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【オランダ】①国民性から見るネイルの需要

こんにちは、オランダ在住ネイリストのaiです。


大阪のネイルサロンで勤務後、オーストラリア・フランスの美容サロン勤務を経て、今現在はオランダでフリーランスネイリストとして活動しています。

(ネイル施術の様子)


今回は、オランダ・アムステルダムで6年ネイリストとして働いている私の視点から、オランダのネイル需要についてお伝えします。



<オランダの国民性から見るネイルの需要>


まず率直に申し上げると、オランダにおいてネイルの需要は日本やアジア諸外国と比較すると高くはないと言えます。


その理由は、オランダ人の性格や国民性の特徴としてよくあげられる「合理主義」や「男女平等」の考えが関係しているのかもしれません。

お洋服や靴などはオシャレよりも機能重視。

天候が変わりやすく雨具が手放せないオランダの気候に合わせて、いつでも濡れても大丈夫な素材だったり動きやすい格好をしている方が多いです。


また女性は女性らしく可愛く着飾るという考えがあまりないので、スカートやヒールを履いている女性はほとんど見かけることがなく、パンツスタイルやスニーカーのオランダ人女性をよく見かけます。

(アムステルダムの街)


オシャレや身なりに気を使う方が多い日本人に対して、オランダ人は人からどう見られるかを気にすることなく、自分がどうありたいかだったり自分にとっての快適さだったりを優先している方が多い印象を受けます。


オシャレに対してこのような考えがあるので、可愛く飾り付けるネイルアートはもちろんですが身だしなみとしてのネイルも関心はあまり高くありません。


オランダに来たばかりの頃は、あまりにもネイルに対する需要や関心が低いことに衝撃を受けましたし、この国でネイリストとして仕事をやっていくことができるのだろうかと不安でした。


今はありがたいことに、ネイルを毎月するのが当たり前でおしゃれに興味がある美意識が高いオランダ人の方に囲まれていますし、私がオランダに来た当初よりも街中でネイルをしている方をよく見かけるようになったので、ここ数年でオランダのネイル需要はすごく高まっているんだと感じています。


しかし一方で私の周りのオランダ人の方たちに聞くと「私の会社では誰もネイルをしていない」「私の友達グループの中でネイルをしているのは私だけだわ」と言われることがよくあるので、まだまだ日本のようにネイルをすることが一般的ではないと思います。


ーネイルサロンでのメインメニュー


日本ではジェルネイルが主流かと思いますが、オランダではアクリルネイルとジェルポリッシュがメインです。

またデザインとしてはアクリルネイルもジェルポリッシュも、薄いピンク色ワンカラーやベイビーブーマーが人気で、日本のようなネイルアートを扱っているサロンは多くありません。


私がオランダに来た6年前は、ネイルのアート材料がオランダ国内の店舗やネットショップでは全く手に入らず、なんとか見つかったのは全く輝いていないアクリルストーンくらいでした。


それが、ここ最近ではネイルフォイルやミラーパウダー、スワロフスキーストーンなども購入できるようになりましたし、ネイルアートができるネイルサロンも少しづつではありますが増えてきました。

(プロ向け美容商材屋さんのネイルコーナー)


日本と比べるとネイルやネイルアートの需要はまだまだですが、オランダ人女性のネイルへの関心が徐々に高くなっているのを日々感じながらネイリストとして働けることはとても嬉しいですし、オランダのネイル業界はまだまだこれから伸び代がいっぱいです。

writer ai

オーストラリア1年、フランス1年のサロン勤務経験を経て現在オランダでフリーランスネイリストとして活動中。

3ヶ国でのサロンワークや海外生活・オランダ現地でのネイル事情・ネイリストの働き方などをシェアしていきます。


aiamsterdam | 外食狂いの海外3カ国目フリーランスネイリスト・アイデザイナー in オランダ・アムステルダム (ai-amsterdam.com)


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