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何事にも、区切りをつけるしかない。

今週から、新体制の持論カフェでは、月~木までは店長・稲本稲三が記事を更新し、金曜日は今まで通りの『持論カフェホリデー』で持論を提供していこうと思います。よろしくお願いいたします。

さて、月曜日は、『持論力を磨ける一冊』を紹介する記事です。

何にも変わり映えしない自分の脳に衝撃を与え、新たな視点を得るために一番効果的なのは読書です。情報量が圧倒的に多いうえに、間違った情報を得にくいので、自分の持論力に良い影響を与えます。

それでは、持論の精度を上げるために、一冊の本から身につけておきたい持論を紹介していきます。

本日は『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる自己肯定感の教科書』から、僕の心をスーッとラクにさせた持論が登場します。

その名も、『人間は区切りをつければ忘れられる論』

これまでの僕は、『一度でも嫌なことをされた人間は、何をしても許せない』という持論を持っていました。

僕に対して、過去に嫌がらせをした人間のこと、裏切った人間のこと、傷つけた人間のことは、基本的に一生許さないという考え方だったのですが、それもなんとなく不利な気がしていました。

その人のことを許さないエネルギーは、とても強いもので、いつまでたっても消えませんし、そんなことを考えている自分の心の狭さに嫌気がさすことなんて、よくありました。

その結果、自己肯定感の低い稲本稲三が出来上がってしまって、結局のところ、自分が損していました。

「こんな気持ちを手放せたらラクなのに・・・」という気持ちも抱きながら、この本を手に取りました。

この本には、信じられないようなことが書かれていました。

私たちの脳は、ぼんやりと気にかかっていることほど忘れられず、きちんと整理でき、区切りが付いたことは忘れられるという性質がある。

その手段として有効なのが、感情を紙に書きだすことらしいです。

僕は、それでも信じていませんでしたが、一度ぐらいやってみようと思い、自分の憎んだことについて、感情のまま書いてみることにしました。

実際に書いてみると、どんどん書けちゃいます(笑)。

どれだけ不満を溜め込んで生きていたのでしょう(笑)。

自分の手を止めてしまうと、永遠に終わりが来なさそうなので、ノート1ページ分で終えることにしました。

しかし、そういう日々を繰り返していくと、自分に変化が現れます。

いつの間にか、過去の嫌な感情を思い出さなくなりました。

以前だったら、寝る前だったり、お風呂の時間に、憎い人や自分の劣等感を思い出しては、発狂しているばかりの僕でも、次第に鼻歌を口ずさめるレベルの人間になりました(笑)。

自分の中で、ぼんやりとごまかしたものほど、自分の脳にこびりついてしまうのは、本当でした。

嫌な感情と向き合うのは、とても辛いものかもしれませんが、紙に書きだせば、誰かに当たることもないので、誰も犠牲にせずに自分も救われる得策だと思いました。

他にも、自分の肯定感を上げるために有効な手段が載っています。

自分が相手にぶつける持論が、ネガティブな思考ばかりから生まれているのだとしたら、相手に嫌がられるだけでしょう。

自分の感情を、自分で知ることが、相手にとっても大事だと思いました。


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