見出し画像

Whipper Snapper蒸留所ツアー2024

オーストラリア西海岸のパースにあるWhipper Snapper蒸留所。

クアラルンプールのラグビークラブで一緒にプレーしている大学生1名と一緒に行きました。

ラグビー南半球対抗戦と称される、"The Rugby Championship 2024"のオーストラリアvs南アフリカ第2戦(8月17日)の観戦ついでに、この蒸留所を訪問。

試合結果は、予想通り南アフリカの勝利。
12-30でスコア以上に圧勝でした。

optus stadium。
awayなのに南アフリカのファンだらけ。
ビール!XPA!
はやく!笑
大雨だったので、オーストラリアにもワンチャンあるかもと期待。
南アフリカファンだらけ。
eben!!
若手主体だったので後半から暴れてました。
入場シーン。
かっけぇ。
観客数6万人弱。
kolbeの超速フェイントディフェンスからのパスカット。
人間の動きではない。
南アフリカの代名詞ラインアウトモールでのトライ。
marxが後半出てきてからのラインアウト強すぎ。

閑話休題。

参加したのは、"Whiskey Masterclass"。

参加費用はAUD 80/人で土曜の13時開始の1.5時間。(日曜12時開始もあります)

工程説明とテイスティング(welcomeカクテル1種とテイスティング6~7種)が含まれています。

空いている席でツアー開始を待ちます。
が、狭い。笑
Barカウンター。
カフェも楽しめます。
welcomeドリンク。
恐らくupshotのホットオレンジリキュール割。
この時点で結構酔う。笑
カクテル一覧。

私が訪問した2024年8月17日(土)は、ちょうどFather's dayのイベントがあったので、20%ディスカウントのAUD 64でした。

ありがたや。

このWhipper Snapper蒸留所の特徴は、様々な穀物の蒸留酒を手掛けている事。

熟成年数自体は若いですが、各穀物の特徴を生かす取り組みをされています。

主に使用している穀物は、トウモロコシ/赤トウモロコシ/小麦/ライ麦/キヌア/大麦/さとうきび(Rum)の7種。

基本的には地元オーストラリア産でウィートベルト地域との取引が多いとのこと。

シングルモルト主体ではなく、トウモロコシ主体のラインナップなのでバーボン寄りです。(その為なのかウイスキー表記がwhiskeyです)

ウイスキーの定義に収まっているボトルにはAustralian Whiskeyと表記されており、シングルモルトと記載されていないものは、トウモロコシが主体となっています。

この蒸留所は2014年に設立。
オーストラリア初の都市型蒸留所であり、西オーストラリアでは2番目のウイスキー蒸留所。

主要駅であるパース駅の2つ隣駅にあるclaisebrook駅から徒歩5分以内に位置するのでアクセスが非常に良いです。

設立背景は第二次世界大戦時に、西オーストラリア出身のヴィックが連合国の一員としてイギリス空軍の爆撃機に乗り、ドイツに攻め入っていたことから蒸留所のシンボルに戦闘機が使用されています。
戦闘機と言っても爆撃部が樽になっているので、幸せを運ぶ樽機ですね。

そしてヴィックは戦後にパース郊外で、自身の趣味であった密造酒作りやウイスキーの研究を50年間続けます。

2010年に新しい隣人のアルが彼の家を訪問し、蒸留器や製品を見たアルは大興奮。

ヴィックとアルはすぐに意気投合し、アルの友人のジミーも加わり本格的にウイスキー作りの話が始まります。

もちろんウイスキーを作るには膨大な知識と経験が必要である為、アルとジミーはアメリカとスコットランドに何百通もメールを送り、アメリカとスコットランドそれぞれから指導者を見つけることが出来たようです。

こうした背景があり2014年の設立にこぎつけたとのことです。

マッシュタン。
写真は撮れていないですが、ミルもあります。
ウォッシュバック。
穀物毎に発酵されています。
モルト用。
この手のポットスチルは初めて見ました。
ハイブリッド式。
モルト以外は基本的にここで蒸留。
スタッフの間ではご覧の通りダースと呼ばれている。笑
なにこのハリボテボイラー。笑
軟水装置が見当たらないので、西オーストラリアは軟水なの…か?
テイスティング場所。
熟成中の樽が横置き。
テイスティング場所。
加水用スポイトと水とつまみが準備されます。
テイスティング中。
左:Crazy Uncle Moonshine(ツアー中に試飲、トウモロコシ 80%、大麦麦芽 10%、小麦 10%、ABV40%)
ニューメイクの加水ver。
嫌な感じは見つからず、スッキリ飲めてしまう。
ハーブ感とトウモロコシがバッチリ味わえます。笑

中央:Barrel Aged Moonshine(テイスティング場所で試飲、トウモロコシ 80%、大麦麦芽 10%、小麦 10%、ABV43%)
新樽アメリカンオークで最低6週熟成されたもの。
新樽の特徴がわかりやすく、バニラやハチミツ感が出ていますがとにかくウッディ。笑

右:Upshot (テイスティング場所で試飲、トウモロコシ 80%、大麦麦芽 10%、小麦 10%、ABV43%)
新樽のホワイトオークで熟成されたもので、シングルバレル。whipper snapperのコアレンジ。
アルコールの刺激から察するに2年か3年熟成。
雰囲気は洗練されているバーボンのような感じ。
荒々しいがまとまりもある不思議な味わいで、バタースコッチやキャラメルを感じる。
左:Upshot Bandit (テイスティング場所で試飲、構成は不明ですがトウモロコシの比率は50〜60%くらいだと思う、ABV43%)
チャーリングしたアメリカンオークと新樽アメリカンオークで熟成させたものをヴァッティングしたもの。
メープルシロップがそこそこあった気はするのですが、あまりインパクトが無かったので覚えていません…。

中央:Upshot PX Sherry Cask (テイスティング場所で試飲、構成は不明ですがトウモロコシの比率は50〜60%くらいだと思う、ABV43%)
パースにあるワイナリーから仕入れたPX樽で4年半熟成させたもの。驚くほど嫌なタンニンは感じず、コーンの風味も消えておらず新感覚のPX熟成。
レーズンとチョコレートとメープルシロップがマッチします。

右:Upshot Cask Strength (テイスティング場所で試飲、構成は不明だがトウモロコシ 80%、大麦麦芽 10%、小麦 10%だと思われる、ABV63%)
本命のカスクストレングス。3年熟成。香りが今まで香ったことのない程のトフィー全開でそこにバニラとメープシロップも加わったような不思議な強烈な甘い香り。
ツアー参加者全員驚いていました。
味わいはバタースコッチとキャラメルとバニラでアルコールの刺激はもちろんあります。
左:JetPack Coffee Spirit (テイスティング場所で試飲、構成はupshotのニューメイクと同じ、ABV35%)
ニューメイクに地元で焙煎した豆で作ったコールドブリューを加え、それをupshot cask strengthで使用した樽で熟成させたもの。
美味しいのは美味しいが、自宅でコーヒー漬けにしたウイスキーより幾分か美味しいくらいなので購入してまで欲しいとは思わない。

右:Quinoa Whiskey (テイスティングしていない、キヌア65%、トウモロコシ 25%、大麦麦芽 10%、ABV46%)
オーストラリア初のスーパーフードであるキヌアウイスキー。6年熟成とのこと。
ryeとwheatはツアー終了後にテイスティングしました。
レッドコーンはツアー終了後にテイスティングしました。
そういえばシングルモルト飲み忘れてる。笑
メープルオールドファッションドとスモーキーハニーも飲んでおけば…。
基本的に4種何でも選べるflying aces flightをオーダー。
左:Wheat Whiskey (80%以上小麦?、ABV45%)
シングルカスク。非常にやわらかい雰囲気でちょっとインパクトが弱い。
ウィート由来の甘みも弱めで、新樽アメリカンホワイトオーク4年熟成の加水の割にアルコールのアタックがそこそこある。
意外にあっさりしたハチミツとバニラ。

左から2番目:Rye Whiskey (80%以上ライ麦?、ABV45%)
シングルカスク。チャーリングしたアメリカンオークにて4年熟成。穀物感というかスパイシーでナッツ感もあり、バニラやハチミツ、レモン寄りの柑橘も効いているので、美味しいし面白い。

右から2番目:Upshot Red Corn (赤トウモロコシ 80%、大麦麦芽 10%、小麦 10%、ABV43%)
upshotのトウモロコシが赤トウモロコシに変わったもの。スパイシーさが抜けてバタースコッチとハチミツが加わったような感じ。
結構美味しいが価格がかわいくないので…。笑

右:Brew Moon Rising Whiskey (ABV43%)
次の写真で説明。
Brew Moon Rising Whiskey (ABV43%)
コロナ禍にオーストラリアのクラフト醸造所が壊滅的な被害を受けたことを受けて、売れ残ってしまったビールを蒸留して販売するという企画で生まれたウイスキー。
どの醸造所もクラフト系なので様々な素晴らしい香り/味わいのビールであり、それが元となるので味わいがIPA系のグレープフルーツ/パイナップル/マンゴー、そしてアメリカンオーク樽4年熟成由来のバニラとハチミツが加わり、とてもフルーティなウイスキーに仕上がっています。
これはとっても美味しい。
Brew Moon Rising Whiskey (ABV43%)
参加した21の醸造所。
erfarm – Barleywine + Stout
Bevy (Little Creatures) – Saison
Black Brewing Co – Pale Ale
Blasta Collective – IIPA
Boston Brewing Co – Red IPA
Bright Tank Brewery – IIIPA
Cheeky Monkey – West Coast IPA
Cbco – IPA
Cowaramup Brewing – German Lager
Eagle Bay Brewing Co – IIPA
Feral Brewing – IPA
Gageroads Brew Co – Italian Pilsner
Innate Brewers – Lager
Margaret River Beer Co – Lager
Nail Brewing – Pale Ale
Nbc Beerland -Belgian Pale Ale
Nowhereman Brewing – Pale Ale
Otherside Co – Belgian Dubbel
Rocky Ridge Brewing – Pale Ale
Wbc Beerland – IPA
Wild Hop Beer – IIPA
Brew Moon Rising Whiskey (ABV43%)
参加した21の醸造所。
最後にcask strengthをもう1杯。

これだけ飲むとさすがに酔いました。笑

価格は高めで手が出にくいですが、cask strengthは驚きの香りなので、Barで見かけたらぜひ試してみてください。

一応HPから購入すると、日本に発送できそうな感じなので、日本一時帰国前に2本くらいオーダーしようかなと思います。
(クアラルンプール⇄パースはLCCのAir asia往復2.7万円で預け荷物無しにしていたので、当日はウイスキーを購入していません。)



以下はオマケで、パース観光。
宿泊先はパース駅から徒歩7分のibis perthで2泊3日。

移動は徒歩か電車で、バスとuberタクシーは利用していません。

fremantle付近のクラフトビールとfish&chipsが有名で美味しいという噂でしたが、色々あって行けませんでした。

Telegram Coffeeも行けず。
今思えば行けば良かったかも。笑

パースと言えばのロットネスト島。
ロットネストエクスプレスのフェリーで本土から30分程。
レンタサイクル込みの往復で1万円くらいです。
往路12:00発/復路18:15発で事前予約していたのですが、15:00の時点でやることが無くなったので、フェリースタッフに変更できるか確認するとアッサリ復路16:00発に変更してくれました。
16:00発なんてあったっけ?笑
ロットネスト島。
8月は冬なので16℃くらいですが、自転車を漕ぐと暑いので、サイクリング中は半袖です。
島の天気は変わりやすいので、撥水性のある上下を持って行った方が良いと思います。
ロットネスト島。
石垣並にキレイ。
ロットネスト島。
2時間もあれば、ゆっくりと島を1周出来ます。
アイラ島に比べると島風が弱いので、アップダウンはあるものの非常に楽でした。
(何度もビーチに降りて歩いているので、平均10km/h程度になっています)
ロットネスト島と言えばのクォッカワラビー。
人懐っこいので、人里にたくさんいます。
立ち振る舞いがちゃんとワラビー。笑
かわいいです。
そのあたりに落ちてるフレッシュな葉っぱを食べます。
Longview Cottesloe
パース西海岸にある有名店。
Grant street駅から歩いて20分くらい。
Longview Cottesloe
お店のテラスからの眺め。
西海岸を一望出来ます。
Longview Cottesloe
エッグベネディクト。
ベーコン2枚と半熟卵2個とポテトパンケーキ2個にオランデーズソースがどばっと。笑
ちゃんと美味しい!
AUD 25くらい。
Longview Cottesloe
相方のバーガー、AUD 16くらい。
bread in common
フェリー乗り場のfremantle駅から徒歩で10分程。
bread in common
パンの良い香り。
bread in common
hazyで。
bread in common
チーズなのかバターなのかどっちなのかわからない感触と味わい。
AUD10くらい。
bread in common
自家製リコッタ。
ミントとナッツとの相性が絶妙。
AUD 16。
bread in common
アンガス牛。
ホロホロで超美味しい。
AUD30くらい。
Kaarta Gar-up
ここから眺めるパース商業区は絶景。
kings park内にあります。
この付近は暗くて少し怖いですが、家族連れや恋人がゆっくりしているので意外に安全でした。
Fraser's Restaurant
Kaarta Gar-up付近にあります。
Fraser's Restaurant
XPAパイント!これが飲みたかった!笑
Fraser's Restaurant
牛肉のカルパッチョ。
AUD 24。
タイムとスライス状のペコリーノチーズとオリーブオイルとビネガーと塩の合わせ方が絶妙。
salt bushがうにゃうにゃと説明されましたが、salt bushの意味がよくわかりませんでした。
少しサシの入っているローストビーフを作ってカルパッチョにすれば、似た感じになりそうなので家でも出来そう。
Fraser's Restaurant
チキンブレスト。
AUD 48。
パサパサしてないし皮の脂もアッサリしていて、とても食べやすく美味しい。
セロリアックとchiveという根菜とネギも添えられていた。
トマト味のサワークリームがチキンブレストととても合う。
Fraser's Restaurant
リゾット。
AUD 28。
ネギ(leek)のコンフィ(?)、クリームテイストのバターとパルメザンチーズがかかったリゾット。
味わいは濃厚だけど胃にもたれず、とても美味しい。
Toastface Grillah
宿泊先のibis perthから徒歩1分。
Toastface Grillah
日替わりトーストのエッグベーコン。
AUD 12。
結構なボリュームで美味しい。
Toastface Grillah
豚肉トースト。
AUD 13。
結構なボリュームで美味しい。
Toastface Grillah
フレンチフライ。
AUD 6。
マック系ポテトで安心の味。
Toastface Grillah
ホットラテ。
AUD 4。
まずまず。
ロンドンコート。
5分で見終わる。
ロンドンコート。
Woolworths St Georges Terrace
スーパーマーケット。
水を大量に買っていました。
C Restaurant in the Sky
基本コースでAUD 109。
追加でオーダーするシステムなので精算時は恐怖です。
33階でお店自体がゆっくりと回転。
1時間いれば360°回転するので眺めは良いが、男2人で来るもんじゃない。笑
しかもラグビーの試合観戦後のラストオーダーギリギリに。
C Restaurant in the Sky
オイスター。
これはアイラ島の方が美味しい。
追加オーダーです。
C Restaurant in the Sky
ホタテ。
美味しかったが疲れ果てすぎていたので、どういう料理なのか全く覚えていない。
なんとなく美味しかったのは覚えているが…。
C Restaurant in the Sky
牛フィレ。
これは美味しかったというか、肉を食ったことで少し復活した。
C Restaurant in the Sky
ソルベ3種。
これで完全に復活。
なんとかホテルに帰る体力が回復できた。
追加オーダーです。
塩バニラ/レモン/ストロベリーの3種全てが美味しかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?