小説について。

わたしたちは、現代の文学をどう思うだろうか。あまりにも、小説が溢れている。そこから新しいストーリーを生み出すのは、難儀だ。小説は今は書く人の方が多い。読み手が少ないのだ。
 小説は技術である。あまりにも、技巧が見られる小説は、読むのに難儀だ。けれど、むずかしさが排他されている現代である。今、三島文学を書けば、読み手は少ないだろう。三島は難しすぎる。
 文学とは、答えのない迷路なのか、なんなのか。わたしたちは読み手として、これからも読んでいくだろうし、それにしても、現代は、あまりにも芳醇すぎる。文化の享受として、これ以上のものはないくらいだ。
 わたしは、また古典にあたろうか、と思う。例えばアンドレジッド、や、フロベール。古典から始めよう。

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