万が一のときは」よりもずっと幅広く、日本語の「念のため」くらいに該当する軽いことにも使えます。

 Wir haben zwar schon über unseren Treffpunkt gesprochen, aber ich rufe ihn zur Sicherheit später nochmals an. 
  待ち合わせ場所のことはもう話したけど、後で念のためもう一度彼に電話しとくよ。

【追記:「zur Sicherheit」を「zu Sicherheit」と書いておりましたので、訂正させていただきました。大変失礼いたしました。】
 
いかがでしたでしょうか?長くなってしまいましたが、ここまでお読みくださいまして誠にありがとうございました!


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