フォトグラファーは海外ノマドにはなれない

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東南アジアにいると、世界中からノマド生活を送る’’フリーランス’’エンジニアの方やウェブライターの方をたくさん見受けられます

パソコン一台で完結できる仕事であれば、リモートワークが可能です

写真業においては、

写真編集を仕事とする’’レタッチャー’’であればリモートワークが可能です

なぜなら’’パソコン一台で完結する’’からです

今回は、「フォトグラファーはノマド生活を送れないの?」をテーマに解説していきます


フォトグラファーはノマド生活を送れない

「カメラとパソコンを持って世界中を旅をしながら仕事する!」

言葉の響きがいいですよね

しかし先に結論を言うと、残念ながらフォトグラファーはノマドにはなれません

仮にノマド的な要素は持てても、海外を転々としながら仕事はできません

まず海外ノマドの大半の方は「リモートワーカー」です

日本人であれば日本からの仕事を、好きな場所で’’場所にとらわれず’’働いているという形態です

フリーランスフォトグラファーとして活動する場合、ほぼ確実に「クライアント」に依存します

ノマドのように拠点を決めずに働くと、クライアントは「今どこで活動しているかわからない」フォトグラファーに仕事は振れません

仮に抜け道があるとしたら、それは「写真家」として活動することです

・世界中を飛び回るジャーナリストになる

・自分の追い求める写真にこだわって海外で創作活動をする

しかし、「写真家」として活動するにもスポンサーがいなければ生活はできません

「海外を飛び回りながら写真撮影をする」

しかし、撮影した写真を求められなければ仕事としては成立しません

世界中インターネットでつながっている現代では、わざわざ日本から海外にカメラマンを派遣しません

なぜなら、現地のフォトグラファーに依頼して撮影データをメールで送ってもらえれば仕事は完了してしまうからです

勢いで海外活動することはとても勇気のいる決断ですし、今後の活動においてもレバレッジが見込まれます

しかし、経験上「海外」で働く意味を自分の中で持たないのであれば日本で活動した方が効率的です

なぜ「海外」に行く必要があるのか?

ここを自分に問いかけて「答え」が明確であれば、あとは行動するだけです

「海外」を拠点にして活動する

これはノマド的な要素は持てますが、これはノマドではなく「海外移住」ですね

要はフォトグラファーはリモートワークだけでは食べていけません

お小遣い程度のお金は入るかもしれませんが、リモートワークだけでは生計が立ちません

改めてお伝えしますが、

フリーランスフォトグラファーとして活動するには、どこかに拠点を置いてクライアントに依存しないと生活をするのは難しいでしょう


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上記で述べたように、残念ながらフォトグラファーはノマドにはなれません

厳密には、短期で海外ロケなどはあるかもしれませんが撮影が終わり次第日本へ帰国します

仕事で海外へ行く場合は自分の時間はほぼありません

「仕事」であり、「旅行」ではないのです

もし自分が活動したい国が明確であるならば、現地に根付いて「現地のクライアント」を獲得するしかありません

しかし海外で活動するにしても、就労VISAがなければ不法就労になってしまいます

ここでの対策は

・資金を貯めて現地で起業をする

・VISAを手配してくれるスポンサーを探しましょう

スポンサー探しは日本でインターネットを活用して海外のクライアントを見つけるよりも、一度現地に滞在して自分の足で営業活動をする方が効率的です

要は、見ず知らずの人を雇うよりも「直接対面して」自分の情熱を現地企業にぶつけた方がチャンスは広がります

フリーランスはコネが非常に大事です

経験上、あちらこちらに移動していると認知度が低くなります

一つの場所に拠点を作り、ある程度の実績とクライアントのコネができてから「拠点の拡大」をすると良いでしょう


お金の発生しない作品撮りなどの撮影は、就労ではなく「創作活動」とみなされます

自分が住みたい国へ移住する前に、現地で作品撮りを重ねて何らかのコネを先に身につけると良いでしょう

新しい拠点での「コネ作り」「実績作り」はあなたが考えている以上に大変です

一度現地で活躍するフォトグラファーに会って、その国の業界の話を聞くなり準備が必要です

勢いで飛び込むことも大切ですが、自分の経験からも一度現地で体感してからアクションを起こしましょう


30歳未満であればワーホリを活用しましょう

例として、オーストラリアではワーキングホリデーを活用すれば’’最高2年間’’滞在しながら働けるので、チャレンジの可能性は広がります

ビジネスの鉄板でもありますが、その分野において最も栄えている場所で実績を作れば、当面の間仕事に困ることはないと思います

ファッション写真においては、「ニューヨーク」「ロンドン」この2つが強いです

ここで実績を作れると世界中のクライアントから注目を受けられます

あるいは有名ブランドの原産国が強いです

フランス→ルイ・ヴィトン

イタリア→Gucci

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あなたの仕事の代行営業をしてくれるサポート会社が存在します

写真の分野では「REP」と呼ばれています

見返りとして仕事の手数料をREPにお支払いして成り立つ制度です

実績があればREP側からあなたにオファーがかかります

さらに海外の大手のREPであればVISAのサポートもしてもらえるので、海外で活躍したい方はREP営業をして見ると良いでしょう

REPのない国では、海外に住む法人会社を持つ知り合いにサポートをしてもらうなど試行錯誤してみてください

資金に余裕がある方であれば、現地で起業して自分にVISAを付与することもできます

残念ながら自分が活動する東南アジアでは「REP」は存在しません

東南アジアでスポンサー契約を受けたい場合、現地のスタジオを運営するフォトグラファーや現地企業とコネを持つしかありません


まとめ
今回は「フォトグラファーは海外ノマドにはなれないのか?」をテーマに解説しました

自分の行動次第で、海外で活動する方法はいくらでもあります

海外を視野に入れている方は、こちらの記事を参考にしてみてください

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