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精度を競わないハッカソンを開催した

株式会社レッジ主催で、Neural Network Console Challengeという精度を競わないアイデアソン/ハッカソンを開催しました。AIの業界としては新しいチャレンジだと思います。

Neural Network Console Challengeとはhttps://nnc-challenge.com/

Sonyが提供するNeural Network Console(NNC)を使って与えられたお題に対する自分なりの解を出すコンテスト形式のオンラインイベント
AIで何かをやってみようと思い立っても「十分なデータがない」、「プログラミングでの開発ハードルが高く挫折してしまう」、「始め方の取っ掛かりが掴めない」など、AIに挑戦するハードルはたくさんあります。Neural Network Console Challengeでは協賛企業の提供データとノンプログラミングでAI開発できるGUIツールである「Neural Network Console」を用いることで、容易にAI開発にチャレンジできます。さらに本コンテストでは、普段では扱うことのできない協賛企業が提供する貴重なデータ用いたAI開発チャレンジが可能です。

200人以上の方が参加をし、開催側もびっくりするような面白いアイデアもたくさん出ましたし、実利用できるAIモデルもいくつも完成しました。
本記事では、なんでこういったコンテストを開催したのかという裏話などを書いてみます。
(※ちなみにこの企画の優秀者への表彰式が4/23の18:30からLedge.aiのTwitterアカウントにてライブ配信されます! みなさん見てください!)

AIのビジネスサイドに求められる能力は?

AIテクノロジーとビジネスを結びつける人材の需要が、徐々に業界の中でも増えてきていると感じています。
文系AI人材といったり、AIビジネスデザイナーといったり、AIディレクターといったり。いろいろな呼び方がされていますが、その人材教育の方法論についてはあまり議論されていない印象を受けます。
しかもそういった人材になるために求められる能力が高いので、なかなかに育成が難しいと感じています。過渡期であるが故にカバーしなければならない範囲が広すぎです。最低限GUIツールは使ってディープラーニング組めないとダメだと思います。

詳しくは、下記記事の最後の方に書いています。

ただ弊社としても、そういったビジネスとテクノロジーをつなげられる人材がいるかいないかが今後の業界の動きに大きく関わってくると思っているので、再現性がある形でビジネスサイドのAI人材が作れたらな・・・といろいろトライしています。

例えば、福井新聞と電通と一緒に、福井県のさまざまな企業を集めて、自社のAIプロジェクトを検討するワークショップも行いました。

そこでは座学でAI自体の知識についてのインプット、自社の課題を抽出するためのワークショップ、AIプロジェクトの立案までを3ヶ月でやるという形をとりました。

実に完成度が高いAIプロジェクト案がたくさん出てきて、それはそれでこちらも勉強になったのですが「なんだかそれらしき案しか出ない」んですね。アッと驚くようなアイデアには出会えませんでした。

課題の特定からとは言うけれども

AIだけにかかわらず、どの課題をそれで解決したいのか? という観点が重要という話をよくされています。もちろん間違いはないのですが、課題から始めると「なんだかそれらしい案」に落ち着いてしまい、あんまり思考のジャンプが起きにくいなというのは、福井のセミナーで勉強になりました。
僕は新しいテクノロジーは、課題から始める業務効率化よりも、付加価値向上の方が恩恵が大きいと考えているタイプです。簡単に下記記事で書いています。

前置きが長くなっちゃったのですが、個人的にはAIプロジェクトに関わるビジネスサイドの人材は、

・課題の発見は当たり前にできるとして
・AIで何ができるか理解していて
・付加価値を付けられるようなAIの使い道が提示できて(企画できて)
・自分で簡単なディープラーニングモデルは組めるし
・AIプロジェクトで関わる他の人とも円滑なコミュニケーションがとれる(ある程度同じプロトコルで会話ができる)

というレベルの人だと思っています。

「こんな人材をどう作れるんだろう? むーん。。」
と思っていたときにソニーネットワークコミュニケーションズさんからNeural Network Console(NNC)のハッカソンイベントをやりたいという相談を受けました。

NNCは、ディープラーニングモデルをGUIで開発できるツールなのですが、すごく簡単というわけではなく、多機能だからこそ最低限のディープラーニングの知識がないとしっくりこないような製品だと認識しています。だからこそ僕が考えていた人材を作るためにはぴったりのツールだと考えていました。
これにアイデアソンみたいのをくっつければ・・・ということでピクスタさんにお声がけして、協賛という形でデータを提供いただき「このデータでなんかやってみてくれ!」という今回の企画開催にいたったのでした。

ハードルは高かったが、手応えあり。

開催後、新聞でもこの企画についてとりあげていただいたり、多くの反響があり200人を超える応募がありました。参加いただいた方々、本当にありがとうございます。

『自分でお題を考え、データをラベル付けし、NNCの使い方を覚えて、GPUなども活用しながら思うアウトプットがでるように改善していって、最後は資料にして提出する』
というなかなかにハードルが高い企画だったので、最終的なアウトプットがちゃんと出るのか不安だったのですが、最終的には20人を超える方々がアウトプットを提出してくれました。

ソニーネットワークコミュニケーションズさんと、ピクスタさんともアウトプットを確認しましたが、想像以上に面白いアイデアにみなさん取り組んでくださっており、企画側もびっくりさせられたことばかりでした。

AIプロジェクトを自分で企画しながら、自分でも実装できちゃう人材を作るという今回のチャレンジはうまくいったと思います(もちろんちゃんと求められた成果も超えましたよ!!)。
初めてNNCを触った方もたくさんいらっしゃって、感想をみたところかなりハードだったとは言ってましたが、成長も感じていただけた方も多く、企画側としても嬉しくなりました。

冒頭にも書きましたが、企画の優秀者への表彰式が4/23の18:30からLedge.aiのTwitterアカウントにてライブ配信されます!
どんなアイデアが出たのか? どんな方が表彰されるのか? 注目していただけると嬉しいです。

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『AIをはじめとする最先端技術をなめらかに社会に浸透させる』をミッションとする株式会社レッジの執行役員です。国内最大級のAI特化型webメディア『Ledge.ai』編集長もやっています。 https://ledge.ai
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