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廃棄物の焼却炉が嫌がる搬入物

皆様こんにちは!JOMYAKUの宮尾と申します。10/1の子会社化と同時にJOINしました!
前職では産業廃棄物業界で営業兼ドライバーとして10年間仕事をしていました。前職の会社は焼却処分場を保有しており、たくさんの種類の廃棄物を焼却処分してきました。また、自社でできないものは協力会社で焼却処分をしたりと、様々な焼却についての知見を持っています。
本来焼却処分に向かないものを、無理やり焼却処分してしまうとコストもかかりますし、突然搬入規制をかけられてしまったりするリスクもあります。

そこで今回は、どういったものを焼却炉は嫌がるのかをご紹介させていただき、廃棄物を処分する時にお役立ていただければと思います。

1. ハロゲンが含まれるもの

ハロゲンとは化学の周期表において第17族に属する元素の総称を言います。よく現場で出てくるものは、フッ素・塩素・臭素・ヨウ素の4種類です。
嫌われる理由としては、焼却後の排ガスに色がついてしまったり、炉を傷めてしまったり、焼却後の燃え殻に影響が出たりするためです。

2. 焼却しても減容化しないもの

これは燃え殻を最終処分場へ出荷するときに、コストが高くなってしまう為です。
通常、焼却すると水分等が飛んで体積が減り燃え殻として出てきますが、コンクリートみたいなものをいくら燃やしても体積は変わらないですよね。そうすると、焼却炉に投入したそのままの状態で燃え殻として出てきてしまい、最終処分場へ出荷する際のコスト高の原因になります。

3. 燃え殻に影響がでるもの

具体的に言うと、着色や臭い、反応性が残っているケースなどが挙げられます。
多くの燃え殻は埋め立てに回るか、路盤材等のリサイクルになるかどちらかになるケースが多いですが、燃え殻に着色や臭いが残っていると、出荷ができなくなります。
反応性が残っているなんてのはもってのほかで、再度燃え殻を炉に投入するなんてこともあったりします。
私が経験したケースでは、アルミ灰は燃やしても確実に反応性が残ります。
アルミ灰はとても厄介で、水と反応しアンモニアガスを発生させるので、焼却炉は絶対に受けたくないものの1つです。

4. 反応性が非常に高いもの

これは炉を傷めてしまう可能性があるからです。
例えばスプレー缶やガス缶なんかを焼却炉に入れると、炉内で爆発します。焼却炉内は耐火レンガで覆われているので、レンガが損傷してしまったりします。
またガソリン等の爆発的に燃焼してしまうようなものも取り扱いが非常に難しいので、嫌われる傾向にあります。

いかがでしたでしょうか。実際はもっと細かな条件があったりしますが、大雑把に列挙すると上記のケースを避けると処分できる可能性が高まると思います。

今後のご参考にしていただければ幸いです!

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