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変わらないこと

自主隔離生活、6日目。昨日とは打って変わって、今日は雲一つない晴天。風は強いが、陽射しが気持ちいい。洗濯物を飛ばされないように干し、青空を仰ぎ、再び部屋に入り、この記事を書いている。

これから気温がぐんぐんと上がって、あっという間に夏が来るのだろう。私は寒いところより暑いところの方が好きだ。扇風機の下でうっすら汗をかきながら、「暑い、暑い」とダラダラ過ごすのがなぜか好きなのだ。ミャンマーに暮らすようになっても、そんな時間を過ごすイメージがある。日本以上に蚊に刺されないように、熱中症にならないように気をつける必要はあるけれど。

数年前、ミャンマーのバガンをプライベートで訪れたとき、小さなパゴダに登って日の出を見た。見渡す限り荒野とパゴダしかない薄暗い世界に、太陽が昇った途端、熱と光を感じた瞬間をよく覚えている。肌寒いくらいの気温が一気に上がり、暑さが戻ってきた。太陽の光は全てに平等に降り注いでいた。私にも、その場にいた全ての人にも。

私がミャンマーに暮らす自分をイメージする時、必ず出てくるのが「日の出と共に目覚める」というフレーズである。あの時のあの感覚を忘れてはならないと、どこかで思っているのだと思う。どんなに世界が変わっても、常に太陽は世界中を平等に照らし続けてくれている。どこにいても、何をしていても、変わらないでいてくれるものの存在を心に留めておくことが、私には大切なことに思えてならない。太陽の光と熱も、夏の暑さも、冬の寒ささえも。


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