北陸の旅
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北陸の旅

袖ヶ浦ヒロト(旅と鉄道と)

 (2021年12月執筆時点)緊急事態宣言が解除され、徐々に人が街に現れるようになってきました。私の通う大学もようやく対面授業が再開されました。
11月下旬、北陸に行ってまいりました。今回はそのルポを書きます。

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 なぜ北陸を選んだか?
 間もなく北陸新幹線が敦賀まで延伸します。すると、国の方針により、並行在来線は第三セクターに原則として移管されます。つまり、石川県・福井県(敦賀まで)のJR北陸本線はもうすぐでなくなり、第三セクターに移管される(石川県はIRいしかわ鉄道、福井県は会社設立中)、ということになります。私は私鉄や第三セクターよりJRが好きな人なので、今のうちに乗っとこう、という訳で行きました。
 駄文ですがご覧ください、良ければスキもお願いします。

1 ひとっ飛び北陸新幹線

 11月某日、この日は15:00まで授業があり、急いで家に帰り時刻は16:30頃。荷造りを済ませ、北陸へ。上野から新幹線「かがやき」に乗車。まぁ別に東京駅からでも良いんですが、上野から乗ると東京からより特急料金が210円安いので、ケチりました。笑
 私は、北陸新幹線は富山までしか乗ったことがなく、また石川・福井県自体も初来訪でしたので、とても楽しみでした。
 旅の少し前に20歳の誕生日を迎えた私にとって、車内での飲酒は大人になってからやりたいことの一つでした。東京・埼玉の夜景を見ながらの一杯。酒の酔い以上に楽しさで浮足立っていました。
 大宮を過ぎると建物の明かりも少なくなり、暗いのでほぼ何も見えず。上州から信州、日本海へと渡り、あっという間に金沢へ到着。到着すぐ、東京で見ることのできない「つるぎ」号の表示を見ることができてよかったです。

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(つるぎ号・・・富山~金沢を結ぶ列車 東京ではお目にかかれない)

  うーん、雨が降っているなぁ。そして夜ということもあり、寒い。北陸は「弁当忘れても傘忘れるな」と言われる地域ですが、まさにそうでした。そしてもうこんな時間なので、営業している店は少なく、観光客は多少なりともいたものの、周辺は閑散としていました。

2 真夜中のダイナスター

 さて、金沢からは特急「ダイナスター」に乗車。次の停車駅、小松まで乗車しました。この特急は、北陸新幹線が敦賀まで開業した際には廃止される可能性が高いことから、乗り納め(早い)、という点から乗車しました。もちろん指定席で(印字されるからね!)。そして新幹線との乗継割引が効きました。バンザイ。

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 乗車率は10%ほどでしょうか。深夜帯でこの時世なのでしょうがないけれど、これでJRはやっていけるのだろうか…とふと考えた静寂な車内にて。景色はもちろん堪能することはできず、もはや究極の乗り鉄と化しました。
 実はこの日の宿泊は金沢の武蔵町(近江町市場の近く)を予約しており、つまるところ小松まで行ったらまた金沢まで戻らないと行けなかったのです。行きの特急料金に加えて金沢~小松の往復乗車券計1700円ほど。少し高いな…けど、好きな会社にお金を落とすのならいいか。だけど…まぁしょうがないか。
 そして小松に到着。もう23時ということで辺りは真っ暗です。当然やっている店はないに等しく。小松駅は新幹線の停車駅であるため、関連ポスター、広告が多く掲載されていました。それらを眺めるも寒いので折り返し小松始発の列車で暖をとりました。0時ころ金沢に到着。カプセルホテルに身を預けました。

3 加賀でかがや…けない

 初めてのカプセルホテルであったので、なかなか寝付くことができず、気が付くと朝になりました。7時に列車に乗り、次の西金沢駅で途中下車。ここは北鉄の新西金沢駅が隣接しているがあいにくこの時間は無人駅。てか、新西金沢と西金沢の違いはなんだろう? 同じ駅名にしても良いと思うのに…まぁ大人の理由があるのでしょう。

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 7:20にみどりの窓口の営業が開始されたので、そこで入場券を買い、再び北陸線へ。本来なら時刻表も貰いたかったのですが、残念ながら2021年10月のダイヤ改正でポケット時刻表の配布が終了したとのこと…泣 時刻表鉄だった私にとって、昨今の時刻表配布終了のお知らせは、なんとも悲しいことであります。
 次に下車した駅は野々市駅。野々市市を代表する駅なのにもかかわらず無人駅。どうやら少し前に無人化したようです。あぁ、とても悲しい。次の列車まで40分ほどあるので駅周辺をぶらぶらしようとしたのですが、気温は3度、今日も雨は強く降っており、なかなか動き回りにくい日でありました。

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 しょうがないのでホームで待ち、対向列車や特急列車の写真を撮りながら時間をつぶしました。この駅周辺の線路は直線になっており、障害物も少ないため写真が撮れやすく、撮影技術が下手な私でも満足のいく写真を撮ることができました。
 さぁ再び電車に乗り、次の真っ当でなく松任で下車。この駅は一部の特急列車も止まることから、野々市・西金沢駅より発展しており、次の列車までの待ち時間も苦ではありませんでした。駅周辺を散策すると、SLが静態保存してありました。どこかに説明書きがあったと思うのですが、もう忘れてしまいました… ご存じの方、いらっしゃいましたらコメントでもtwitterでも良いので教えてください…!

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 未だ雨の降りしきる中、松任を出でて、次は能美根上駅へ。ここは2015年のダイヤ改正により、寺井駅から改称されました。駅周辺は低層住宅(一軒家)が多く建っており、店はほとんどありませんでした。とても静かで、ただ駅の自動放送が大きな音で流れるだけでした。なんかとても不思議な感覚になりました。能美根上駅には、能美市のコミュニティバスの停留所がありました。コミュニティバスって、利用者が少ない、という印象を受けるのですが、能美市はどうなんでしょうか。簡単に調べたところ、具体的な表現はありませんでしたが、地域住民を対象にしたものもある一方、松井秀喜ベースボールミュージアムや、石川動物園を結ぶ観光客向けの「観光ルート」も土日祝限定ですが1日5便運航されていることから、利用者はそれなりにいるのではないかと考えました。なお、こちらをクリックすると能美市のコミュニティバスのページへと遷移します。

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 さて、能美根上駅から列車に乗り、次は加賀温泉駅で下車しました。この旅を計画したとき、加賀温泉と芦原温泉、どちらがいいかな、と考えていたのですが、私の好きなアイドルグループ「モーニング娘。」の加賀楓さんが加賀温泉の観光大使をやっている、ということで加賀温泉にしました。駅には加賀楓さんの加賀市の観光ポスターが並び、等身大パネルもあったことから、加賀楓さん目当てで来訪するにも良いところだと感じました。ちなみに加賀温泉郷には4つの温泉地があり、山中・山代・片山津・粟津があり、加賀四湯とも呼ばれています。そこで私は加賀温泉駅からバスで20分。加賀温泉駅から一番近い山代温泉に行きました。
 しかし相変わらずの寒さと雨、私はなぜか傘を買うことはせず、ずぶ濡れのまま温泉街を歩きました。温泉街はとても整備されており、景観はとても素晴らしかったです。ただ一方で、もっと栄えてほしかったな、とも思いました。総湯というところで温泉につかり、冷え切ったからだがあったまりました。ただまた雨に濡れたので、また寒くなりました…泣 (写真は山代温泉街です)

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 そして再びバスに乗り、加賀温泉駅に到着。乗車中、車窓から加賀市内を眺めていたのですが、何が原因かはわかりませんが、「あ、いいな」と思ったんです。ここに住みたいな、とすら思いました。勝手に加賀市を好きになり、本当に加賀で輝きたいなと感じましたが、まぁこのずぶ濡れの今の私じゃ輝けないだろうな、とも思ったり…。加賀温泉駅は現在新幹線開業工事を行っているため、簡易的な作りになっていましたが、工事はかなり進んでおり、とても素晴らしい駅舎が見えました。開業が楽しみです。駅に隣接している加賀百撰街でお土産を買い、加賀温泉郷を後にしました。次回加賀を訪れるときは他の温泉地にも行ってみたいです。

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4 福井で交通を学び、南条で迷う。

 さて、お昼12時を回り、おなかがすいてきたところで再び列車に乗り、加賀温泉駅を後にしました。そして大聖寺駅を過ぎたところで、福井県に入りました。更に列車に乗り細呂木・芦原温泉を過ぎ、福井駅に到着しました。おなかがすき、気が付くと私の身は立ち食い蕎麦の店「今庄そば」に置いていました。この「今庄そば」はもともと今庄駅にあったのが移転されたもので、その今庄駅は立ち食いそばの発祥地でもあるとされています。

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 ここで昼食をとったのですが、ひとつ気になったことがあります。それは、ICカードで支払ったお客さんの多くがJR東日本が発行しているSuicaで決済していた、ということです。JR福井駅は西日本の管轄であり、そこが発行しているICカードはICOCAなのに…と思い、とても不思議に感じました。これも理由をご存じの方がいらっしゃいましたら教えてください…!
 そばを食したあとは、駅周辺を散策しました。福井駅には、JR北陸本線の他にも、JR越美北線(越前花堂(これ「はなんどう」って読むんだね! 知らなかった!)直通)、福井鉄道、えちぜん鉄道が乗り入れており、間もなく新幹線も開業することから、福井はちょっとした鉄道王国ではないでしょうか?(笑)
 その中で、福井鉄道とえちぜん鉄道は相互直通運転を行っており、地方都市における公共交通機関の利便性の向上がなされていると感じました。また、富山県のライトレールも同様に、バス会社をも巻き込んでライトレール沿線の住民に利用しやすい町づくりにしていることから、北陸地方は公共交通機関のありかたに敏感なのではないかと思いました。地方都市も人口減少が進み、一般的には鉄道路線を廃止し、バス転換したり、本数を減らしたりしている中でのこの施策。これをまさに逆転の発想というのでしょうか。実際、えちぜん鉄道の時刻表を見たら、30分に1本以上あり、とても充実していました。それだけ利用者の協力・評判が良かったのでしょう。他の都市の交通機関の在り方にも一石を投じることができるのではないかと思いました。

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 さて、福井の鉄道を堪能した後も再び北陸本線へ、西へ。時間的に越前花堂~南今庄のうち、2駅~3駅、途中下車できる予定だったのですが、寝不足ということもあり、1駅のみ途中下車しました。本来ならば鯖江や武生、今庄駅にも寄りたかったのですが…残念。
 その1駅というのが、南条駅です。南条駅での滞在時間は1時間ほど。どう過ごそうかと考え、携帯で調べたところ、近くに道の駅があるということで行ってまいりました。
 いまだ寒く、降りしきる雨の中、相変わらず傘をささずずぶ濡れになりながら、そして道に迷いながら道の駅 南えちぜん山海里へ。建物に入ると暖かい。少し休憩しつつ、建物内を散策しました。どうやらここは本当に最近オープンした道の駅であり、更に、高速道路にある南条SAとも徒歩で移動することができることで! いやはやびっくり、いいタイミングでかつSAにも寄れるとは! 私は車を持っていないので、SAに行くことはとても新鮮でした。何もない駅で暇するだろうな、と思っていましたが、とても充実した時間を過ごすことができました。車からも、鉄道からもアクセスのよい道の駅。ぜひ南条駅は道の駅を観光スポットとして売り出してほしいと思いました。(まぁまもなく無人駅になるらしいですが…)
 さっきから書いてある通り、ずーっと雨が降っていたので、景色はなかなか楽しめませんでしたが、南条駅から道の駅に行くとき、橋を渡ったのですが、そこでの遠景がとても美しく、感動しました。本来ならば橋にたたずんで景色を堪能したり、写真を撮ったりしたかったのですが、いかんせん疲れてしまったので、そそくさと移動してしまいました…悔やまれる。

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 そしてやってきた電車にのり、敦賀駅に到着しました。あとは特急しらさぎで米原、新幹線に乗るだけ。旅も終わりに近づきました。

5 自由席とカツサンドとのコラボ

 なんとなく南条駅で特急券を買った甲斐がありました。福井や敦賀で買おうとしたのですが、時間がなかったり並んだりしていたので正解でした。敦賀からは数分の接続で名古屋行きの特急しらさぎがやってきました。どうせなら「しらさぎ」で米原ではなく名古屋まで行って、そこから新幹線「のぞみ」で帰ろうかな、とも思ったのですが、米原で乗り換えた方がわずかに安い、ということで、米原で下車しました。

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 米原に着き、こちらも10数分の接続で「ひかり」東京行きがやってきました。東海道新幹線はJR東海、北陸本線はJR西日本と、別会社なのに、連携が取れているところをみると、なんだかおもしろかったです。
 その10数分間で乗り換えるとき、新幹線乗換改札を通ったのですが、とても狭く、「しらさぎ」からの乗り換え客でごった返していました。また、改札に隣接しているコンビニ? もありましたそちらも混んでおり、また夕方ということもあり、売り切れになった商品がそこそこありました。私は正直おなかがすいており、車内で駅弁を食べようか迷っていましたが、駅弁って高いですよね…。がまんしました。いや、嘘です。あとで白状します(笑)
 駅ホームに降り立ち、そこにも駅弁屋がありました。よし、買おう! が、「ごめんなさい売り切れましたぁ…!」ガックシ。今日はまだ蕎麦と加賀温泉駅で食べたパンしか食べていないな…。
 自由席で予約したので、とても混んでいました。最悪座れないかも…?と思っていたのですが、どうにか座ることができました。昨夜はほとんど寝れなかったので寝よう、と思ったのですが、なかなか寝付けない。しかしいつの間にか夢の中へ。

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 本来ならば下車駅まで寝てたかったのですが、空腹で目が覚めました。どうやら愛知県を走行しているようでした。ちょうどその時、車内販売のワゴンが通りました。駅弁はあるか、と問いましたが、カツサンドしかないですとの答え。後で知ったことですが、東海道新幹線の車内販売で駅弁は売っていないのですね。残念…。私はこれまで東北新幹線「はやぶさ」を多く利用しており、そこでの駅弁の車内販売がなくなったのは下のポスターで知ったのですが、東海道新幹線もそのようになったのですね。

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 しょうがない。カツサンドと静岡茶を買い、810円。高級な軽食となりました(笑)まぁでも普段650円も払ってカツサンドは食べないので、逆にいい経験になりました。パンも、カツもとてもおいしかったです。まぁただ、食事したら目がさえてきたので、寝ることをあきらめました。
 さて、新幹線ひかり号は静岡県をひた走り、神奈川県へ。小田原、新横浜に停車し、東京都へ。品川駅に到着。下車しました。

簡単なまとめ

 初めての北陸旅行。雨さえ降らなければ…! と思った2日間でした。北陸新幹線、ダイナスター、しらさぎ、ひかり、その他JR普通列車、また乗車はしていないが、各種私鉄も拝見と、鉄道三昧の2日間でもありました。しかしどの町も本当にいい街でした。加賀市は今のところ私のお気に入りの町です。また訪れたいです。

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袖ヶ浦ヒロト(旅と鉄道と)
こんにちは。袖ヶ浦ヒロトです。 主に旅行、時刻表関連について書いています。 美しい日本と私。