2人で作る円の内側には誰も入れない

どうも、なれこです。

外出自粛が始まって随分経ちますね・・・・・・。

最初はやることがなくてどうしようかと思っていたのですが、わたしはいま、映画をたくさん観ることで時間を消費しています。

自担、伊野尾くんからモロに影響を受けた結果です。

彼は映画を週に30本観ることもあるくらい映画好きなので。

先週、伊野尾くん推薦の映画についてまとめたので良かったら見てみてください。

で、映画の話です。各々には各々の好きな映画があると思うけど、わたしの人生の核になっていると思う映画があります。

新海誠監督の『言の葉の庭』です。

とても簡単に言ってしまうと、高校生の男の子と、大人の女性の心の交流を描いたストーリーです。

もう10回くらい観ているんですけど、この自粛期間中に、もう一度観てみようと思ったので、昨日観ました。

この映画の中に、とても好きなシーンがあります。主人公の男の子が、女性にご飯を作ってあげ、一緒に食べるシーン。

これを見てわたしは、「新婚さんのようだ」といつも思います。

でも2人は新婚カップルではなくて、恋人ですらないのです。

だからこそ、わたしはこのシーンに心惹かれるのだと思います。本物のように見えるのに、本物になりきれない、おままごとのような物悲しさがあるからかもしれません。

わたしは何でもかんでも事端と結びつけてしまう性分なのでこう思いました。これこそ伊野尾くんと大ちゃんの関係性だ、と。

わたしの自担は伊野尾慧です。それと同時に、わたしの自担は有岡大貴です。

そんな2人は「いのあり」と呼ばれ、とても人気の高いコンビで。有名なジャニーズ楽曲大賞のコンビ部門で、2015年は1位だったし、2018年では6位。

わたしはもちろん「いのあり」が好きです。自担と自担が絡んで嫌なオタクなんていないでしょ。

2人のコンビは、ジャニーズの中でも異彩を放っていると思います。

例えばKis-My-Ft2の藤ヶ谷くんと北山くんのような、ライバルのバチバチ感のあるシンメ、という感じでは全くない。

嵐の二宮くんと相葉くんのように、帰り道の方向が一緒だった訳では無い。よって、それに起因する幼なじみ感を持つ友達コンビ、でもない。

Snow Manの岩本くんと深澤くんのような、言葉にしなくてもなんでも伝わる、グループを守る夫婦のようなペア、でもない。

2人の関係性をどう捉えればいいのか、その答えに近いものは、なんと当事者である伊野尾くんから発されたことがあります。

「恋人以上、友達未満」

わたしははじめてこの言葉を聞いた時、とてもショックを受けました。2人の関係性をあまりにも綺麗に、詩的に、そして的確に表していたからです。


恋人以上友達未満な2人は、2人で作った円の外側の誰かに、自分たちの関係性を定義されることを嫌っていて、だからこそ、2人の関係性は曖昧。


誰よりも近しい存在に見えて、最近2人でプライベートで遊んだなんて話は全然聞かない。

でも、気づいたら、離れた位置にいたはずなのに伊野尾くんの手が有岡くんの肩に吸い付いていたり、雑誌の撮影でもないのにゼロ距離の立ち位置になっていたりする。

お互いのことはお互いが1番分かってる、というような趣旨の発言をする。

私たちは2人の行動、言動に一喜一憂せざるを得ない。いのあり担にEveryday 365日情緒不安定になること間違いなしです。

私たちは、言葉にしにくいものを見た時、それをなんとか言葉にしたいと足掻く。人間の習性なのだろう。でも2人はそれをしれっとはねのけます。

友達?

親友?

恋人同士?

兄弟?

私たちは、自分たちが知っている関係性の枠組みの中から、2人に1番近いと思われるものを選んで、それに当てはめて2人を見ようとします。

でもそれは真に2人を見ていることにはなりません。

私たちは、どうしようもなく、自分たちが好ましいと思う2人の関係性を勝手に定義づけているだけなのです。

自分が好ましいと思う関係性の図式を押し付けることが出来るからこそ、想像力を掻き立てられる。自分の「いのあり像」を自由に作り上げることが出来るからこそ、2人のコンビは人気が高いのではないか、と仮説を立てることもできます。

それを見て、2人は楽しそうに笑うのかもしれないですね。お互いのことはお互いが1番よく知っている、俺たちのことは俺たちにしか分からない、なんて言いながら。

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