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令和の飲食の動向

風俗業界が廃れている。
「女性にお金を払って、どうこうしよう」という考えがなくなってきているのと、収入の低下だろう。
同じように飲食業界もどんどん変化していくように思える。
例えば居酒屋。よくある大衆系の「飲み屋」やチェーンの総合居酒屋は全てなくなるだろう。

消費者層の中心が40代以上、利用動機が食事ではなくアルコール。
アルコールの利率は良いが、なぜそのような場所でアルコールを飲むかというと、大抵が日頃のストレスの発散だと考える。
※本当にお酒が好きなら家で飲むし、もっと格式の高いところで良いお酒を飲む。
低価で酔いたい、皆で楽しく飲みたいからそのような場所を選ぶ。

今後の流れを考えると、フリーランスとして活動するものが増え、仕事へのストレスはかなり減ると思う。
また企業に勤めている者も、ハラスメントや労働時間などの条件が厳しくなるので、仕事のストレスは減るだろう。

飲食業界側としても、同じように労務環境が原因で社員の雇用が難しくなる。
給料を上げるか、深夜営業の廃止などで好条件に持っていくしかない。
そうなると、他の業界に比べて利率の悪い居酒屋をするメリットがなくなる。
そこで大手は手を出さなくなるだろう。

個人店に関しても、フリーランスで他の仕事をした方が体力的にも楽だ。
一日中立ちっぱなしで、四六時中お客様の相手をしなくてはいけないのは大変だ。

また人を雇うにしても、システムを明確にしなくてはいけないし、人件費の問題もある。
そういった面から考えると、店内飲食自体が廃れていく流れになる。

デリバリーを主体にした業界がほとんどになるだろう。今は若干高値だが、それも今後はもっと低価で利用できるようになる。
しかし後処理などが増え、家事に影響が出るので、あまり良くは思わない層も存在する。

収入が減ることで共働きは増える。
そうなると家事の圧迫は生活面で大きな問題になる。
その問題を解決するため、デリバリー業界もまた変革するだろう。
1.ゴミの処理までサービスに入る
2.自宅での調理サービス
3.その両方
もちろんオプションサービスとなるので、やや高値ではある。

こんな流れになると思うが、そんな中でもまた別な形で成功するのがコミニュティだ。
結局、郊外では動きがまた変わってくるので、コミュニティを作る、またはコミュニティに対するサービスを強化することで簡単に成功することができる。

現状SNSや動画サイトなどもあり、同じ場所にいても、見ているものが全く違うことが当たり前だ。
各々がネット上で違う世界を持ち、その世界の住人と共通のベトクルで進んでいる。
そのベクトルの方向に居場所を用意してあげれば、飲食業は安定して成功すると思う。

日本で考えるなら、郊外は消費者層の高齢化がより進んでいる状況になるので、オフラインでのコミュニティは発展しやすい。
要は昔ながらの井戸端会議だ。

そこに焦点を合わせて、7:3の割合でデリバリーと店内飲食を組み合わせれば、利率も良くなるだろう。
デリバリーは専用会社もあるし、人件費に比べれば安く済む。
店内飲食も通常の3割ほどの席数ならば、人を無駄に用意することもない。
ならばもっと安価で料理を用意できるので、消費者側からも嬉しいことだ。

郊外の一部を中心にドミナントで活動して、領地を広げていけば住民から信用も得られ、ヒトやモノの流動も良くなる。
そしてコミュニティの主導権を握ればもう勝ちだ。

居酒屋が流行したのはもうだいぶ昔。未だにそこにすがっているのは、お笑いブームはまだ終わっていないと言っているのと同じだ。

焼き鳥チェーン、串カツチェーンなどの単一業態での一発屋。総合居酒屋のブーム。ネオ大衆酒場のブーム。
いろいろあったが、全てブームだ。
たがコミュニティは違う。なければいけない場所だからだ。

飲食業界だけでなく、全ての業界にも共通するかもしれない。
ここを見据えているかどうかで、10年後の在り方が変わってくる。
世間が何を求めているのか、どうなっているのかを考え、そして予知して行動しないと令和は生き残れないだろう。

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