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『韓国にみる世界的な自殺率の高さを考える』12月7日夕刻の日記

みなさま、こんにちは。寒い!思わず玄関を開けてつぶやいてしまいました(叫びにも近かったかも)。冬の成分多めの一日ですね。

同僚に聞けば子供たちはもうインフル大流行という話。あたたかくして、美味しいもの食べて、笑って、免疫力高めておきたいところです。

さて、打って変わって暗いタイトルです。ごめんなさい。

未来への布石

先にお話ししますと、うちの新聞で『ICT 世界の潮流』という連載があります。今回は『デジタルによる情報共有と民主化 下』というタイトル。そこに登場したのがスロベニアです。

スロベニアは2004年からEUに加盟。周辺諸国はハンガリーやフランスなど。リュブリャナを首都とする約200万人の国です。

2005年ごろからEUは技術の利活用に評価軸を移し、市民に提供される情報サービスの洗練度を一つの目標とした。

そのEU目標においてもスロベニアは、ブロックチェーンやAI、IoTといった先駆的な技術を市民サービスとして都市機能に組み込むことにおいて、ポテンシャルが高いといいます。

景観と先進的な市民サービス。そこには多様性をもって作られた街並みがあり、"目の不自由な人から老若男女までのすべての人のための美しい街づくり"が存在しています。それはまさに、国の未来への布石となっているのではないでしょうか。

まさに、お手本となるスマートシティ。さらに美男美女も多く未来ある憧れの国…と思うのですが。


自殺の発信

ここからが本題です。最近は韓国のアイドル、芸能人の方の訃報が相次いでいる感がします。

なんだ自殺か、と思ったり自分には関係ないと思ったり。人ごとと思われるかもしれません。しかし日本も実は、先進国の中ではトップクラスの自殺率を抱えています。

あまり身近に感じないのは、報道の部分である程度ガイドラインが設定されでいるからだと思います。

そして詳細が以下です。

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日本になくて韓国にあるものがあります。それは韓国においてのネットでの自殺報道において、最後の部分に自殺を考えた場合のホットラインが掲載されていることです。

悩みや苦しみを抱えている人は、関連する情報を多く取り入れる傾向にあります。この心理をちゃんと使っているし、それを使うべきだというくらいのレベルにまで自殺率が高まっているから。助けて欲しい、本当はそう思っているはず。

メディア側が当事者に寄り添っている。そんな感覚を受けます。日本のメディアにはないもの…。それはそういうところにあると思っています。

時代が変わって、報道の仕方が変わらない、なんてことはないと思います。情報があふれているからこそファクトを伝える。新聞社の伝える義務がある。色々関わっていることはわかるけれど…。考えてしまいます。

世界的にも自殺は増えている

世界的にみても、韓国は自殺が多い国。しかし実は、世界で自らの命を経つ人たちが増えているのです。そしてそれは、戦争や殺人、乳がんで亡くなる人たちを上回ります。

そして、前述したスロベニアは一見"恵まれている"ように見えます。しかし、一方では自殺率がかなり高いのです。

気候的なものも関連するとは思いますが、側から見ると国の将来をみんなで育んでいけるだけのベースがあるのに、なぜこんなにも自殺率が高いのでしょうか。

エミール・デュルケムの『自殺論』から

なぜ自殺に至るのか?『自殺論』から見ると三種類に分別されます。


 第一に自己本位的自殺。個人が共同体から切り離され、孤立したことに由来する自殺である。プロテスタントの自殺率が高いのは、このタイプの自殺が多いからだ。プロテスタントはカトリックより個人主義の傾向が強いのだ。第二に集団本位的自殺。殉死や殉教のように、他者や集団の大義のための自殺である。第三にアノミー的自殺。アノミーとは、規範の拘束力が弱まり、社会秩序が不安定になっている状態である。不況時だけではなく、極端な好況期も自殺率が上昇することが、このタイプの自殺がある証拠となる。

人間のそれ、に対するものは普遍的であり、人間とは意思を持った動物であり、さまざまな感情がいつも目まぐるしく動いている生き物なのだと思います。

そしてその生き物たる部分は太古の昔から変わらない、変わっていない。なぜならばDNAにきちんと、記憶されているから。

そこに拠り所となる宗教やコミュニティが存在していると思うのですが、今の時代はSNSによって孤立を感じる部分が大きくなっている。

自殺論でいう"自己本位的自殺"が拡張されていくのではないでしょうか。

そしてそれは留まることを知らず、これからますます拡張性を帯びてくるのはわかりきったこと。つまり自殺率はもしかしたらさらに増加していくかもしれないのです。

世界を少し幸せにするために

SDGsのターゲットの一つにも"健康と福祉"があります。グローバル化によって、様々な歪みやしわ寄せが起こっているのも自覚すべきだと思います。

大切な人が、突然にして命を断つということに対しての、残された人たちの心の痛み、そして自責の念。

そして亡くなる人の直前までの苦しみ。それがなくなったら少し世界は幸せになる。









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