【白血病は突然に】 (第19話) 正式な病名の宣告
こんにちは、「根本雅祥(ねもとまさよし)」といいます。「ソルトコントロール」という方法を使って、塩分管理の支援サービスを提供しています。
この記事は、「37歳起業家、がん宣告から社会復帰までの3年間の記録」の第19話となります。
(これまでに書いてきた記事はコチラで見られます↓)
それでは、どうぞ!
正式な病名の宣告
僕の精子を慈恵医大本院へ届けるべく猛ダッシュしてくれた真理子さんから、「無事に凍結できたよー!」とのLINEが入りました。
「精子の状態も正常かつ十分な量だった」ということも聞かされ、「子どもを残せないかも...」という不安から解放されたのをよく覚えています。大きなことをやり遂げた気持ちでいっぱいでした。
(補足情報)
精子保存に関する情報をかんたんにまとめた記事があります。あわせてご覧ください。
(補足情報おわり)
精子保存でホッとしたのも束の間、僕の心には新たな不安の種が芽生えていました。そう、この日は精密検査の結果を知らされる日だったのです。
白血病と言っても、慢性・急性・染色体異常の有無など様々なタイプがあります。そして、そのタイプに応じて治療法も生命予後も変わります。
僕はグーグルからいろいろと教えてもらっていたので、「あのタイプだったらヤヴァイ」というのがなんとなく分かっていました。そのため医師との面談は夕方からの予定だったのですが、それまでソワソワしっぱなしでした。
予定の時間になり、医師と看護師がクリーンルームへ入ってきました。医師はまず、僕の白血病のタイプが「フィラデルフィア染色体陽性、急性リンパ性白血病」ということを教えてくました。
この言葉を聞いた瞬間、下の写真を事前に見ていた僕の心は一瞬で暗くなります。4つの予後不良因子のうち、上の3つに当てはまってしまったからです。
画像引用元:がん情報サービス
再発リスクを考えても「染色体異常」だけはやめてほしかったのですが、もうドンピシャです。これで4つ目の「治療反応性」がよくなかったらどうなってしまうのか。
このあと医師から今後の治療方針を聞くのですが、それを聞いた僕は更に青ざめていくことになります。
つづく...
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