
innovationとrenovationについて
先日、ファクトリエの山田さんのお話を聞く機会がありました。
そのときに出てきたキーワードinnovation(イノベーション)とrenovation(リノベーション)についてぼくなりの考えを今日は書こうと思います。
ユーザーはinnovationを生み出してはくれない
innovationとrenovationのちがいについて、この後の話をわかりやすくするために定義しておきます。
かんたんに書くとinnovationはまだない新しいものをつくること、renovationはすでにあるものをよくすることでしょうか。
ドヤ顔でいうことでもありませんが、ユーザーはinnovationを生み出してはくれません。
昔の携帯電話をみて、iPhoneが生み出されることはないのです。
iPhone級の発明でなくても、サービスの新しい機能や仕組みをユーザーが思いつくことはありません(競合他社と比較して、この機能あったらなとかはよくありますが)。
renovationについてはユーザーのほうがよく知っている
これは、ぼくが最近思っていることなので反対意見もいっぱいあると思います。
でも、ボタンをもっと大きくしてほしいとか、このタイミングで通知がほしいとか、そういった改善はユーザーのほうがよくわかっていると思うんです。
なぜかというと、実際の体験の中で感じてることだから。
つくる側にまわると、製品やサービスに慣れすぎて本当の意味でのカスタマージャーニー上に自分をのせることは無理な気がします。
つくる側が考えた改善は時間をかけた割にユーザーにはあまりささらなかったり、局所的になったりしがちです。
以前の記事で書いた「ご都合インサイト」にもつながってきます。
renovationについて一生懸命考えるのが悪いことだとは言いませんが、組織全体としてもっとinnovationが生み出せるような時間をつくることが大事なのかなと思います。
renovationはユーザーに託してみる
ちょっとした取り組みとして、renovationをユーザーに託してみるということをやってみたいなとぼんやり考えています。
もちろん1人を意見をどんどんサービスに入れるというやり方はセンスが悪すぎるのでそういうことはやりませんw
定期的にユーザーに意見に触れる機会を設けるところから始めてみようかなと思っていて、一部ツイッターではそういう投げかけをやったりしています。
難しいのはシンセサイズの部分です。
いろいろな方のお話をもとに個々のユーザーが抱えている課題の共通部分をみつけるところには多少の経験が必要なのかなと考えていて、自分のシンセサイズ能力を磨くための取り組みでもあります。
まとめ
renovationはユーザーに任せて、innovationが生み出せるようなインプットとアウトプットの時間がとれるといいな。
renovationはユーザーに任せる危険性とかもありそうなので、そういう部分も考えていけたらなと思います。