私たちは「スロープの上」を生きている……!?作家・批評家の小川和が考える「からだの動かし方」
今回『妄想講義』に小川さんが寄稿してくださった「妄走のあとで」は、単著『日常的な延命「死にたい」から考える』で考察されていた「バーチャル/アクチュアル主体論」および「補遺」で触れていた『呪術廻戦』論を、「妄想」というテーマと結びつけて議論を展開していただいたものになります。
……こう書くと、いかにも専門的というか、「批評」や「人文」に馴染みのない人にとってはとっつきづらいかもしれません。けれども今回、小川さんに書いていただいたのは「スマホが手放せず、情報過多な状況に現代人な