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せかいのしくみ

私の中の小さな世界の仕組み。
誰にも触れられない、壊されることのない、
とても平和で、とても美しい世界。
そこに何も考えず、平気な顔で
汚れた手のままベタベタ触って
汚れた靴のまま踏入れてくる人々。
一気に荒らされて乱されて崩されて、そのたびに大粒の涙を流してはまた積み上げてきた。

それを繰り返し繰り返し、増築を重ねて巨大化したアパートのように、私の中でどっしりと固まってきているのだった。

逆に私が他人の世界に踏みいってしまうこともあるのだろう。
そして、それを本当に良く思わない人とはそれきりになるのだ。
そういったのが連鎖して争いが生まれていく。
人間は本当に不完全なものだと思う。

球体と思っていたら、実は角の取れた多面体で、来た衝撃を思わず面で受け止めてしまって凹ませたり割ってしまったりすぐしてしまう。
でも球体に近いから気付けばコロコロと転がってまた少し角が取れて、そういうところで柔軟でいられる。
それが私だと思う。


これを書いている間に少し眠った。
医者行かずの私にとっては、睡眠は何より薬でご褒美だ。
夢を見た、みんなで合宿みたいなことする夢だった。
音楽とか職場の人とか聖書とか、なんだか混沌としてた。
楽しそうだけど、私はまた自分の馬鹿真面目で細かすぎるところに囚われていた。
あらためて自分の性格に気付かされる感じだった。

絶対的なルールがないものに関しては、自分の好きにやるのがいちばん良い。
それで失敗してもまた自分で探して、たまには人の意見も聞いて、そうやって大きくなっていく。
身の丈に合ったやり方というのがあるから。
この最近そのことばかり考えている。
今までそうやって生きてきたこと、少し忘れそうだった。

私が生きているこの世界と、私の中の小さな世界とは、まったく釣り合いがとれなくて、とてもバランスが悪い。
おそらくそういう人はたくさんいるだろう。
それでも生きていかなきゃならないし、すごく疲れるけど得るものも多いから、一概にすべてを否定はしない。

何より大切にすべきは自分自身で、私が無ければ何もできない。
これからもきっと小さく戦ったり、向き合ったりして、生きていく。

いつか球体になれたら、内と外のバランスもとれるようになっていて、そしたら私はどこかの世界の仕組みの部品になってすっぽりとおさまる、そんな自分を期待している。

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