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お金と人間関係

こんにちは。
関西で大家業と子育てに精を出す佐山 潤(さやま じゅん)です。

「もう何年も連絡とってないから連絡先もわからない」
「縁を切っている。関わるのも嫌だ」
「勝手に名前を使われた。連絡先も知らない。許せない」

等々。。。
お金がないと人間関係も荒れてしまう。
最近つくづくそう思います。

なんだかものものしいスタートになってしまいましたが、
これ、私が働く家賃保証の会社で毎日のように起こるやり取りです。

家賃が遅れている方々に連絡を取って支払日を次々調整していくのですが、
中には連絡がなかなかつかない方もいます。
そういう場合、緊急連絡先や同居人に登録がある契約については、
そういう方々にも連絡をします。

私くらいの年齢の契約者さんに、70代の父親と思しき方、
20代の女性に、30代の夫(だったかも知れない)であろう方、
20代の男性に、20代の妻(だったかも知れない)であろう方、
60代の男性に、同じ60代の兄弟と思しき方。
等々、、、

例を挙げただけで関係性は千差万別です。
もちろん多くの緊急連絡先や同居人さんはすぐに連絡とる、
という事を言ってくれるのですが、
割と珍しくない確率で、冒頭のような事を言われます。

緊急連絡先もさることながら、保証人さんへ連絡するとなると、
「今まで何回も代わりに払ってきて、またこれか!」
と冒頭から怒られるケースもあります。

必ずしも滞納者さんたちがみんなお金に困っている方、
というわけではないのでしょうが(単に払い忘れとかもあるので)
再度になりますが、割と珍しくない確率でこう言う事を言われます。
確かに元々良好な人間関係だったとしても、家賃滞納が常習化することで、
こうして緊急連絡先や同居人さんとしては毎月保証会社から連絡が入り、
その都度契約者と連絡を取るわずらわしさに見舞われる。
これだけで関係悪化の要因となることは想像に難くない。
支払いは遅れないに絶対越したことはありません。

こうなってくると、やはり豊かさは人間関係にも影響する。
言い換えると豊かでなくなると人間関係にもひずみや粗さが出てくる、
というところでしょうか。

先日も書いたコチラ↓ もそうですが、

お金がない状態は物質面での不足だけには留まらない、
良好な人間関係の維持、という精神面の豊かさにも関わってくる大切なもの
と言えそうです。

それにしても家族から「縁を切っている」と思われている状態、、、
今の私ではちょっと想像できんな。
と思っていましたが、思い当たることがありました。

祖母の相続です。
私の母や叔母たちは祖母と離れて暮らしていて、叔父がたまに祖母宅に行って様子を見ていたので、祖母が亡くなった際に相続の話になったとき、(そんなに資産が残っていたわけではありませんが)
「俺がずっと面倒見てたんやから」
と言って法定相続割合を無視して、全部持っていこうとし、
財産自体はそんなに多くもないのでそこまで母や叔母は固執していませんでしたが、やり方が当然気に食わないので口論になります。

結果、もう連絡を取らなくなった。

直接私に関係があるわけではありませんが、身近にあった絶縁です。
こういうことが起こってしまう原因

、、、やっぱりお金ですね。

金額の大小だけでなく、それをどう得るか、どう使うか、そしてどう残すか

常々お金と幸せは密接につながっていると思っていますが、
どう得るか、どう使うか、どう残すか、
を間違えると却って逆効果を及ぼしてしまう。

そしてこんな例もあります。
私の父はバブル期の事業投資に失敗して多額の借金を残したまま亡くなったのですが、家族一同、相続は放棄で一致。
その手続きを行う上で一致団結し、今も仲良くしています。

無い方がいい。
不思議な事象ですが、これもまた事実です。

こうなると2つ大切なことが見えてきます。
1つはやっぱり良好な人間関係を維持するのに、お金が重要に関わってくる
という事。
2つ目にはどう得るか、どう使うか、も大事ですが、それをやってきた本人がもういない段階になってからでてくる
「どう残すか」
という相続が厄介な問題。

と言えそうです。大家さんをしていると税理士や管理会社のニュースレターでよく「相続対策できてますか?」とか「相続対策セミナーのお知らせ」とかお便りをもらいますが、大家さんにとっても自分亡き後の、家族との良好な人間関係は気になる所なんでしょう。
自分がいる間は自分が得たお金で家族を幸せにできる。
でも自分亡き後はそのお金を管理できなくなり、家族仲に影響を及ぼす。

なるほど、こう考えると、相続なんてまだ先だし考えなくていいか。
そもそもいくら残せるかまだ分からんし。
とか思ってましたが、いくら残す、というよりも、
どう残すか?については少なくとも今から考えれるし、
考えた方がよさそうですね。

お読みいただきありがとうございます。



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