【語学】単語は忘れるうちに覚えていく
単語帳は自分には合いませんでした・・・
単語は単語帳で勉強される方が多いと思います。市販のものだったり、紙や「ANKI」などのアプリを使った自作の単語帳だったり。
僕も使ったことはあるのですが、何故か単語帳で覚えた単語というのは、直ぐに忘れてしまい、あまり効果はなかったのです。
僕が感じた、単語帳で勉強する際のデメリットは以下のとおりです。
➡ 文脈がないと覚えにくいし、覚えたとしても使い方が分からない。
➡ 単語の重要度に関係なく、新しい単語を常に単語帳に登録したくなってしまう。
大学受験のように受け身の語学力を試される場であれば、丸暗記した知識は武器になります。
けれども、いざ能動的に使うとなった場合、「知っているだけの知識」では充分でなく、「使い方も分かっている知識」しか役に立ちません。
これが、覚えている単語数が多かったとしも、必ずしも語学力が高いとは言えない理由です。
やり方は、辞書にマーカーを引くだけ
結局僕が落ち着いたのは、「辞書にマーカーを引く」というやり方です。
それも、いきなり初出からマーカーを引く必要はありません。
辞書を引きながら文章を読んでいるうちに、「この単語この前も調べた気がするなあ」とか、「この単語は覚えておくと使える気がする」と判断したものだけ、マーカーを引きます。
このやり方の良いところは以下のとおりです。
➡このやり方が生きるのは、「マーカーを引いた単語をまた調べるとき」。
これにより、また同じ単語を引いていることに気づき、「覚えないといけない」という気になるとともに、「この単語は自分にとって重要な単語だ」と認識できる。
覚えるべき単語か否かを自分でふるいにかけることができるのです。
➡「忘れる」ことを前提としていること。語学において忘れることは恐れることではなく、覚える過程に起きるごく自然なことです。
「マーカー」を引いている単語をまた辞書で引くということは、忘れていた単語を再び思い出す機会になります。そして、何度も忘却と暗記を繰り返す中で、記憶は定着していく。
身体が受け入れるまでじっくり時間をかけていく
辞書にマーカーを引くだけ、というのは、面倒がなくとても簡単にできるのですが、一方で効果がはっきり分かるまで時間がかかるという欠点もあります。
我慢強く勉強していくのが大事なので、「単語を覚えなきゃいけない!」と身構えるのではなく、好きな本や興味のある文章を読みながら辞書を引きつつ、むしろ「あ、これ前も引いたんだ。覚えとくか~」くらいの気楽さで取り組むのが良いと思います。
あくまでたとえ話ですが、単語帳を使った丸暗記は、身体にとっては異物を取り込むようなものなのではないかと思います。
そうするとどうしても身体が拒否反応を示して、記憶に定着せずに終わってしまう。丸暗記は短期記憶向きの勉強のやり方なのかなと思います。
ですので、長い目で見ると、何度も何度も同じ単語に触れて、同じ単語を引きまくることで、徐々に身体がその単語に慣れていくのだと思います。
焦りは禁物です!どのみち勉強している言語とはこの先長い付き合いなのですから、じっくり時間をかけて取り組まれることをオススメします!
なお、単語帳の方が勉強しやすいという方もたくさんいらっしゃると思います。これはあくまでも僕個人の意見ですので、ご了承いただければ幸いです。
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