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Hazelburn 10年 (ABV46%)

2021年10月8日ボトリングの10年。
スプリングバンク(以下バンク)蒸留所のノンピートモルトを使用し3回蒸留を行なっていることで有名なヘーゼルバーンという名のボトル。
へーゼルバーンは1925年に閉鎖された蒸溜所の名前で、キャンベルタウンの復興を願い、バンクが1997年からその名で販売しているボトルとなります。
ちなみに閉鎖前の1920年に約5ヶ月ニッカの竹鶴さんが修行した蒸留所として日本で有名です。

閑話休題。

10年熟成はバンクが得意とするバーボン樽熟成100%。

香りは南国感のあるマンゴーとバナナのトロピカルフルーツ、酸味はプラムと梨、時間を置くとバニラ、少しの潮っ気とフローラルがあり、潮っ気を除くと全体的にハイランド寄りの雰囲気。
味わいは口当たりが深みはあるが甘ったるくないハチミツ、それが鼻を抜けるとラムレーズンを感じられ、ほんの少しのアルコール由来のスパイスとオレンジの柑橘を背景に、口当たりの感覚が潮っ気とバニラを伴いながらフィニッシュまでずっと伸びます。
口当たりの雰囲気は酒質がありそうと感じますが中間/フィニッシュにかけて何かが突出することがないので、あぁなるほど確かにライトな3回蒸留だと感じます。
全体を通すとバンクとロングロウに比べおとなしい雰囲気ですが、バンク10年よりも熟成感のあるまとまりに仕上げているのはさすがといったところ。

加水すると香りはバニラと潮っ気が出てきます。
味わいは深みのあるハチミツがライトになり、中間にスパイシーさとバニラと潮っ気がストレートに比べ強め(と言うものの一般的なものに比べると弱め)に出てくるのでおとなしい雰囲気の中でアクセントが出てくるのでアリだと思います。

ロックにすると香りはバニラと潮っ気がメインになります。(他の香りが引っ込む)
味わいはバニラと潮っ気のある嫌味の無い雰囲気なのでこのあたりは酒質がライトだなと感じます。

マレーシアのいつもの酒屋で1万円でオススメされて悩みましたが日本のネットを見ると1.5万円していたので試しに買ってみましたがアタリでした。
ストレートと加水がオススメです。

この10年のストレートが想像していた以上に仕上がりが良かったので試しにストレートでヘーゼルバーン13年(バーボン75%/オロロソシェリー25%)、2021年4月12日ボトリングと比較しました。
香りはやはりレーズン感マシマシ。
味わいは口当たりは甘いですが10年に比べると弱め、全体的におとなしいのは同じですがバンクのバーボン樽熟成好きにとってはアクセントとなるシェリーのタンニンがどうしても気になってしまうのではないかと思います。
逆にシェリー好きであれば13年の方が美味しいと感じると思います。
この13年は単独で飲むと非常に美味しいのですが個人的には10年の方が美味しいと感じました。

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