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恋愛はギャンブルだ

『サッドティー』という映画を見た。
『愛がなんだ』で話題になった今泉力哉監督の作品で、様々な恋愛のパターンを見ながら好きってどういうことだろう、と考えれるものだった。

恋愛といっても様々な種類がある。

好きな人同士が思いあったら一方的な片思いであったり。付き合っている人がいながら、違う人とも付き合うなんてのも僕は恋愛の一種だとある思っている。

お互いに思い合っている人たちだけが一緒に居られれば良いのだけれど、恋愛というのはそんなに簡単ではない。たくさんあるパズルのピースの中からピタッと合うようなものを見つけ出すのは至難の技だ。合っていると思ったものが、途中で形を変えたりもする。

決まりきったものは存在しない。

そう考えると恋愛は自分の時間を賭けたギャンブルのように思える。

長い時間一緒にいたからといって、その時間が一生続くわけではないし、たくさんの愛を注いだからといって、相手も愛してくれるわけでもない。

短い時間で相手を見つけても死ぬまで寄り添う人もいるし、タイミングやその時々の状況によって上手くいくことだってある。

なにより、その恋愛に賭けた時間が報われないことの方が多い。

けれどもなんとなく、限りある自分の時間を賭けてまで相手を思うことができるというのは美しいなとも思う。

してはいけない恋愛だとしても、叶わない恋愛だとしても、自分の時間を使って相手に会いたい、一緒にいたいと思えるのはそれだけの理由があるはずだ。

好きってどういうことだろうと悩むことはあるけれど、好きとは自分の時間を使って相手の時間の中に居たいと思うことなのかもしれない。

そんなことを思いながら僕もまた恋愛に時間を使ってみたいなと心が動いたのである。

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