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屋久島一周ランと宮之浦岳サーキット2024.7/3~7/4、7/7


【屋久島一周ラン2024.7/3~7/4】

累計高度が4840mって…(苦笑)

夏は南国だ!
などと山ばかりの人間がたまに頓珍漢なことを考えると大抵ろくなことにならない。

宮之浦港

屋久島行きを直前に決めて無計画で島に渡ったのだが、取り敢えず屋久島一周ランでもしてみようとフェリーを下船して軽い気持ちで時計回りに走り出した。

数日間の晴予報だったが梅雨明けもしてないし多少暑いだろうが何とかなるとたかを括っていたのだが、予想外の暑さと湿度に早々に戦意喪失してしまった。

宮之浦大橋
灼熱ロード

暑熱順化はしていたつもりだが河川敷の身軽なジョグとテントや寝袋を背負ってのランニングは違う。

すれ違う車中の人の涼しげな顔を恨めしく思いながらヨロヨロと進む。走るというよりほぼ歩きだ。
道中で水道を見つけるたびに頭から水を被るが瞬く間に乾いてゆく。とんでもない暑さだ。

安房港

安房の港の風通しの良い日陰で大休憩。コーラをがぶ飲みする。
今回屋久島一周する間に自販機には何回もお世話になってしまった。

千尋滝が見える
モッチョム岳

岩々としたモッチョム岳が見えてくると尾之間が近い。尾之間には熱々の尾之間温泉があり是非入りたかったのだが、キャンプ場の受付時間もあり泣く泣く断念。コープで昼食の弁当を食べ今後の食料を補充し先を急ぐ。

Aコープでお寿司を食べる
迷わずドボン!

途中泳げそうな川を見つけると迷わず飛び込む。これが本当に気持ちがよいのである。もう他人が見ていようがお構いなしのメンタルと化してるので気にならない。

栗生橋
キャンプ場から
寝苦しい夜だった

ボロボロの状態で50kmを歩き栗生の青少年旅行村キャンプ場に16時半にようやく着いた。
ここは海がよく見え屋久島でも一番好きなキャンプ場だが、流石にこの暑さなのでほかの客はケビン泊のようでテン場は貸し切りだった。
蒸し暑い寝苦しい夜だったが21時を過ぎるとようやく涼しくなり寝ることができた。
天の河の流れる満点の星空。

2日目はなるべく涼しい時間ということで4時に出発。栗生から先の永田集落までは山深い西部林道を通るのだが、ここが屋久島一周するうえでの一番の目玉といっていい。
まだ暗い中走っていると突然轟轟と音を響かせ大川の滝が闇夜の山中に浮かび上がる姿が異様だった。

西部林道
朝の東シナ海

ようやく明るくなってくると今日も一日また暑くなりそうな予感。

西部林道は昨日のフラットな直線道路と打って変わって坂とクネクネ道の連続だが、車はほとんど通らず景色も良い。何より樹林帯が多いので日陰も多くだいぶ気分は楽だ。

子猿が可愛かった
首輪をしてると逃げない

そして西部林道は獣たちの楽園とも化しており特に鹿と猿はやたら多い。ヤクザルは人間に慣れているのかほとんど逃げないし、鹿の中でも首輪(GPS?)をした個体がたまにいてこれも人間を怖がらない。飼育されていたのかもしれない。
おかげで野生動物を間近で観察出来て良い経験ができた。

永田の水田。永田岳が見える?
いなか浜。しばらくボーっとする

口永良部島を左手に眺めながら25kmのランでようやく永田集落が見えてきた。あまりの暑さに集落を流れる永田川に飛び込みクールダウン。
50を過ぎたおっさんがパンツ一丁でコーラをがぶ飲みしてる姿が異様に見えたのか橋の上から子供に笑われてしまった。

この永田にあるいなか浜はとても良いところで白砂と青い海の輝く屋久島でも屈指のビーチだ。
海亀の産卵地としても有名で、自分も昔その光景に立ち合い感動したのを憶えている。

どこまでも青い
夏って感じだね

一湊という小さな漁村にある定食屋でカツ丼を食べ、一湊海水浴場ではビキニのお姉さんの前だけカラ元気を振り絞って走ったがその後はほぼ歩き。

宮之浦港に戻ってきたのは16時というなんとも不甲斐ない有様であった。

【装備】
<ギア>
パーゴワークス・ラッシュ30
ニーモ・ホーネットエリートオズモ1 P
モンベル・ドライ シームレス ダウンハガー900 #5
山と道・ミニマリストパッド
エマージェンシーシート
モンベル・ULフォールディングポール113
スントコア

<アイテム>
インナーファクト・ソフトフラスコ500ml×2
エバニュー・ウォーターキャリー2 L
ペツル・スイフトRL(充電コード)
アンカー・モバイルバッテリー20000
プロテクトJ1
テーピング
歯ブラシ
耳栓
Shokz・OpenRun (充電コード)
薬(バファリン・ガシンサン・絆創膏)
Dang Shades・サングラス
ファイントラック・ナノタオル
ハッカ油

<シューズ>
アシックス・ゲルトラブーコ12

<ウェア>
パタゴニア・ダックビルキャップ
サロモン・クロスランタンクトップ
TNF・フリーランショーツ
メリノウールパンツ
インナーファクト・5本指ソックス
レインウエア(ピークドライシェル・バーサライトパンツ・テムレス)

<食料・補給>
粉末経口補水液
アミノバイタルゴールド
練り梅

【宮之浦岳サーキット2024.7/7】

累積は3000mぐらい?

屋久島一周をしてから口永良部島の島旅を経て再び屋久島に戻ってきた。
今度は山に登るためだ。

以前宮之浦岳にマイナーな登山道から登ったときに大量のヤマビル・藪と格闘したトラウマがあったので、今回は登山に集中できるこのラインを選んでみた。

午前1時に宮之浦川の河口にある宿を出発。深夜の街をひた走り白谷雲水峡への10km以上ある長いロードに取り付く。
今夜も満天の星空。
その星空の元を歩くのは悪くない。
 
ゆっくりと登り2時間弱で白谷雲水峡入口に到着。標高を上げるにつれ涼しさも増し調子も上がってくる。

闇夜の白谷雲水峡
森林鉄道の軌道

登山道は明快でいたるところから湧水が湧き出しており給水に事欠かず助かる。
辻峠を越え楠川分れからは森林鉄道軌道跡の水平道なので快適にペースを上げられる。
この辺りで夜が明けてきた。

大王杉
高塚小屋

ここから先大株歩道に入るといよいよ急登が始まる。
ウィルソン株、大王杉、縄文杉という名立たる巨木を過ぎたあたりから上の高塚小屋で宿泊してたらしき登山者が降りて始めてくる。
ここら辺の登山道は百名山というだけでなく、屋久島一の観光スポットというだけあってとてもよく整備されており大変歩きやすい。

宮之浦岳ロックオン
快適な稜線歩道
永田岳の雄姿

新高塚小屋を越えてしばらくしたあたりから宮之浦岳の雄姿が見え始める。
過去に3回ほどいろんなルートから登ったことがあるが、たぶんここから見える宮之浦岳が一番男前に違いない。
いままで鬱蒼としていた針葉樹林帯から高山にあるような低灌木に変わり視界が一気に明るくなる。
まさに洋上のアルプスに相応しい景観に快哉の声をあげる。
海もいいがやっぱり山だな。
やっぱりおれは山の子だ。

山頂到着

貸し切りの山頂で大休止。
この日も最高の天気だったが1935mの山頂は寒いぐらい。
遠くトカラ列島の島々までよく見渡せた。
そういえばトカラ列島にもほろ苦く甘い思い出がある。人生という旅はいろいろな思い出の積み重ねだ。
ふと殊勝な気持ちになってしまったがそれもひとり旅のいいところだ。

花之江河の湿原
かつてこの橋の先に村があった

淀川登山口まで気持ちの良い登山道を多くの登山者とすれ違いながらひたすら下山。
淀川登山口から荒川登山口までの15km程のロードをこなしたあとは、再び森林鉄道の軌道歩きでようやく朝通過した楠川分れに合流する。

宮之浦港を見下ろす

辻峠に登り返し白谷雲水峡からは再び灼熱と化したロードを淡々と走り宮之浦の街まで下山した。

【装備】
<ギア>
パーゴワークス・ラッシュ30
エマージェンシーシート
モンベル・ULフォールディングポール113
スントコア

<アイテム>
インナーファクト・ソフトフラスコ500ml×2
エバニュー・ウォーターキャリー2 L
ペツル・スイフトRL(充電コード)
プロテクトJ1
テーピング
Shokz・OpenRun (充電コード)
薬(バファリン・ガシンサン・絆創膏)
Dang Shades・サングラス
ファイントラック・ナノタオル
ハッカ油

<シューズ>
アシックス・ゲルトラブーコ12

<ウェア>
パタゴニア・ダックビルキャップ
サロモン・クロスランタンクトップ
TNF・フリーランショーツ
メリノウールパンツ
インナーファクト・5本指ソックス

<食料・補給>
粉末経口補水液
アミノバイタルゴールド
練り梅

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