見出し画像

コロナ日記2020年12月

2023 2/17(金)

しばらく日記が滞っているので、未発表のエッセイはなかったものかとパソコンを開いてみたら、コロナのニュースが流れ始めた2020年1月から書いていた日記があった。
生きてる間に、こんなことは、もうやって来ないだろうと思って書いたものだ。3年たった現在でも、まだ終息してないが、3年前に書いた日記は、ちょっとした資料として読むと、なかなか面白かった。
それでは、三遊亭はらしょうのコロナ日記、今回は2020年12分を添付しよう。

12/1
お歳暮の件で、師匠に電話。
かけた瞬間「元気?」と師匠。随分と元気そうだ。ボーイズバラエティー協会の件を伝えるとあっさりオッケー。

12/2
珍しく10時~都庁前へ。
ことり企画の宅配弁当が未来食みたいだ。

12/3 
夜は池袋の東京芸術劇場で、ラサール石井さん出演の、劇団かもめんたる「ホット」を観劇。
行く直前、マスク50枚入りが550円くらいで売っていて、これを差し入れにしようと自分の分も買う。
これからはマスクの差し入れが、お菓子の差し入れの何倍も喜ばれる時代になりそうだ。
芝居は面白かった。
ラサールさんにコロナで面会できず、ロビーのスタッフにマスクを託す。
Facebookのメッセンジャーに、チャンス大城さんからおめでとうございますのメールが来る。
俺の誕生日は明日なのになぜだろう。

12/4 
ボーイズバラエティー協会の件をベートーベン会長に電話で伝える。
その後、ギリギリで映画館で「鬼滅の刃」鑑賞。
なんだかんだ言って少しは楽しめると期待したが、途中何度も眠くなった。いつ終わるのかと、スマホで2回も時間を確認した映画は初めてだ。
俺だけパラレルワールドにいて、鬼滅の刃がつまらない世界に迷い込んでいるのだろうか。
母から誕生日おめでとうのライン。
鬼滅の刃を観てウトウトしている間に、俺が誕生した時間の18時を過ぎていた。ともかく今日で43歳。

12/5 
11時、師匠宅へ。
フリーズドライの味噌汁詰め合わせセットを渡す。
出前で天ざる。冬なのに天ざるを食べる!

12/6 
夜の連雀亭、羽光はらしょう二人会。
初めて見るお客さんがちらほら。
羽光にいさんのNHK優勝効果が確実に出ていた。

12/7 
バイト位しか記憶なし。

12/8 
池袋にプロジェクターを買いに行くも、直感で買う直前にやめる。
これはいらない、マジでいらない。
そして、帰宅してパソコンで映画鑑賞。うん、これでいい。

12/9 
鼻うがい初体験。
うまくできない。
ネットで、鼻うがい動画を観る。でも、結局、うまくできなかった。

12/10
ココネリ明日のネタ「鬼滅の刃」構成できる。

12/11 
夜、練馬ココネリ落語会。
終演後、なりたりさんが先日の誕生日のプレゼントを買う時間がなかったので下のライフで1000円位のお酒をプレゼントしますとのこと。木挽きブルーを買って頂く。

12/12 
鶴巻温泉に行くか考えていたが、天気が曇りなのでやめる。
朝から起きていたのに何をしたのか思い出せない。

12/13
鶴巻温泉へ。電車に乗りながら、スマホで小説風に書いてみた。

都営大江戸線の豊島園駅まで歩いてきたから、思わず「庭の湯」に入ろうとしたが、めんどくさがってはいけない。
ここは予定通り新宿に向かって小田急線で鶴巻温泉に行こう。
たかだか片道一時間半ほどだ。
目の前にある「庭の湯」も確かに魅力的だが、本物の温泉ではない。
そもそも旅の疲れがあるから温泉に入ると気持ちがいいのに、「庭の湯」だと今住んでる家から10分位だ。
仕事で一日疲れて帰って来て入るには最高の温泉だが、今日のような丸一日休みの日に行くべき場所ではない。
時刻は午前九時三十分、鶴巻温泉到着予定は十一時頃になる。
一時間半という乗車時間はそこそこの疲労感である。
着いて直ぐに温泉に直行してもよい位だ。
観光案内で調べてみると駅周辺には代表的な日帰り温泉宿が六つあり、それ以外は別段見る場所もなく、鶴巻温泉に来たのだからこれを食べて帰ろう等という名物もない。
それなら六つの温泉を巡るだけ巡るのもよいではないか。
そのうち温泉を巡るのに疲れて来て、六つ目の温泉に入った時の開放感は格別だろう。
間も無く新宿に着く。
見上げると車内の壁に「庭の湯」の広告が貼ってあった。
「こころによゆ〜を」というキャッチコピーは疲れて帰って来た時に電車で見たら最寄駅が豊島園でなくても降りてしまうかもしれない。
しかし今は疲れてないから全く響かないキャッチコピーだ。
俺はブレることなく、新宿で降りた。
小田急線の乗り場までの混雑具合は異常だ。
さすが日本一の乗降者が多い新宿駅だ。
コロナ禍とは思えない人、人、人。
ゴートゥなんちゃらはどこ吹く風、ひょっとしたらここだけコロナが終息しているのだろうかと見紛う位だ。
祭りの中を歩くほど小田急線まで時間がかかった。
改札口から見える電光掲示板を見ると、十分後に快速急行片瀬江ノ島行きがやって来る。
途中の相模大野で乗り換えるのが最も早いルートだ。
乗り場のある五番線のホームに降りると若い女性二人がゲラゲラ笑いながらクルクル回っている。
近くにゲンナリと困り果てた駅員がいたから、ホームでクルクル回っていたら危険だよと注意したが聞いてもらえなかったのかと思ったが、よく見ると駅員の真横にアタフタした年配の女性がいた。
今時こんなにアタフタしている人がいるのかという位、アタフタしている女性の会話が端々に聞こえて来た。
どうやら女性は相当急いでいるらしく、このままだと人生が終わるかもしれないとのこと。
目的地に一番早く着く電車は片瀬江ノ島行き以外にないのかと駅員に詰め寄っているが、あいにくこの電車が最短ですとゲンナリは続いている。
一刻も早くこの女性から解放されたいという駅員の心の声が全身から大音量で聞こえてくる。
目の前に電車が到着すると、このあと人生が終わるかもしれない女性はドアが開いた瞬間に飛び乗った。

このあと、鶴巻温泉へ日帰り一人温泉。

12/14 
14時から青山一丁目の「旅の図書館」を予約していたので訪問。
グーグルマップで到着しても場所がわからない。
予約時間をすぎそうで電話したら、この番号は現在使われておりません。
もはや、核施設なんじゃないか。
一体どこにあるのだ。
ぐるぐる行ったり来たり。
近くに何かの店があって入り口に店員がいたので聞いたら「わからないです」とのこと。
これは絶対、核施設だ。
この辺で起こる地震は核実験の揺れに違いない、きっとそうだ。
妄想が止まらぬまま行ったり来たり。
あらためて、今一度グーグルマップで検索。
まさかこの奥にあるのかという場所に突如として現れた。
14~17時の予約は5人。密になるから5人。
しかし中に入って驚いた。広い、すごく広い。
他の施設なら20人は入れてもいいだろう。
ほぼ貸し切り状態。
一階には雑誌類、最近の本。地下には古い書物。
「深夜特急」の本棚の前の座席を確保して、まずは地下へ。
地下へ降りる階段の壁に沿って膨大な旅の書物が並べられている。
ここに書いてある場所をすべて巡るのは一体どれくらいの時間と金がかかるのだろうか。
知ってる著者名が、宮本常一しかない。
はじめてみる宮本常一全集がある。
このまま家に持って帰りたい。
地下まで下りていくと受付におばさんのスタッフが一人、何やらぶつぶつ言いながらパソコンに向かって作業をしている。
広々とした閲覧席には60代位のおじさんが大きな書物をドカンと置いて研究者のようにページをめくっている。
書庫のような作りの本棚は迷路のようだ。
この中を歩くだけで旅をしている気分になる。
国内、海外とカテゴライズされている。
先日行った箱根の書物を探していると神戸の文字が目に入った。
しかも「ポートピアランド」に関する本がある。
読む候補に入れよう。
奥まで歩いて、今度は海外旅行の棚の近くまでやって来ると、返却された本のようなコーナーがあった。そこには古い古い書物。
見ると昔の温泉旅行に行くための交通費などが書いてあるカタログのようだ。
分厚くて立派な箱に入ったカタログ。
中の本は、しばらく誰も取りださなかったのか手で引っ張ても出てこない。
しょうがないから逆さまにして振ると、ゆっくりと出て来た。
ざらざらした古書をパラパラとめくった。
突然、鶴巻温泉という文字が目に留まった。
先日行ったばかりだから、そこに指を挟んだ。
やけに細かい文字で鶴巻温泉の情報が書いてある。
「小田急新宿→鶴巻温泉 1時間30分160円」
そのあと、もう一度そのページを見ようとしたがパラパラでは発見できず、目次から検索してたどり着く。
さっき一発で鶴巻温泉にたどり着いたのは、とんでもない確率だったのかもしれない。
旅の図書館を旅したような心持ちになった。

12/15  
10時から都庁前。
14時から天歌と動画撮影。
伊勢丹屋上に行くもすぐに寒くなってきて、階段の踊り場のベンチへ移動。

12/16
馬るこ師匠の会にゲストで渋谷のバイオリン屋の上の会場へ。

12/17 
バイトしか記憶なし。

12/18
バイトしか記憶なし。

12/19 
夜、練馬ココネリ落語会。
鶴巻温泉ネタをやる。

12/20 
M1グランプリ、敗者復活戦から観る。
決勝戦で予想通り「インディアンス」が勝ち上がる。
優勝は今回は読めなかったが、ウケの多さでマジカルラブリーかと思ったら、そうだった。最後の三組の中では納得できた。

12/21
この日、東洋館?日記を書き忘れ、記憶なし。

12/22
この日、東洋館?日記を書き忘れ、記憶なし。

12/23 
東洋館。

12/24 
17時からズームで、笑の内閣「走れメロス」打ち合わせ。

12/25 
夜、練馬ココネリ落語会。

12/26 
夜、練馬ココネリ落語会。
服部さんと歴史トーク収録。コント青年団のファンのお客さんが来て異様に盛り上がる。

12/27 
連雀亭昼席へ。
夜は、今年最後のココネリ。お客さん10人!
この時期に10人は凄い。

12/28 
バイトしか記憶なし。

12/29 
連雀亭昼席。
終わってから、三遊亭とむさんとしゃべっていたら、話が弾んで変な場所まで歩いて来ていた。
とむさんから、「連絡先教えて下さい」と言われて嬉しかった。

12/30 
東洋館でコント青年団さんとユニット。
円丈、突然の休席で驚く。
コントはとてもウケた。

12/31 
としまえん付近を散歩。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?