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ゲイの僕が元AKB48の篠田麻里子で抜いた話

これは僕が高校一年生の頃の話。
僕には中学二年生の頃からずっと好きだったA君という友達がいた。もちろん仮名だ。何故彼のことが好きだったのか、彼への恋がどうなったのかは後の機会に語られるであろう(多分語らない)。とにかく当時A君とはとても仲がよく、彼も僕のことを親友と呼んでくれるような仲だった。彼が当時好きだったアイドル、それが元AKB48の


篠田麻里子


だった。僕は女性に対する興味が健常な男子の1万分の1くらいしかなかったため、頭では篠田麻里子がかわいいと分かっていても身体が反応しなk...心がついていかなかった。しかし、心がついていかなくても話についていくためには、篠田麻里子を筆頭とする

・大島優子(元AKB)

・蒼井そら(AV女優)

等々の男子高校生が好きそうな女性に関する周辺調査は欠かせなかった。

  

その日はマフラーが欲しくなるような寒い冬の日だった。僕とA君は教室で暖を取りながら、いつものように他愛もない話に花を咲かせていた。

A君「なぁなぁ、パンパンは女の子の髪はどのぐらいの長さが好き?」

僕「うーん、ショートかな(やっぱ髪の毛は短髪の方がいいよな、いっそ坊主でもいい)」

A君「だよな!でもセミロングも捨てがたいんだよなぁ…。おっぱいは大きい方が好き?」

僕「おっぱいかぁ、何でもいいけど微乳の方がどっちかって言うと好みかなぁ(大きい胸=デブってイメージだし)。A君は?」

A君「俺も!気が合うなぁ俺ら。じゃあAKBの大島優子と篠田麻里子だったらどっちが好き?」

僕「篠田麻里子の方かなぁ(AKBみんな同じ顔に見える)。A君は?」

A君「えぇー、どっちも好きだけど強いて言うなら大島優子かなぁ」

なんと、A君はAKBの大島優子推しだったのだ。2番目に好きなのが篠田麻里子。とんだ勘違いをしていたようだ。気が合うなと言われた直後にこの有り様である。しかし僕はそこであることを思い付いたのだった。

僕「そうだ!そろそろA君誕生日だよね?プレゼントするからさ、一緒に大島優子の写真集買いに行こうよ!」

A君「えっ、マジ?いいの?行く!じゃあ今度の日曜な!」

こうして我々は大島優子の写真集を探しに地元の本屋さんに行くことになった。当時絶賛片想い中だった僕は、学校の外でA君と遊ぶ口実が一つでも多く欲しかったのだ。決して本屋の写真集売り場という性的なスペースに一緒に行きたいという浅ましい願望が理由ではなかった。なかったのである。

 

約束の日の朝。"A君と写真集を探しに行く" この特別な非日常感が、普段は息を潜めている僕の煩悩を呼び覚ましてしまった。
こんな状況では落ち着いてA君と本を選べない…、そう思った僕は煩悩を抑え込む為ショパンの幻想即興曲をヘビーローテーションしてから待ち合わせ場所に向かった。(そういえば幻想即興曲はショパンが死んでからつけられた名前で正式名称は"即興曲第4番 嬰ハ短調 遺作 作品66"って言うらしい。豆知識だぞ。)

待ち合わせの本屋についた少し後にA君は現れた。学校とは違う私服姿のA君はガッツポーズをしたくなるほどカッコよく見え、抑え込んだはずの煩悩が爆発しそうになった。僕は煩悩を抑え込む為に頭の中で何度も幻想即興曲をヘビーローテーションした。

僕「トゥルルトゥルルルトゥルトゥルトゥルルル」

A君「何やってるのお前」

僕「いや、何でもない。それより目当ての本は見つかった?」

A君「いやぁ、それがないんだよね…、篠田麻里子ならあるんだけど」

僕「どうしよっか、他の本屋見に行く?」

A君「いや、、これかわいいし篠田麻里子の本にしようかな」

こうして我々は大島優子の写真集を諦め、篠田麻里子の写真集を購入したのである。その後はマックで時間を潰してそのまま解散の運びとなった。
翌日、学校に行くとA君が昨日購入した写真集を手に興奮しながら話しかけてきた。

「昨日はマジでありがとうな!これめっちゃよかった!ほらこことか!シャワー浴びて濡れてる写真とかあってめっちゃかわいい!」

「ホントだ!かわいい!(興奮してるA君が)」

「マジでありがとう!大切にするわ!」


A君のこの言葉でショパンの封印は解かれてしまった。"これは昨日篠田麻里子で抜いたな?まさか、A君こn.※×〇▲..." 僕の理性はコントロールを失い始めていた。
確かに、シャワーを浴びている写真はエロかった。清純そうに見えるその姿がきっと漢たちの欲望を駆り立てるのだろう。

    

その日家に帰ってからも僕の頭の中はA君と篠田麻里子の事で頭が一杯だった。昨日A君はどこを見て抜いたのだろう、きっとシャワーを浴びてるページなんだろうな…そんなことを考えているうちに僕のクララが立ち上がってしまった。

僕は普段、A君をオカズにはしないようにしていた。もしオカズにしてしまったら彼はどう思うだろうか?勿論そんなこと彼に言うつもりはないし、彼もそんなことは知る由もない。だが、僕もゲイの事を気持ち悪いと思う人の気持ちは理解することができる。自分が思いもよらない相手の性の捌け口になっていたとしたら、、嫌悪感を抱いてしまうし二度と側には寄ってほしくないと思うだろう。親友と思ってくれているA君に対してそんな不義理は働きたくない。

____ しかしクララは座らない。

必死に幻想即興曲を聴き、鬼束ちひろの月光を聴き、ベートーベンの交響曲第9番を聴いて心を落ち着かせようと努めた。

_________ しかしクララは座らなかった。

他の事を考えようとしてもA君と篠田麻里子がスクラムを組んで僕に襲いかかるのだった。
「クララのばかぁ!もう知らない!」
僕はひとりごちた。仕方がない、こうなっては何も手がつかない。歯止めの効かなくなった僕は、クララを座らせるために最悪の選択肢を取ることにした。

余談だが、普段なら僕は容易に人の顔を脳裏に思い起こすことができる。しかし、意中の人の顔だけは何故かぼんやりとしか思い起こすことができないという悩みがあった(みなさんはどうですか?)。
この時も例に漏れず、A君の顔は朧気にしか思い出す事ができなかった。そしてかわりに頭に思い浮かんできたのはなんと篠田麻里子だった…。

A君は昨日篠田麻里子で抜いた、そう思うと途端に篠田麻里子がエロく思えて仕方がなかった。A君を思い出そうとすると芋づる式に篠田麻里子が出てきてさらにエロさが増す。これが世にいうパブロフの犬というやつなのか…。そんな事を考えながら、僕は遂に、、、クララを座らせることに成功した。

男ならきっと分かるだろう。クララが座った後にやって来るもの。ヨーゼフ、ではなく賢者タイムである。僕は取り返しのつかない事をしてしまった大馬鹿者だ…その夜、僕は自己嫌悪に苛まれながら床に就いた。

_____それから僕はもう二度と、篠田麻里子で抜くことはなかった。

(AKBファンの皆様、A君、そして篠田麻里子さん本当にごめんなさい)

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大学卒業後アフリカで算数教育のボランティアをしてます。外国で生活した経験や自分の考えなどを整理・共有できたら嬉しいです。
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