神戸浩介

神戸浩介

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エアモビリティと地域活性化

次世代モビリティは陸•海・空で起きている移動革命の推進力です。陸ではCASEやMaaSの技術開発が活発化し、海では自動•遠隔操船の開発と実証実験が行われています。そして空では、持続可能な社会を実現すべくエアモビリティの社会実装が進められています。 エアモビリティの社会実装 ドローンは、機体の位置や姿勢を自動制御しながら電気をエネルギーに飛行する無人航空機です。最初は主に兵器として開発されたようですが、今では趣味やエンターテイメントの世界で活躍しています。東京オリンピック開

    • 次世代モビリティの社会実装に向けた鉄道ローカル線活用の可能性

      人口動態が変化している日本では、特色豊かな全国の各地域をバランスさせて行くことが成長にプラスと考えます。そのためには、過疎化が進む地域で公共交通や物流サービスへのアクセスを維持するのも重要なポイントと思います。 次世代モビリティの大変革 現在、開発が進んでいる次世代モビリティの技術革新は、環境問題から要請された「電動化」と交通事故死を撲滅する「自動化」に端を発して、多くの産業分野を巻き込みながら拡大しています。 自動化によりハンドル操作から解放されたのならば、移動時間を

      • 鉄道ローカル線の現状と地域社会への影響

        人口動態の変化が日本の地域社会へ大きな影響を与えている結果、多くの鉄道ローカル線が存続の危機にあります。人と物を運ぶ公共交通のメインプレーヤーを維持するため、新たなローカル線の活用アイデアが必要です。 タイムリミットが迫る赤字ローカル線 国土交通省資料などによりますと、日本の鉄道会社では、大都市圏の混雑緩和と列車遅延の対策、旅客数減少によるローカル線の赤字対策が長年の課題でした。 大都市圏での混雑と列車遅延に対しては、新線•複線化•線路増設•駅改良•車両大型化•相互乗入れ

        • 次世代技術で生活機能を動かす地域開発

          地方では人口減少の加速が危惧され、流入超過で人口増の三大都市圏では高齢者比率が高まる傾向にあります。人口動態の変化が日本の各地域で顕在化しつつありますので、今後、その影響はさらに拡大すると予想されています。 次世代モビリティと生活機能 お昼時に移動キッチンカーの前でランチを買う人が列を作る光景は、日本各地で良く見るようになりました。将来は、インターネットで注文を受けたシェフが、自動運転のキッチンカーで移動しながら調理を行い、ドローンや配送ロボットでデリバリーする時代が来る

        エアモビリティと地域活性化

          進化するモビリティと地域開発

          人口減少や高齢化の波が地方と都会の地域社会に深刻な影響を及ぼしているのと同時期に、環境問題に端を発した技術革新への要求が産業界を直撃しています。 「100年に一度の大変革」 日本の自動車メーカーは、そう銘打ち時代からの要請への対応を急いでいます。 現在、世界的な目標とされているのが脱炭素社会の実現です。石油由来の燃料を燃やすエンジンを搭載した自動車は2030年代に全廃する、と多くの国が表明しています。自動車メーカーにとって従来の延長線上にはない、経験した事のない局面を迎え

          進化するモビリティと地域開発

          持続可能な日本と地方の活性化

          2050年の日本、現在の居住地域の約2割で人が居なくなり4割超で人口が半減する一方で、三大都市圏への人口集中が進むと予想されている。第3次産業比率の高い日本では大都市へ人口集中するメリットは有るものの、地方の過疎化を含め持続可能とは言い難い。災害時リスクの増大や第1次•第2次産業の衰退も懸念される。地方は若い人が仕事を求めて都会へ出て行くので、人口と仕事が減る悪循環に陥っている。方や、環境に魅力を感じて地方への移住を希望する若い夫婦も多い。 地方での仕事創出は日本の将来に向け

          持続可能な日本と地方の活性化

          2050年の日本を動かす次世代技術

          仕事で調査をしている時に衝撃的な資料を目にしました。何かできる事はないだろうか、そう考え始めるきっかけです。前の記事では説明不足の面がありましたので、少し補足をしたいと思います。 2050年の日本 講演で使用するプレゼン資料を作成する為、鉄道ローカル線の状況を調べる事となり、読んだのが国土交通省のホームページにアップされた白書です。そこには2050年の日本が書かれていました。 ・日本の居住地域の6割超で人口が半減し約2割は人が住まなくなる 国土交通省が2014年に発表した

          2050年の日本を動かす次世代技術