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「…」僕は固まった。体が言うことを聞かない。
その生物には顔もなく、背はとても高かった。真っ黒で体は細く、骨だけしかないようにも見えた。
人間じゃないのは一目でわかる。
その生物はない目でぎろりと僕を見てきた。
僕の心は恐怖で包まれていた。
体はピクリとも動かない。逃げたくても足が動かなかった。
無理やり超能力で体を動かし、駆け出していった。
だが、この世界は一生続いているようにしか見えない。いくら言っても同じ道が続いていた。
「いったいどうすれば…」そんなことを考えている間に行き止まりが現れた。
「どうしよう…」僕は左右を見た。後ろからはあの生物が歩いてきている。
そこまで速くないのにいったいどうやって追ってきたのかがわからない。
思いっきり壁を突き破ろうとしたが、それは不可能だった。「やっぱりか」
戻っていくのは危険すぎる。通り過ぎることができるかもしれないが、できなければ僕はおしまいだ。
一番逃げることのできる可能性がある方法を選んだ。
「よし、これにしよう」僕は瞬間移動で逃げることにした。
一番いい方法かと聞かれれば違うだろうが、あの生物がいったい何なのかもわからない。戦うのは危険すぎる。
心もテレパシーで読めないし、テレキネシスで動かすこともできない。まるでめちゃくちゃ重いロボットだ。
僕は瞬間移動を準備して、逃げようとした。
だが、それは成功しなかった。
急に生物の手が伸びてきて、僕をつかんだからだ。
僕の超能力は触るものも持って行ってしまう。だから今瞬間移動をしてもついてくるだけだ。
あの生物はどんど音近づいてきた。
だから、いい方法をすぐに考えないといけなかった。
その時考えた考えがあったので、試してみた。普通に瞬間移動を使ったのだ。
だが、それは完全に成功した。僕は普通に生きているが、あの生物は遠くで壁の中にめり込んでいた。
僕は思いっきり逃げ出そうとつかまれている手らしきものをのけようとしたが、びくともしなかった。
なので、一番最後に残っている方法を使った。「自爆」僕は爆発した。
これは少し使いたくはなかった。今まで2回しか使ってなくて、ほぼ使う時がなかったからだけだけど、まだ慣れていない。
だから僕は自爆をすると再生するのに5分かかるのだ。体が吹き飛ぶのだから。
僕は地面に転がったまま再生するのをジーっと待っていた。だが、そこまでか

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