『主流』があるから『邪道』がある。皆ちょっと臭いものが好きって話
どうもjon-YAKITORYです。
基本的に世の中の人達は『綺麗で清潔なもの』より『ちょっと汚くて臭いもの』の方が好きだと思うんですよね。
ファッションも、食べ物も、音楽も、マンガも、人そのものも、ちょっとクセのあるものが流行ります。
とんこつラーメンとかニオイ凄いし、お酒でも苦みがあるけどそれがイイ。
ファッションだって、ダメージジーンズやダボダボなパーカーがなんか可愛い。
音楽だって80’sが流行りだしたり、歌謡曲っぽいメロディが逆に好まれたり、変な音使いが流行ったりします。
感覚としてはわかるんですが、改めて考えたら何故なんでしょうね。
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理由は3つくらいあると思っています。
・少しストレスがかかる方が好き
・邪道や反大勢、革命などの『個性』に憧れる
・知的に見える
からかなと。順番に見ていきます。
1つは、人間は受け入れることに少し負荷がかかるもののほうが好きということ。
『清水に魚棲まず』なんていう諺もありますが、若干のストレスがあるものがいいんですね。
理解するのに労力が要ったり、羞恥心をのり越えなければいけなかったり、臭みの奥にうま味を見つけたり。
似たようなので、"狩猟本能"がありますよね。
猫にエサをあげるとき、普通にあげるんじゃなくどこかに隠したり、あえて取りづらくしたりという一工夫を加えることで、
猫に達成感を持たせて狩猟本能を満足させようみたいなやつです。
やりがいを与える、みたいなことなんだと思います。
これと同じで僕ら人間も、一個ハードルが設定されている方が狩猟本能的なものが働くんでしょうかね。
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2つ目の、邪道や反大勢・革命に憧れるというもの。
クセが強いってのは言い換えれば主流派から少し外れているということ。
僕らの心は大人になるにつれ、主流から外れたがります。
だからバットマンやジョーカーが好きだし、黒い部分を描く作品などのカウンターカルチャーに強烈に惹かれます。
秩序を破って物語を進ませていく役割のことをトリックスターと言うらしいんですが、そういう革命的な存在は個性的でカリスマ的です。
臭いからこそ、という邪道性がカリスマ性を滲ませるのではないかと。
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3つ目の理由は知的に見えるというもの。
『クセのある物の良さがわかる俺』みたいなことです。
違いの分かる男感。
この理由で押している人はただただカッコつけて言っているだけの場合が多いですが、
その良さをちゃんと言語化してくれる人(=本当にそれが好きな人)の解説によって本当に好きになっていくパターンが良くあると思います。
野生爆弾とか小梅太夫とか、その感じがありますよね。
権威性の強い人が褒めることによってただただ臭いだけだったクセが一気に誰も真似できない『ド級に強烈な個性』に成る。
将棋の"歩"が"と金"にひっくり返るようなどんでん返しですよね。
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そもそも邪道なものって何なのよっていうと、カウンターカルチャーなんですよね。
既存の主流派に対して、「あえて」をぶつける。
ダウンタウンとかはまさにですよね。
超早口で喋りまくるのが漫才だった時代に、あえて間をたっぷりと取るような遅い漫才をした。
当時の動画とか見るとわかるんですが、今でいうスリムクラブみたいな漫才です。
80'sとかも、"現代にあえてやる"ということに意味がある。カウンターなんですね。
意外ですが、実はいきものがかりもカウンターカルチャーなんですよね。
絶対主流派だとおもうじゃないですか。
いきものがかりとして活動するにあたって、当時あんなにザ・王道J-POPみたいなことをするバンドはいなかったらしいんです。
面白いことですが、みんな邪道を狙いに行った結果、邪道っぽいものが王道になってたんですね。
つまり、ザ・王道J-POPみたいなものをすることが逆に『あえて』になったそうです。
やってる音楽のジャンルはザ・王道J-POPですが、思想はパンクスなんですよね。
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個人的にはクセの強い人は結構好きです。
偏愛とか偏見を持ってる人ってエネルギーが凄くあるので、見ていて楽しんですよね。
まあクセが強い分、迷惑になっている人もいるとは思いますが。。。
ともかく、『臭み』とか『灰汁』みたいなものを生み出していきたい人生だなって思いました。
今日はこんなもん?
曲も聞いてね↓
https://www.youtube.com/channel/UCENRrmGuopCcwwi2jW00LDQ?view_as=subscriber
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