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俳句

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#セミ

空手(むなで)

軍手の甲灼けて舗装路蝉時雨

仲村 次朗
2年前

町工場の点景

作業着の袖拭い電信の蝉

仲村 次朗
2年前

弱者の耳

耳聡き蝉横歩き倹々(つまづま)に

仲村 次朗
2年前

目のあらわれて

背の割れて夜目あらわれり蝉の羽化

仲村 次朗
2年前

隔たり

蟬声の遠くガラスは白めいて

仲村 次朗
2年前

助け船

寝返れば落蟬の腹指の腹

仲村 次朗
2年前

うごいてゆれる

古参道箒目揺れて蟬屍 こさんどう ほうきめゆれて せみかばね

季を掃く

逝く蟬の脱け殻掃いて秋の風

仲村 次朗
3年前
1

おとなし

蟬は止みものはものにと鎮みけり

仲村 次朗
3年前
1

必要性の解釈

蟬の鳴くはやく大人になる必要

仲村 次朗
3年前
1

木々にまぐわう

蟬どもはひととしらでや夏木立

仲村 次朗
3年前
2

足痺れ数珠まわす子や蟬の声

仲村 次朗
3年前

うまくいかない日

肘かいて蟬聴く夕餉の出来るまで

仲村 次朗
3年前
1

蟬の中

蟬無常何かをしてしまった顔隠す