見出し画像

あなたのアイデアを潰す「呪いの言葉」に負けるな

世の中、せっかくのすばらしいアイデアの萌芽が、「ひたすらドヤ顔したいオジサン」のために潰されてしまったという例が数え切れないほどあります。本当にもったいないと思ってます。少しでもそういう悲劇を減らすべく、この記事を書いてます。

新しいアイデアを潰す「呪い」の言葉。いくつかパターンはありますが、代表的なのはだいたいこんな感じです。

「あ、そういう話? そんなのとっくの昔からあるよ。そういやオレの知り合いもやってたなあ。結局うまく行かなかったけどね(ドヤァ)」

これですよね。まさに最悪。


こういうセリフを言いがちな典型的な人物像は

・(ちょっと、かつ中途半端に)業界に詳しいオジサン
・自分は普段からあまり活躍できていない
・なぜかいつも上から目線のマウンティング系人材

という感じですよね。


本当に優秀な人は、絶対にこういう言い方はしないと思います。こんな内容をこんな言い方でドヤってしまうと、希望に満ち溢れた若者のせっかくのアイデアが潰れてしまうことを理解しているからです。

もしも本気でアドバイスをするのであれば、たとえば
「なるほど。過去にちょっと似たアイデアがあったのを知ってるけど、このアイデアなら、◯◯と◯◯という部分に工夫を加えれば今の時代にもフィットして面白いかもね。」

こういう感じですよね。そしてその上で、本人の参考になるように、その「過去の事例」の良いところ・悪いところを自分の意見も含めてきちんとシェアする。

これぞ、「先輩/助言者」としてあるべき姿だと思うのです。


イケてない人ほど、ただただ「自分の知識」を誇りたい。君より優秀だし、経験があると言いたい。見識が高いと言いたい。

要は、自分の能力を自慢したいわけです。目の前の「小さい勝ち」が大事で、目の前の人の成長や成功のことなど考えていない。さらに悪いのは、「オレが教えてやったから失敗せずに済んだだろう? もっと別のアイデアを考えてこい」などと悦に入っている。

実際にはこんな感じです。

だから、こういう「呪いのアドバイス」は、真に受けてはダメなのです。自分のためを思って言ってくれてるのではなく、単に(知ってることを)自慢したいだけのことが多いから。世の中、こういうことは本当に多いのでよくよく注意したほうが良いと思います。


そもそも、「完全に同じアイデア」なんてあり得ないのだと認識しておきましょう。

過去に似たアイデアがあったとしても、まず時代が違う訳です。それがたとえたった一年前だったとしても、一年あれば環境因子が激変しているなんてことはごくごく普通です。

さらに、その「過去事例」をよくよく精査してみたら、細部はぜんぜん違うなんてことも多いです。

人間、何事も「省略」しなければ理解できないので、物事をおおざっぱにしか理解していません。そして、2つのことにちょっとでも似ている部分があると、それはら「同じ」ものだと条件反射的に感じてしまうのです。


しかし、そういう「業界に詳しいおじさん」による無意識で無責任な呪いをかけられてしまうと、「そうなのか」と思って自信をなくしてしまう。まさにそれが最悪のパターンで、こうやって潰された未来のアイデアは数多あります。


大事なのは、そういう「指摘」があったとき、ははあ、なるほどと聞き流した上で、後で自分自身で一回調べてみることです。あくまで自分の眼で、自分の頭で。

すると、過去の事例と自分のアイデアの両者のいろいろな違いにすぐに気づくはずです。そして、その事例から、自分のアイデアに関する新たな改善点なども見つかるかもしれません。

視座を高くして考えれば、そのドヤ系おじさんの指摘は、貴重な情報ということになります。「ダメ出し」の意見部分はどうでもいいので華麗にスルーしておき、単に(自分では把握できていなかった)過去事例の提供だと考えることです。

そうすると、自分のアイデアがさらにブラッシュアップされることにもつながります。


決して、ひとつのネガティブ意見にめげないことです。新しくアイデアを考え、進もうとする人には、やっかみも含めてまわりからいろいろなノイズが飛んでくるものです。

そのノイズすらも、プラスのヒントにしてしまう力を持つ人間。それこそが、真のクリエイターであり、アントレプレナーであると思うのです。

今後、もし「呪いの言葉」を聞いたら、ぜひこの話を思い出してほしいと思ってます。


////

Voicyで、この内容についてさらに掘り下げました。よろしければぜひお聞きください!


///
経営者や若手リーダーへのメンタリング、SNSを活用した自己ブランディング支援などを提供しております。ご興味あれば、LinkedIn、FB、TwitterなどのDMでぜひご連絡くださいませ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?