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京都ライター塾第9期!第5回目レポ5/6

前回に引き続き、わたしが受講している京都ライター塾第9期の内容をレポしていきたいと思います!

編集者目線で原稿を見直す

まずは、「講師の江角さんにインタビューして原稿を書く」という前回課題をやってみた感想を発表し合うところからスタートしました。

時間配分や、聴く姿勢、原稿の組み立て方など、それぞれ反省点があげられたところで、江角さんからこんなアドバイスが。

自分の原稿を見返す際は、編集者の視点を意識するのがポイント

京都ライター塾第9期

最初に設定したゴールやターゲット層と、最終的な記事にズレはないか?
読者に「これはどういう意味だろう?」と想像させる曖昧な表現はないか?
客観的に自分の文章を見つめる必要があります。

書き手は事前リサーチなどで当然知っている情報でも、その前提がない読者が読んだ時にどうか、という視点を持つことが大切で、それができないと読者は置いてけぼりになってしまいます。
何回か読み直さないとスッと入ってこないような文章は、伝わらないどころか、最後まで読んですらもらえない記事になってしまうのです。

江角さんは「読者に2回読み直させたら負け」だと思って書いているのだそうです。

ワーク①人の原稿を添削してみる

ここで、用意されたブラッシュアップ前の文章を、編集者の気持ちになって添削してみるというワークがありました。
「良い点」と「提案したい点」を両方探すことがポイントなのだそう。

実際に人の文章を添削する側として読んでみて、
「ここなんか引っかかるな・・・」というポイントを見つけるのは簡単なのですが、「じゃあ、こう直してみたら?」という正解の案を提示するのはとても難しいと感じました。
的確に修正案が出せる編集者は本当にすごい・・・。

ワーク②自分の書いた原稿を修正する

続いて、前回課題で作成したインタビュー原稿について、江角さんからのフィードバックを見る前に、もう一度自分で見直してみようというワークがありました。

正直これもかなり難しく、提出する前に何度も何度も見直していた文章だったので、「編集者目線でもう一度修正する」ということが、自分にはまだかなりハードルが高いのだと思い知らされました。。

「これで完璧!」だと思っているわけではもちろんなく、ワーク①の時と同様、なんとなく違和感はあるけど具体的にどう直したら良いのかが浮かばない・・・という状況でした。

添削結果をみんなで見ていこう

そして、ボリューム感としては今回の講座のメインとなったのが、実際に添削していただいたフィードバックをみんなで見ていこう!という時間でした。

なかなか人の分の解説まで聞かせていただく機会がないので、これがもう、めちゃくちゃ勉強になりました・・・

自分も含め、多くの受講生が指摘されていた点として印象的だったのが、無意識にインタビュイーである江角さんの印象が悪くなる可能性がある表現を使ってしまっていたことです。

江角さんから「ここ、すごく偉そうに感じませんか?」とか「キツく感じますよね。」というご指摘をいただいて、正直かなり衝撃的でした。

その時に感じたのが、わたしたちは江角さんが、普段から物腰柔らかいとても謙虚な方だということを知っているから、その前提で書いてしまっていたんだということ。
他の受講生の方の原稿を読んでいる時も、勝手に自分の知っている江角さんが話している様子が脳内再生されていたので、個人的にはそんな風には感じていませんでした。

しかし、江角さんのことを全く知らない第三者が読んだらどう受け取るか、そこをもっと意識して書かなければいけなかったのだと、配慮の足りなさにとても反省しました。

わたしたちは江角さんの講座を受けている上に、今回の課題に取り組むにあたって当然事前リサーチもしています。
その事前情報が一切ない読者に向けて書く文章だということを改めて意識する必要がありました。

フィードバックを見ていると、ちょっとしたニュアンスや言い回しの違いで、驚くほど印象が変わるので、とても勉強になりました。

インタビュイーである江角さんご本人だけでなく、エピソードとして登場する媒体やご友人・ご家族など、誰に読んでいただいたとしても、誰も傷つかない、不都合がない文章。そこについてはとことん考えて発信できるライターになりたいと、心から思いました。

また、後半にいくにつれて、「この記事の本来のゴールって何だったっけ?」とブレていってしまう、という点も割と共通した課題になったかなと思います。
インタビューをして、良い話がたくさん聞けると嬉しくなってあれもこれも紹介したくなってしまうのですが、全体の流れや締めの文章、文字数の関係などで迷った際は、最初に設定したゴールに立ち返ることがヒントになりそうです。

そして個人的には、固有名詞をどれくらい具体的に出して良いかといったところが原稿を書く際に迷ったポイントだったので、インタビューの際に事前に確認しておくとスムーズに執筆できると思いました。

まとめ

今までは、スライド資料を使用した講座がメインだったのですが、今回は実際の原稿のフィードバックをたっぷりと解説していただけて、いよいよ実践の時期に入ってきたんだなと、わくわくしてしまいました。

反省点は多くあったのですが、江角さんからは「最初から一人で100点を目指す必要はない」というお話をいただき、少し勇気が湧きました。
わたしたちが普段何気なく目にしている文章は、実は複数人の目で磨き上げられた文章なのだと知れたことが、貴重な一歩になったと感じました。

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