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白いあいつ

ツイッターのタイムラインに「白い鼻毛」の言葉が流れてきた。

気が付いた日にはみな驚くのだろう。私もそうだった。

自分の鼻の中に白い毛があることにはじめて気が付いた時は衝撃だった。ツマとゲラゲラ笑いながら抜いたことを思い出す。

白い鼻毛の困った点は、鼻くそに見間違うことだ。見つけ次第、抜くか切るかの処置を続けている。最近はマスクで見えないのでサボり気味だが。


『吾輩は猫である』のなかで、苦沙味先生が白い鼻毛を抜いて卓に並べるシーンがある。

白い鼻毛について、夏目漱石がすでに書いていたなんてと驚きつつ、人間は同じようなことに興味を抱くものなのだという普遍的な事実に想いを馳せてみた。

いま自分が感じたり思ったりしたことも、別に珍しいことではないのだろう。だけど、全ての人が同じことに気づくわけではない。口に出して、文字にして表すことで、共感できる場所を見つけることができるんじゃないだろうか。知らんけど。


この間の連休中にヒゲ剃りをサボってみた。伸びてきたヒゲが結構な割合で白いことに気がついた。思えば白い鼻毛も増えてきた気がする。

もしかしたら、ヒゲと鼻毛は、連動して白くなるのではないか。位置も近いし。

一方、髪の毛は白髪がほとんどない。

頭部は連動しないようだ。こめかみあたりから上と下で、髪の毛の色に影響するホルモン的な何かの濃度が違うんじゃないかと妄想している。


お願いだから、苦労が足りないとか言わないで。