それはそれ

私がお笑いネタ見せ番組を(ある意味)見なくなった理由

 私は、お笑いが好きだ。面白いことを思いつける人、言える人は尊敬する。もとが出不精なもので、あまりライブや出張寄席に出向くことはないがTVでネタ見せ番組が放送されれば必ず録画するし、毎週の楽しみといえば
落語や講談のNHK「日本の話芸」、現在は九代林家正蔵師匠が司会を務める漫才やコントなどの演芸+落語、そして司会とゲストとの対談という形式の「演芸図鑑」、最近はこれに、噺家が全て一人で演じる落語をあえて映像化(いわば、噺のあてぶり)をする「落語 THE MOVIE」が加わった。落語を深く掘り下げる「落語ディーパー!」はレギュラー化してもらえないのだろうか。

 年末年始は時節柄そういったネタ見せ番組が多く、可能な限り全てをHDDレコーダーに録画して、気に入ったネタのみを残すように編集した。これをDVDなりブルーレイなりディスクに収めてしまうと、かえって見ることが面倒になってしまう。さりとてこのままではいずれHDDの容量が足りなくなってしまうので、この二律背反をどう解消するかが目下の悩みである。

 録画し、好みの芸人さんの好みのネタのみに編集したそれら番組であるが、現在私はそれらを見ることはない。聴いてはいる。どういうことかというと、録画を再生してはいるがTVの画面を見ていないのである。年齢のせいか「ながら見」ができなくなったこともあり、たいていは寝っ転がって画面に背を向け、音声のみを聞いている。そしてたいていそのまま寝落ちしている。

 ラジオならともかく、TV放送された番組である。どんな演芸、ネタにしろその時の表情やしぐさなど体の動きも重要な要素のはずである。それなのに、なぜそんなことをしているのか。それは「画面に見たくないものが映し出されるから」に他ならない。

 私が見たくないもの、それはその瞬間に芸を披露している芸人さんの芸以外のもの、特に「他の番組出演者の、現在行われているネタを見たときの表情、様子」である。当然ながら、それを映している間も舞台ではネタが進行している。

 そういったものを映す狙いとは、もし本当のところをご存知の方がいたら教えていただきたいが、私の考えるに「この人(司会者など芸能人、同じお笑い芸人)たちも笑っていますよ、いまやっているこれは面白いんですよこのタイミングで笑うんですよ」ということなのではないだろうか。そうだとしたら、余計なお世話である。

 どんな演芸、どんなネタにしろ(ネタの作り手が想定した笑いどころは当然あるだろうが)それを面白いと思うかどうか、実際に笑うかどうかはこちらの話であって、誰かに強制されるべきいわれなど存在しない。どんな誰にしろ有名人芸能人にしろ、他人が面白がっているかどうかなど全く関係がない。ただただその瞬間に演じられているネタを、自分が面白いと思うか、それのみが重要なのである。

 最近忙しくてnoteに自身の投稿もできなかったが久しぶりに言いたいことも言ったし、さて今日は何を聴こうか。初笑い東西寄席かUWASAのネタ、検索ちゃんネタ祭りか爆笑ヒットパレード、THE MANZAIにするか、はたまた久しぶりにENGEIグランドスラム……( ˘ω˘)スヤァ

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