地域資源の活用/2021年黄葉イベントを終えて
こんにちは。藤田弟です。
11月に大イチョウの黄葉に合わせて開催したイベント。そこで私たちが再認識したのは、常瀧寺の大イチョウが持っている「価値」でした。
3日間で200名以上が来場
今回は初めての黄葉イベントということもあって、当初の来場者目標は100名としていたのですが、目標を大きく上回る200名以上の方がご来場されました。
丹波市内をはじめ、姫路や神戸、大阪北部、京都北部など遠方からもお越しいただきました。
丹波新聞や神戸新聞で取り上げていただいたこと、SNSの宣伝効果、また活動を知った方がさらに知り合いに口コミで広げていってくれたことが、来場者の増加に繋がりました。
また今回のイベントを通じて、新たにプロジェクトに協力してくださる方との出会いもありました。
山の中にカフェを開店したわけ
どうすれば乳の木さん(常瀧寺の大イチョウ)をもっと多くの方に親しんでもらえるだろうかと、考えました。
登山道は整備されていますが、間伐した後の枝や葉が散乱していたり、土砂が山積していたりするこの場所は、観光地と呼ぶには正直なところ粗雑な環境。普段山に登らない初めての人が行くにはハードルの高い場所でした。
そこで私たちはまず、その場所に看板を立て、飲み物とおしぼりを出すことから始めてみようと思いました。
カフェを開くことによって、それが乳の木さんを観に来るきっかけになればと思ったのです。時間的にも予算的にも環境の整備はひとまず置いておいて、一度乳の木さんを見れば、その素晴らしさは必ず伝わると思いました。そして中には乳の木さんのファンになってくれる人も出てくるだろうと。
来場者の方から「知ってはいたけど来るのは初めて。」という声を多く聞きました。ハードルが高くて迷っていた背中をそっとあと押しできたのではないかと、まさにカフェを開いて良かったと思えた瞬間でした。
地域への愛着と誇りを
今回のイベントには、下は2歳〜上は80歳まで幅広い年齢層の皆さまにお越しいただきました。乳の木さんを初めて観る方も多かったようです。
直接お声を聞けた方は多くはありませんが、皆さま乳の木さんを楽しんでおられるようにお見受けしました。
全国でも類を見ない特異な樹形と、一面を染めあげる黄色い落ち葉。
山の主のようにそびえ立つ雄大な姿。
その姿を一目見ようと、幼い子供からご尊老まで沢山の人が集まりました。新聞にも取り上げられ、協力者も集まりました。乳の木さんを中心として、その輪は広がりはじめています。
私たちのカフェはあくまでもきっかけにすぎず、人が集まったのは乳の木さんの持つ力です。
乳の木さんの「本物の価値」を私たちも改めて認識しています。
地域活性化へのアプローチ
本来の地域活性とは、地域経済の活性化、あるいは移住者の増加をもってしてはじめて達成されるものだと思います。その意味ではプロジェクトの活動に即効性はないと考えています。
私たちの目指すところは、まず乳の木さんを好きになってもらうこと、それは地域を好きになってもらうことに繋がり、地域を訪れる人が増え、地域に関わる人が増え、地域の人にとって自分の地域に誇りを持ってもらえるようになる。誇りを持つとは、自分たちの地域を自慢できることだと思います。
そして地域を好きになった人は自ずから地域のことを口々に人に広めてくれる。そうして地域の輪が広がっていく。
当プロジェクトの活動が直接的な地域活性化とはいえなくとも、そこで生まれた人の輪が、地域活性化へと繋がっていく。そのようにして間接的な貢献ができればと考えています。
10年後、20年後の大名草。
乳の木さんは地域のシンボルのような愛される存在に。そんな未来を想像しています。
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