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自由港へ

【2022年の営業に関するお知らせです】

新年明けましておめでとうございます!

2022年も、自由港書店が、皆さまにとっての、心休まる港でありますように。本年も、どうぞお気軽にお立ち寄りくださいませ。2021年末、過労のため臨時休業をいただいてしまい、大変ご心配をおかけいたしました。2022年1月より、以下の通り営業時間を変更いたします。

変更前:月火水定休、木金土日13:00-18:00営業
変更後:月火水+日定休、木曜日11:00-18:00・金曜日土曜日13:00-18:00営業

なお、1月6日(木)は営業再開に向けた店内整理のため臨時休業とさせていただきます。1月7日(金)より通常営業を再開させていただきます。1月23日(日)は通常通りの営業時間で臨時営業いたします。年末に店内を大掃除いたしました。心機一転、扉全開で営業いたします。ご来店、心よりお待ちしております!

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当面の間、日曜日もお店を休ませていただくことと致しました。

私事ではありますが、当店を愛してくださるお客さまにご理解をいただきたく、私(自由港書店・店主)自身の現況について、書かせていただきます。

私は、東京で生まれ、東京の大学を卒業して以来、ずっとずっとずっと東京のIT企業で会社勤めをしてまいりました。いまもなお、書店経営と並行して、ITの仕事(要するにWEB制作・運用のお仕事)をして、生計を立てております。お店(書店経営)とITの仕事のダブルワークで、合計すると、週7日間、朝から晩までずっとずっとずっと仕事をしている状況です。おかげさまで、経済的には(ある程度は)安定した状況にございますものの、どうしても慢性的に過労の状態にあります。無理が祟り、2021年末は、臨時休業をいただくこととなってしまいました。ひとつの容器に入る物体の量には当然に限界があるのであって、そこに無理して物体を詰め込もうとすれば、当然、容器のほうが破損してしまうわけです。そうして、物体は、床に散らばってしまいます。覆水盆に返らず。ひとは、悲しいかな、なにかを捨て、そのことで、なにかを選ばなければなりません。そのことを改めて痛感した年の瀬でありました。

これでは、いつか、お店を続けられなくなってしまう。そう思い、本当に辛い判断でしたが、当面の間、お店の営業日を減らすことといたしました。(できるだけ近い未来において、また、週4営業・週5営業に戻していきたいと思っています。)わたしは、幸せなことに、昨年5月の開店以来、お店の営業において心身に負担を感じるようなことは何もありませんでした。本当に楽しく、満たされて、営業をさせていただけております。これもひとえに、応援してくださっているお客様がた、作家さま・出版社さまがたのおかげであります。本当に感謝しております。これから1~2年かけて、仕事(と暮らし)のバランスを整えてまいりたいと思っております。そうして、長く長く、そう、30年、40年、須磨で、お店を続けていきたいと思っております。これからもどうか長い目で、見守ってくださいましたら嬉しく思います。

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いっぽう、2021年5月のオープン以来、はじめて、木曜日だけですが、午前中、午前11時から店を開けてみることに致しました!須磨海浜公園エリアは、須磨海岸、そして水族館やヨットハーバーめがけて遠くから大勢のかたが遊びにこられる町でありながらも、豊かな暮らしの町でもあります。午前中や、お昼どきこそ、動いている町であります。須磨海浜水族園や、新須磨病院などで働いておられるかたもたくさんいらっしゃいます。小さいお子さん連れのかた、また、小さいお子さんを保育園等に預けたあと、必要なお買い物等を大急ぎでされている子育て中の地元住民のかたも大勢おられます。午前中からお店を開けることで、いままでタイミングが合わず弊店にご来店いただけなかった方にも気軽にご来店いただけるようになるのではないだろうか、と、とても楽しみに思っています。

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2022年、須磨海浜公園のお店を、ますます居心地の良い、心をのびのびと広げることのできる、自由が守られた空間にしていきたいと思っています。

もともとは、2022年、株式会社自由港書店として、新たに「インターネット通販」と、連動した「WEBメディア」の立ち上げを計画していましたが、延期することと致しました。全国からたくさんの待望の声を頂いてもおりましたので、断腸の思いでありますが、お店を続けていくために、判断いたしました。2022年は、一番大切な須磨海浜公園のお店をしっかりと守り、そう簡単には揺るがない盤石の基礎を作り上げることに、専念いたします。

具体的には、店内のツクリを整えること。日々の掃除。より魅力的な空間にするための更なる内外装DIY。そして、ご来店くださったお客様とのコミュニケーションにしっかりと時間を確保できるよう、日々の仕入(発注)・値付け・棚出し・在庫管理・販売管理(売上記帳)・そして経理と税務に至る一連の流れをスムーズに行えるようなシステム環境整備。そうしたことです。

その第一歩として(もともと予定していたことではありましたが)、年末に、日頃よりお世話になっている運送業の方々、隣町・新長田(駒ヶ林)にある巨大ホームセンター・アグロガーデンの皆様にご挨拶に伺わせていただくとともに、レジ周りのバックヤード部分中心に大掃除を行いました。実は、開店準備の怒涛の流れそのままに5月1日のオープンに突入してしまったので、お恥ずかしながら、DIYの工具や材料、その他さまざまな残骸が、店内奥に残ってしまっていたのです。それらをすべて、きれいさっぱり掃除しました。工具も手入れしました。また、少しづつ、お店作りを再開したいと思っています。

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すべては、ご来店くださるお客様のため。そして、わたしが店を営業させていただいている、須磨という素晴らしい町のため。年末に本当に苦しい思いをして、神戸や須磨のまちに、また、助けられました。改めて、誰の顔をみて、いや、(まだ見ぬ「誰かさん」も含めて)「どんなひとの顔を思い浮かべて」商いを営めばいいのか?自問自答しました。ーーー答えは明らかでした。

わたしにできることを、精一杯、やり尽くしていきたいと思っています。私に期待すること、私に求めたいこと、たくさん聞かせてください。容量の小さい人間ゆえ、全部のリクエストにはお応えできないと思いますが、いただいた声をふまえて、じぶんに足りない力があれば、その力を学習によって身につけて、できる限り、ご要望に応えて参りたいと思っております。

自由港書店は、書店は書店なんですけれども、なんといっても自由港ですから、あの場所を、もっと、自由港にしたいと思っています。光と風が通り、動きのある場所。流れがあって、巡りがあって、気持ちが晴れ渡るような場所。皆さま、どうか、お話を聞かせてください。そして、力を貸してください。私からのお願いです。

2022年、お店で、皆さまとお会いできますことを、心から楽しみにしております!

2022年1月3日|旦悠輔|自由港書店

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