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アークナイツおすすめ音楽!

始めに

前回ダーティマネーの感想をつらつらと、長文で書いてしまったので今回は軽めの記事になります。

アークナイツの魅力の一つとして、音楽の良さがあります。
重厚な世界観や魅力的なキャラが織りなす物語に合わせて、音楽がより没流入感を生み出しています。

アークナイツの開発を行っているハイパーグリフ社は、時折、音楽会社で副業でゲーム開発もしていると言われるほどに、音楽に力を入れています。

イベントごとに音楽を新しく作るだけでなく、それぞれのイベントに合わせた音楽を展開し、ロックやオペラ調等、音楽に詳しくない私でもその音楽の多様性は理解できるほどに多様です。

今回は、アークナイツの音楽の中でも個人的に好きな音楽をお話したいと思います。

ダーティマネー

https://www.youtube.com/watch?v=7SvI_Pho8as

前回Noteに作成したように、残酷なクルビアの大地に存在する義理人情と、冷酷なビジネス。それがダーティマネーのテーマ。

誰かの犠牲を前提としたビジネスなんて、在ってはならないと。
そう言いたげなように、音楽はロック調/反権力的側面を持った/の音楽です。

私は有名なロック音楽は嗜んではいないのですが、クルビア/アメリカを背景とした世界/の社会で密かに根付くロックンロール、正しいものは社会の空気を超越して存在するというものを、この音楽で表現しているのかなと思います。

火山と雲と夢色の旅路

https://www.youtube.com/watch?v=unwMTZKWXUw
https://www.youtube.com/watch?v=znnDs4PwxuU

千年の時を超えて伝えられる、特別な思いは、親から子への普通の愛。

科学者の娘として生まれた矜持。いつか終わる未来。耳も目もいつかは機能を失うことになる。

それでも、親から与えられた特別な思い。それが決してなくならないということ。

それを高らかに歌ったのが、火山と雲と夢色の旅路を彩る、上の二つの音楽です。I miss you これは日本語には無い言語表現です。

色気もなく翻訳すると、「あなたがいなくてさみしいわ」となります。だが、海外に「tsunami」という表現が無いように、そこには言語化できない思いが内在しています。

いつかきっと会えるわ。だけど、今はそのときではないわ。会える時に面白い経験をしていくわ。たとえ、目も耳もダメになったとしても、肌ですべてを覚えているわ。

そう言いたげな、甘やかだけどしたたかな、野菊のような美しさを持っている曲調です。

孤星

https://www.youtube.com/watch?v=3JOkXVNPqlY&t=189s

人はなぜ、星を目指すのか。この大地も海も、とても残酷だというのに。

理屈じゃないのよね。憧れはどうしようもなく、胸を焦がすから。

孤独 アニメPVより

凡人はいつも現実を見ています。三か月後の出来事よりも明日のパンを。そんな凡人はきっと、私同じように、首をかしげるでしょう。
まずは、オリパシ―や恐魚の脅威ではないかと。

そんな凡夫の狂言を、彼女/クリステン・"ライト"/は一笑に付します。
そんなことよりも、進むべきものがあるだろうと。
彼女は目指すべき方向を、星へ、空へ向けています。
Per Aspera Ad Astra 苦難を乗り越えて星々へと訳されるラテン語の標語。
これを体現するように、彼女は目的に邁進します。

当然、前後を振り返らない行動によって歪みが生じます。倫理観をなくした開発。受け継がれないノウハウ。星を目指した結果、大地にもたらされる衝撃。

そんな中、凡人であるフェルディナンド/といっても、この大地の歴史に、自分の名を冠した公式が刻まれる程度の凡人であるが/は怒りの声をあげます。それでも、孤星の勢いは止まらない。

そんな、理想に邁進し続ける思いを歌ったのが、孤星のPV音楽になります。
既に死語になっているかもしれませんが、スペースオペラ。そう表現するしかない、崇高であり且つどこか寂寞を感じてしまう音楽がここにあります。

最後に

私が求めているのは、この文章を隅まで読んでもらうことではありません。
音楽に触れ、アークナイツの物語を語る側面に触れて頂きたいとことです。
それと、この場を借りて申し上げたいことがあります。
アークナイツは、昨今の流行である物語通りの世界というものを否定していると感じています。
つまり推し活/表情管理/感情の管理/己が好む対象の偶像化/純然な意味のアイドル/を否定しています。
この大地に生きるすべての人の為に。それがアークナイツの根底に通底する価値観です。

だからこそ、物語の枝葉末節に関する事象ではなく、より本質的な部分に触れていただきたいと感じています。
音楽は、その本質を、舞台背景や個々人の持っている特性/特定の天才から見れば凡夫に見えるが、公式に名を遺す天才である男性/いつかは耳も目も機能がなくなるであろう少女/はっきり言いましょう。いずれ他人の介助が必要になるアデル/親への反抗心として傭兵稼業に身を投じた、箱入り娘/という個別の認知から切り出されて、物事の是非を見られると思います。
どうか、その点を踏まえてアークナイツに触れていただけると幸いです。

この投稿がアークナイツを知りたいと思うことの、一助になれば幸いです。


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