アンチApple原理主義者、iPadの代わりにFire HDを買う
数ヶ月前、急ぎではないもののタブレットが新たに1台必要になった。
ちょうどデジタルで絵を描いてみたいと思っていたこともあり、絵が描けるコスパの良いタブレットが欲しいとガジェットオタクの友人に尋ねて回ったところ、全員が全員「とりあえずiPad買っとけ」との返答。とうとう私の周りにもApple信者という名の感染症が流行りだしたらしい。
「Apple製品がコスパ良いわけないだろ!」とアドバイスを一蹴し自分で調べることにした。
……が、結局「iPadのコスパかなり良いのでは?」という結論に至った。そもそもAndroidタブレットに選択肢が少なすぎる。やる気出しているのは華為(HUAWEI)くらいで、昨今の状況を考えるとiPad一択となってしまう。
スタイラスペンとしては最強のApple Pencil(ただし旧世代)にも対応している上、iMacにつなげれば液タブとして利用することもできるらしく夢が広がりまくりである。
学生の場合はアップルストアの学割を利用するのが一番安いと思われる。
とはいえ気軽にポンと出せる値段でもないため、買ってから「思ってたのと違う……」となるリスクはできるだけ避けたい。そんなわけで、一応実際の店舗に行って使い心地を確かめることにした。
……と、ここでいきなりAmazonのタイムセールが!
なんとFire HD 10が5000円OFFの10980円となっていた。あれ?普通にFire HDに追加で液タブ買うほうがiPad+Apple Pencilより安いじゃん。これは買うしかない!
そんなわけで半ば衝動買いみたいになったがFire HD 10を入手。ケース+保護フィルムも同時に購入したが、同じ日に別々に届いた。
スペックはどうなの?
もちろん値段だけで購入を決めた訳ではない。ガジェットは値段だけで決めると後悔する可能性が非常に高いため、必要なスペックを満たしているかは必ず確認するべきだ。
公式のスペック表によるとCPUはオクタコアで2.0GHz、メモリは2GBとのこと。メモリは微妙に少ないが、CPUはこの値段にしては十分すぎる性能。
Antutuベンチマークスコアも14万点ほどあるらしく、エントリーモデルのスマホ並の性能となっている。ちなみにiPadは20万点くらい。
そもそもタブレットで何するの?
基本的には大学の授業でノートを取ったり、打ち合わせで議事録を取ったり、こっそり文章を書いたり……といった感じだ。他には移動中にKindle読んだりプライムビデオ見たり、PCのサブモニタとして利用したり、とにかく重たい作業はしない。
ほとんどはオフラインでできる作業のため、Bluetoothが繋がればSIM対応なども必要なし。ついでにGPSなんかもいらない。
iPadの不満点
そんなわけで上記の作業はiPadだとちょっぴり過剰スペック感がある。また、iPadには以下の3つの不満点があった。(半分はiPad買わなかった選択の正当化だったりする)
・Windowsとの接続が面倒
Macとの接続なら液タブとしてすぐに利用できるらしいのだが、Windowsとなると少し面倒で有料アプリを入れる必要があるとのこと。私はどちらかというとMacよりもWindowsがメインマシンのため、Windowsの液タブとして使えないのは困る。
・TrueDepthカメラ非搭載
個人的にスマホやタブレットのカメラには全く興味がないのだが、iPhoneに搭載されているTrueDepthカメラのARkitはかなり性能が良いらしく一度試してみたいと思っていた。……が、残念ながらiPadで搭載されているのはiPad proのみらしい。さすがにproは高すぎる。
・私がアンチApple原理主義者
ぶっちゃけるとこれが一番大きいかもしれない。アンチになった経緯は話すと長くなるのでまたの機会に。
それまで使っていたタブレットは?
それまでに使っていたのは旧世代のFire HD 8という機種で、Antutuスコアは5万点ほど。Android化して使っており、若干もっさりするもののそこまでストレスになっていなかった。
ちなみに、このFIre HD 8を親がDAZN視聴専用機として利用したいと言い出したのが今回のタブレット購入のきっかけ。
Fire HD 8と10のカバーを並べるとこんな感じ。やはり8インチに比べるとそこそこの大きさとなる。
開封の儀
箱はかなりコンパクトな作りになっている。
本体のほかに入っているのは充電ケーブルと説明書のみ。充電がType-Cなのは神。これでmicro USBケーブルを持ち運ばなくてすむ。
本体の重さは500gほど。持ち運びも特に苦労しない。
ところが意外とケースが重かった。片手で持つと軽い筋トレになってしまうレベルの重さ。
裏面はこんな感じ。かなりチープな見た目になっており、気持ち的にも雑に扱えるのがありがたいところ。
ケースにおまけで付いてきた保護フィルムを貼る。
Amazonのレビューを見たところこの保護フィルムはかなり評判が悪かったが、実際その通りであまり使い心地が良くなかったため後で剥がした。
性能はどう?
初期設定を終わらせ起動。解像度は1920 x 1200のフルHDとなっており、写真では分かりづらいがFire HD 8と比べてもかなり画面はきれい。
CPU性能が上がったことで作業のもっさり感も解消している。Amazonのレビューでは液晶の黄ばみやKindle関係の不具合などの初期不良が数多く報告されているが、特に問題なく快調に動いた。
初期不良の報告はほとんどは発売直後のものであるため、おそらく初期ロットにはいろいろと不具合があったのだと思われる。とはいえ現時点では気にする必要はなさそうだ。
スタイラスペンの使い心地は?
Fire HD 10はApple Pencilのような専用のスタイラスペンは存在しないため、少し前にお試しで購入したペンを使ってみることにした。筆圧感知も傾き検知も付いていないモデル。
ペンを立てて書く分には問題なさそう。
あ~……斜めにするとズレまくり。これはタブレットというよりはペンの問題。やはり傾き検知は必要か。
タブレットの性能が関わる部分としてはレスポンスの速さだろう。気になる程ではないが若干遅れて表示されるため、アナログのように爆速で書くのは難しい。
デジタルの優位性は色分けや図形の描画が容易な点にあるだろう。点を打つだけで放物線やら三次関数が簡単に描けるのは神。
今までバイト先の塾では裏紙消費量No.1だったのだが、説明を全部デジタルに置き換えることで地球環境に貢献。ついでにボールペンインクの消費も大幅に減った。字が汚いのは気にしてはいけない。
絵は描けるの?
ペンを傾けるとかなりズレてしまうため、正直なところ絵を描くのは厳しい。また、パームリジェクション機能も付いておらず液晶に直接手が触れると干渉してしまうため、手袋を着けるなど通電しないように対策が必要なのも辛いところ。
とりあえず描いてみたが思ったようにいかず頭だけで挫折。線がふにゃふにゃする。
とはいえデバイスを揃えればデジタルでも絵は描けそうなので、液タブを買って再挑戦してみることにする。
おわりに
そんなわけでお絵かきは厳しいが普通のタブレットとしてならFire HD 10は十分機能することがわかった。コスパ的には最強と思われる。
Amazonのセールでちょくちょく安くなっているため、気になる方はぜひチェックしてみてほしい。
……といったところで今回はここまで。
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